空想携帯小説家ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

仮面ライダー ヒート×アクセル

scene3  

これまでのおさらい。

谷崎翔子(image奥山かずさ)・・・・

風都にある 「Water moon」の踊り子。

なぜか、閉所恐怖症でもあり、スタイルがいいが酒乱。オーナーの右目万太郎に多額の借金をし、水都に身売りの危機にさらされつつあるが、ガイアメモリーの1 つ、 ヒートメモリーを置いて失踪した、弟を心配している。

 

柁原芽衣子(image石橋菜津美)・・・

警視庁港町風都署の第四機動部隊出身で、

仮面ライダーアクセルだった、

生前の照井竜 (超常犯罪捜査課・課長)                の警察学校時代の後輩。

 照井竜が謎の男、仮面ライダーウォズに殺害された翌年、柁原が赴任した風都署に、

既に超常犯罪捜査課はなく、

単独でガイアメモリー回収と、

その流通根絶を目的とした、

遊撃隊のリーダー(部長)となるが、

何故か仲間に心を開かない。

警察学校卒業式に、家族で記念写真を撮る照井竜に、告白出来なかった事を、照井が亡くなった後今も、深く後悔している。

 

右目万太郎・・・・自称、年金で建てたと言う、ショーパブ「Water moon」店主。謎の生態機械体・インジビブルの襲撃を受けた被害者なのに、翌週末には、仮面ライダー達の秘密基地化させている。

 

ガイアメモリー・・・・生体記憶を媒体に、人間の、潜在能力を向上させると言う。

 

インジビブル・・・・ガイアメモリーを主食とする、生体機械体達。

 

ミュージアム・・・・・かつて園咲家が、ガイアメモリーの流通を元に、風都から、世界支配を目論んだ団体。今その存在があるか不明。

 

シングルドライバー ・・・・仮面ライダーになるためのアイテムの1つ。

直接ガイアメモリーを身体に着ける行為と違い、ガイアメモリーが持つ記憶能力を再生させる。

 

ダブルドライバー・・・・シングルドライバーの、2乗分のガイアメモリーの能力を、発揮させるが、二人分の体力と思考力を必要とする為、双方型(リンク)が用いられる。

 

シェラウド・・・・園咲家の一人で、二人にダブルドライバーを託す。谷崎翔子や柁原芽衣子に力を貸す、神出鬼没な彼女は、神か、悪魔か。

 

なおしや謙二(imageなすび)

元情報(ネタ)屋・ウオッチャマン。仮面ライダーダブルが去った後、廃品回収業を生業としていたが、ある日、廃墟となった園咲家の地下室に、ガイアメモリーの再利用による、向精神薬的な効能がある事が書かれた資料を持ち出す。

 

ドーパンド・・・USBメモリー型の生命力転換装置、ガイアメモリを、直接身体に着けるだけで擬態化した人間の姿。

 

scene 3 新たな仲間

柁原芽衣子と谷崎翔子は、夜明けの風都をさ迷っていた。

谷崎翔子

「あんたさぁ、刑事(デカ)だろ?、ミュージアムってなんだよ?・・・・ガイアメモリーにどんな秘密があんだよ?・・・・なんで弟が狙われなきゃ行けないんだよ!」

 

ボソボソ話し出す柁原芽衣子。

柁原芽衣

「あ、私に質問・・・しないで。」

 

威圧的に、聞き直す谷崎翔子。

谷崎翔子

「え?なに?聞こえない❗️」

 

目前から二人に迫る、一人のインジビブル。その並々ならぬ殺意に、思わず発狂する柁原。

柁原芽衣

「私に質問するなぁっ‼️」

 

二人に向かって、刃をむき出し、走りながら斬りかかる、騎士風のインジビブル。

 

インジビブル・白銀(ロジウム)

「ワガナハ、ロジウム。貴様らの、ガイアメモリーを、いただく!」

 

谷崎翔子「に、人間?」

柁原芽衣子「インジビブルの癖に、女相手に刃物を振り回すなんて」

 

谷崎と柁原の、ダブルドライバーが発動する。

 

谷崎翔子「さいってぇ~」

柁原と谷崎は、それぞれガイアメモリーを取り出し、スイッチを入れる。

 

(谷崎)ガイアメモリー・ヒート「ヒート!」

 

(柁原)ガイアメモリー・アクセル「アクセル!」

 

柁原芽衣子&谷崎翔子「変身っ!」

 

谷崎はその場に倒れ、柁原芽衣子は、仮面ライダーに変身した。

 

ヒート(谷崎翔子)「ありゃりゃ、あたしの体が・・・・」

 

アクセル(柁原芽衣子)「な、なにっ?・・・か、身体が・・・あ、つ、い。」

 

インジビブル・白銀(ロジウム)

「1つにマトマッテクレレバ、余計食べやすい。(笑)」

 

右から、横一文字に刃を振る、インジビブルの攻撃を、同じように、体を背後に倒し、

地面に着地する前に、左足でインジビブルの、左足後頭部に一撃を加える、仮面ライダー

 

思わず、後退しながら、よろめくインジビブル。

ヒート(谷崎)「あんた、なかやかやるじゃん!」

 

アクセル(柁原)「港町第四機動隊を、舐めないで!」

 

ヒート「え?、あ、あのっ、演習中、事故で全員亡くなったんじゃないの?」

 

インジビブルは、高速接近して、

刀を逆手持ちに切り替え、仮面ライダーを刺し殺すために、胸元目掛け何度も振り下ろす。

既の所で、何度もタイミングよく、左右によける仮面ライダー

 

柁原芽衣子(アクセル)

「へぇー、ダンサーも結構やるわねぇ(笑)」

谷崎翔子(ヒート)

「あったま悪くても、弟を食べさせなきゃいけないんでねっ!」

 

逆手持ちで、刀を振り上げたインジビブルのみぞおち辺りを

ヒート「空き有りっ!ライダーパーンチ(笑)」

  

再び後退しながらよろめくインジビブル・ロジウム

 

ヒート「へっ、弱ゎすぎ(笑)」

 

ヒート×アクセル

「さぁ・・・・、あやまるんなら、土下座しなっ!」

 

インジビブル・ロジウム

「う、うるサイ・・・ガ、イア・・・メモリー・・・・よコセ❗️」

 

ロジウムの背後に、人影の残像が、フラッシュバックする。

 

柁原芽衣子(アクセル)「・・・・真名瀬?」

谷崎翔子(ヒート)「え?、だれっ?・・・彼氏?」

 

(柁原芽衣子の回想)

深夜、港に停泊中の廃船になった旅客船が佇む。

そこに、定員20名くらいの漆黒に塗られたバスがたどり着いた。

第四機動隊、隊長が座席から徐に立上がり、ミッションの説明を始める。

 

風都港町第四機動隊:隊長

「いいか、これは・・・・最終訓練に名を借りた、"実戦"だ。」

勢いよく返事する、19人の第四機動隊員。

 

隊長「妻子があるものは、降車しなくてもいい。恋人がいるやつも、同じだ。俺はそれを、笑いはしないし、恥だとは思わない。」

隊員は各々、下を見たり、仲間達の顔色を伺ったり、将又時折、隊長の目を見たりして、話を聴いている。

 

隊長「俺は、風都、いや・・・・この日本を愛している。今までは、仮面ライダーが、風都を護ってきたが、ライダーが去った後、これからは、家族を殺された、俺達が護る。・・・・そう誓ったんだ。どさくさ紛れに、入り込んだインジビブルどもを一掃するってな。」

隊員1「俺、やります!インジビブル殺された、啓子の為にもっ!(怒)」

 

一人の隊員の決意に、次々賛同する隊員達。

そのなかで、柁原の隣で、顔を伏せ、痙攣する女性がいた。

柁原芽衣子「真名瀬?大丈夫?」

真名瀬「先輩。私、銃・・・・握らなきゃダメですか?」

 

何時もと違った真名瀬の表情に、気を使う柁原。

柁原芽衣子「あ・・・・あたし、隊長に言おうか?」

立ち上がろうとする柁原を、引き留め、首を細かく左右にふる真名瀬。その顔は、完全に嗚咽を噛み殺している。

その数分後、

風都港町機動隊の、特殊アーマーを着込んだ若者20名が、一糸乱れず、次々に廃船に乗り込み散隊した。

📻隊長「いいか、今、我々が着込む、特殊アーマーは、白兵戦専用に造られたものだ。ただ、誰も油断するなよ。・・・・人間の、造ったもっ(銃声が響き、音信不通状態)・・・」

 

一方、船底の倉庫群を彷徨う、柁原と真名瀬。

📻柁原「た、隊長?・・・隊長ぉ!」

📻真名瀬「せ、先輩?・・・・」

📻柁原「だ、だれ?実弾なんか持ち込んだやつ!」

 

柁原が、背後にいた真名瀬に振り向くと、

真名瀬が静かに微笑み、ガイアメモリを取り出しスイッチを入れる。

📻柁原「真名瀬?」

 

(真名瀬)ガイアメモリ・ダークマター

ダークマター(暗黒物質)」

 

📻柁原「は?、ガイアメモリ?・・・・なんでっ!」

 

真名瀬はヘルメットを外し、ガイアメモリを左手のひらに指し、まるで柁原を拝むように右手で押し込んだ。

真名瀬の姿は、黒い魔法使いの姿に、不成仏した人々の苦悶の顔が、ムンクの叫びのように、浮かび上がっている。

 

ダークマター・ドーパンド(真名瀬)

「先輩、・・・・漆黒の闇が、貴女を呼んでるわ。」

次元を歪める黒い珠を、次々に、柁原に投げつけるドーパンド。

 

柁原は、避けた跡を見ると、黒い珠に当たった貨物が、その穴に次々に飲まれていく。

柁原「真名瀬!これは、どうゆうこと?!」

 

笑うドーパンド。

 

ダークマター・ドーパンド

「ここは、園咲家の大事な大事な宝物庫(笑)。、まんまと警察なんかに渡さないわ。」

 

柁原は、左足の太股のアーマーから、拳銃を引抜き、銃口をドーパンドに向けた。

柁原「裏切ったのね?・・・真名瀬ぇっ!!!」

 

柁原の上前方の船室の天井が崩れ、硬骨な全裸の男が落ちてきた。

柁原「隊長?!・・・・まさか、貴方まで?」

 

柁原の目の前で、ガイアメモリのスイッチを入れる、第四機動隊の隊長、麻原。

(麻原)ガイアメモリ「スロウ」

 

麻原「柁原。・・・・ほんとはお前は、うちの隊に入隊させる気なんか、.・・・・無かったんだよ。(笑)」

麻原は、ガイアメモリを自らの舌に差した。

 

柁原「そんな・・・・家族を殺されたって・・・」

 

すると、

麻原の姿は、ダリの絵に出てくるような、複数の歪んだアナログ時計の集合体に変わった。

スロウ・ドーパンド

「バカだなぁ、家族にガイアメモリの話をすれば、色々面倒なんで、押込み強盗に見せ掛けて殺したよ。(笑)」

 

柁原「ひどい。」

 

スロウ・ドーパンド「いいねぇ~失望にくれた女の顔。ぞくぞくするぜぇ(笑)」

 

(回想から引き戻す、谷崎の声)

ヒート(谷崎翔子)

「くるよ!ボーッとしないで!」

 

アクセル(柁原芽衣子)

「私に、指示するなぁっ!」

 

インジビブル・ロジウムは、槍で仮面ライダーを突き攻撃を繰り返す。

 

その攻撃を避けてばかりの、仮面ライダー

アクセル側に、剣状の棒が握られてる。

 

アクセル「何これ?」

ヒート「シェラウド?あの、ほーたいのおばはんが現れて、こっちも渡された。」

 

ガイアメモリ「エンジン!」

剣で、ロジウムの攻撃を押し返す、仮面ライダー

 

アクセル「あ、折れた。」

ヒート「そこに、メモリをさしちゃえば?」

 

仮面ライダーは、握られた剣にガイアメモリを差し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダー ヒート×アクセル

scene 2 アクセルメモリー を持つ女

(柁原芽衣子image:石橋菜津美/回想)

白いベレー帽の男に追われる、照井竜。

その二人を追う、柁原芽衣子。

 

白いベレー帽の男

「さぁ、今日までの君の勇姿を、アクセルウオッチとして戴こうか?(笑)」

 

照井竜(仮面ライダーアクセル)

「ふざけるな!誰がアクセルメモリーを、渡すか!」

 

白いベレー帽の男は、二つ折りのタブレットに、何かを書き込もうとする背後で、銃を構える芽衣子。

 

柁原芽衣子「止まれ!」

白いベレー帽の男「僕に声をかけたのは、君かい?」

 

白いベレー帽の男が、芽衣子に振り向くと、

異形の超人に姿を変えていた。

 

芽衣子「ラ、ライダー?!・・・」

仮面ライダーウォズ

「そう、我が名は、仮面ライダーウォズ。(笑)」

 

芽衣子「な、なんで顔に名前(文字)が⁉️・・・」

芽衣子の裏で、突然の爆発音。

振り向く芽衣子。

気が付くと足元に、瀕死の照井竜が佇む。

 

芽衣子「せ、先輩!」

照井竜「か、柁原・・・・」

ポロポロと、崩壊が始まるアクセルドライバー。最後の力を振り絞り、アクセルメモリーを引き抜く照井竜。

 

照井竜「凶悪と・・・闘え。」

 

仮面ライダーウォズ

「誰に向かって、凶悪だって?(笑)え?」

右手には、ジカンデスピアと言う槍が握られている。

 

息絶えた照井竜。

歯を食い縛るように、立ち上がる柁原芽衣子。その手には、アクセルメモリーが。

 

柁原芽衣子「何処の誰だか知らないし・・・・仮面ライダーは・・・・、私に取って仮面ライダーは、先輩だけ。」

 

ばか笑いする仮面ライダーウォズ。

 

仮面ライダーウォズ

「おいおい、照井竜が死んだのは、私のせいかい?(笑)・・・・陳腐な人間の分際で。」

 

(回想終わり)

柁原芽衣子が目覚めた場所は、霊安室のような薄暗い部屋で、隣には、谷崎翔子が横たわっている。

 

柁原芽衣子「ここは、どこ?・・・・」

 

谷崎翔子が、芽衣子の声に目を覚ます。

 

谷崎翔子「うっせぇなぁ、折角寝て・・・?は?、なんで?・・・てか、狭いとこ苦手。苦しいっ!(笑:)」

 

二人がベッドから目覚めると、壁や天井が、折り紙の造形物を解くように、剥がれていくと、

目の前には、砂浜のコテージが見える。

 

柁原芽衣子「コテージに、誰かいる?」

谷崎翔子「あ、ほーたい女!(怒)」

 

シェラウド「浄心をもつ者よ。」

シェラウドは、木製のデッキチェアに腰掛け、海を眺めたまま、二人に語りかける。

 

ひそひそ谷崎に話し掛ける柁原。

柁原芽衣子「知り合い?」

谷崎翔子「なわけあるかいっ!(笑)」

 

シェラウド「今、再びガイアメモリーを使い、世界を支配する輩が、世を騒がし出した。」

 

柁原「ミュージアムが?」

 

シェラウド「世は器。何れにせよ、放置すれば、腐食は感染して行く。」

 

谷崎翔子「ミカン箱の法則か?」

柁原芽衣子「それって、警察にもある。」

 

ダブルドライバーが、谷崎翔子と、柁原芽衣子の腰に顕れる。

 

シェラウド「赤誠の怒りが、正義と成すか?、ただの悪鬼羅刹となるか?」

 

柁原芽衣子「あのっ、このおばさんと、バディを組めって事?」

 

谷崎翔子「は?、うちは、まだ二十代ですけどっ?」

 

柁原芽衣子「へ?、二十代(タメ)?うそぉ~(笑)」

 

シェラウド「その一輪車は、頼りなく、二輪となれば、道は続くであろう。」

 

二人が目を覚ますと、空は晴れ渡るが、インジビブルと言う、怪人と闘った場所に戻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーw オリジナル外伝

仮面ライダー ・ヒートアクセル」

石ノ森章太郎 × 空想携帯小説家

 

なおしや謙二(image fromなすび)

「俺の名は、なおしや謙二。

かつて、風都では、右に出るものがない情報屋(ネタ屋)、ウオッチャマンだった。

そんな俺が、仮面ライダーだった、フィリップや、左の活躍を影で支えてきたのは、言うまでもない。

 

そして時は流れ、舞台は、園咲家が消滅し、フィリップも、左翔太郎も去った。

 

俺が生きている、今の風都は、

第2の首都と言われるほど、財政保有力を備えた、地方都市に成長した・・・・。

後期高齢化の波を被りながら、なぜここまで、成長できたかって?

 

ふふっ。*1・・・それは、

ガイアメモリーだよ。

その効力は、麻薬や、向精神薬並みに、人体能力向上が有ることが、廃家となった、

園咲家の地下金庫から、俺がその資料を見つけ出した。

 

だが、既に、大半のガイアメモリーは、すでにダブルが破壊しちまったけど、

俺は、そのガイアメモリの、破片が金に成ることを見込んで、そいつを集めて、再生することを生業にした。ま、空き缶拾いとおんなじだけどな?(笑)」

 

scene1

ヒートメモリーを持つ女

 

ここは、風都から、水都に近い位置にある、ショーパブ。「Water moon」

夜な夜な、際どい水着を着た女たちが、如何わしく体をくねらせ、踊り明かしている。

 

右目万太郎

「翔子。おまえ、いい加減、売り上げを上げないと、水都の知り合いに、ガチで売り渡すぞ!」

 

谷崎翔子

「うっせーなぁ、じじぃっ!、せっかく、年金はたいて、この店つくって、女侍らかしてるだけで、幸せだと想えっつーのっ!」

 

突然、店の外で、激しい銃撃戦が始まる。

翔子は、走って楽屋に戻り、素肌の上から、紺色のパーカーをまとい、破れかけた中古のデニムを履くと、シングルドライバーを手に

店の出入りぐちまで走ると、すでに警官たちが降りてきた。

 

柁原芽衣

「風都警察だ!動くな!」

 

谷崎翔子

「は?、届出はしてんだから、風営法には掛からないはず。何いってんの?」

 

柁原芽衣

「あんたが持ってる、それはなに?」

 

谷崎翔子

「ガイア・・・メモリー。」

 

柁原芽衣

「それがダメだっていってんの!」

 

ドアを蹴り上げ、ノシノシと入り込む、機械と猪が混じりあった化け物が三体あらわれた。

 

谷崎翔子

「出たなバケモン!」

 

柁原芽衣

「いっ、インジビブル!」

 

若い風都警察官

「部長、さがって!」

警察官達が、インジビブルと呼ばれる異形生命体に発砲するが、次々と、弾丸が刺さったまま、勢いを止める事ができない。

 

谷崎翔子

「部長?!この小娘がぁ?(笑)」

 

店のなかを、荒らし出す化け物たち。

 

谷崎翔子「てか、なんか捜してる?」

 

インジビブル・鉱猪(carbon)

「ガイア・・・メモリー・・・・」

 

谷崎翔子「うそぉっ!」

 

インジビブルに投げつけるように、

ビジネススーツの上着を脱ぎ捨てる、柁原芽衣子。、その腹部には、シングルドライバーがみえる。

 

谷崎翔子「あんたも、まさかっ!」

 

スーツのズボンから、ガイアメモリーを取り出しスイッチを入れる。

 

ガイアメモリー『アクセル!』

シングルドライバーに、メモリーを差す芽衣子。

 

柁原芽衣子「変身!」

 

興奮するインジビブル達。

 

谷崎翔子「ちょっとまって!、そいつは、私のっ!」

 

翔子も、デニムのポケットから、ガイアメモリーを取り出し、スイッチを入れる。

 

ガイアメモリー『ヒート!』

 

谷崎翔子「変身っ!」

叫び声と同時に、自分のシングルドライバーにガイアメモリーを差す翔子。

 

風都警察官「赤い、仮面ライダーが、二人?!」

 

インジビブル三体と、仮面ライダー2体の乱闘は、店内を破壊した。

 

仮面ライダー・アクセル(柁原芽衣子)

「このままじゃ、らちが明かない!」

 

仮面ライダー・ヒート(谷崎翔子)

「あんたが言うな!」

 

店外に転げ出る、二人の仮面ライダーと、後を追う、インジビブル三体。

 

土砂降りの雨のなか、インジビブルに追われ、裏通りを逃げる。

 

仮面ライダーヒート

「なんで、うちらがにげんだよっ!」

 

ビルの屋上を、ピョンピョンと、仮面ライダーを追う、インジビブル達。

 

仮面ライダーアクセル

「余計な被害は、これ以上避けたいし、・・・・今の風都は、

仮面ライダーは、・・・・・非合法だし、

ガイアメモリーは、公務員以外に携帯は出来ないの!」

 

インジビブル1体が、仮面ライダーの前に飛び降り、残りの2体が、背後に着地した。

 

インジビブル1

「ヨコセ・・・・」

 

仮面ライダーヒート

「うっせぇっ!ふざけんなよ。化け物!」

 

インジビブル2

「メモリー・・・・ヨコセ。」

 

仮面ライダーアクセル

「あんたらに渡せるわけないでしょ!」

 

前後から、ジリジリと近づくインジビブル達。

 

仮面ライダーヒート

「弟の敵。とってみせる!」

 

前方を塞ぐ、インジビブル1に、攻撃を仕掛ける仮面ライダーアクセル

 

仮面ライダーアクセル

「ライダーキック!」

前方を塞ぐ、インジビブルの、左首元に、アクセルの回しげりの右足が、鎌で雑草を斬るがごとく命中した。

 

仮面ライダーヒートが、背後を塞ぐインジビブルの2体中の一体の腹部を、執拗に殴りつける

「高速ナックル!」

 

仮面ライダーアクセル

「やばい!」

 

1体目を集中攻撃するヒートの背後に、自販機を持ち上げ、振り下ろすインジビブル三体目。

 

その既の差で、サングラスをかけた、顔面ぐるぐる巻きの、包帯をした女が、発光弾を投げ込んだ。

 

(つづく。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:

②反転の月 Remenber my Life

scene 2

無気力と忘却の日々

 

(家財をすべて売り払った一軒家で、膝を抱える葛城。)

成田「おーい。」

 

(葛城の回想:火葬場の焼き場に、三恵子の遺体が入った棺が、流れるように、焼窯に飲まれていく。それを一人で見守る葛城。)

 

葛城「なんだ。」

(回想の余韻から、引き剥がされるように、余りにも、しつこくドアを叩く成田に、根負けした葛城がドアを開く。)

 

草加幹部①

「葛城、純二だな?」

 

(玄関に、処分し忘れた、大学時代の野球部の金属バットを、徐に握る葛城。)

 

葛城

「日本人のくせに、挨拶の仕方が・・・わかんね~ようだな?あ?」

 

草加幹部②

「ぬ、沼田先生から、君の奥さんへの、表彰を用意したから、ぜひ、沼田文化会館へ、来てくれないか?(笑)」

(葛城の自宅前、階下の道路に停めていた、センチュリーの運転席から、満面の笑みで、手をふる成田。)

 

葛城「(罠・・・・だな?)・・・・解った。」

 

(走り出すセンチュリーのなかは、無言の威圧感が満ち満ちていて、それはまるで、護送車のよう。・・・・幼馴染みだった成田は、まるで葛城とは、はなっから、無関係のように、淡々と車を運転している。)

 

成田「じゃ俺、車を返してくるから、先に御本仏に、手を合わせてきなよ(笑)。」

葛城「・・・・・」

 

草加の建物には、みな共通して、正面玄関口には、宝塚歌劇団のような階段がある。これは、教義的意味合いがあるのか?将又、沼田先生の女装目的(しゅみ)か?

 

(奥の間に)

 

 

 

 

 

 

反転の月 Remenber my Life

scene1「邪教の家に生まれて」

時は、

西暦20××年、3月。

 

国内における、国内最大の原子力発電所の爆発事故から、8年。

 

日本政府は、事故の顛末を、

内部告発から、隠しきれなくなり、

事態収集が、着かない事が、明かされてしまう。

 

その事態収集を、大義名分に、

政権与党に長年入り込んでいた、

政党・広明が、

 

政局の混迷(どさくさ)にまぎれて、

内閣不信任決議案を、

水面下で野党を組み込み、提出と同時に、

総理大臣候補を擁立した・・・。

 

(東京、広明 党本部)

 

雛壇には、壇下の人々を、見下すような眼差しで睨み付ける幹部たち。なかには、袈裟をつけた、スキンヘッドの男たちが数人、横並びで座っている。

 

壇下の人々の話し声は、交わされる日本語は、年ごとに少なくなり、

今やその雑談の中身は、ハングルや、中国語、ベトナム語などを話す人々が増えてきた。

 

成田 明夫

「なぁ、純二、最近の学会ってアジア系の信徒が、おおくねぇ?」

 

葛城 純二

「なんだよぉ、今更。これは、沼田先生の御尽力で、世界交付しだしてんだってぇ~のっ!」

 

(葛城)この時の俺は、草加学会の素顔を、

何も知らなさすぎた。

そして、どこの誰だか知らねぇ、

沼田大作と言う男を、

勝手に師匠だと、ガキの頃から、思い込まされていた。

 

(力強い、オーケストラの生伴奏が、会場いっぱいに響く。)

 

司会「さぁ、栄光の9十周年へ、沼田先生の指導をもとに、広明を飛躍させて行きましょう!」

 

(壇上の、中央奥にある、何かを隠した垂れ幕を、雛壇の幹部たちが、一斉に引くと、満場の拍手が鳴り響く。)

 

広明 党員①

「沼田センセー!」

広明 党員②

「まんせーっ!」

 

(垂れ幕の下から、沼田大作のブロンズ像が現れた。)

 

(葛城)そのあと、おれたちは、何時ものごとく、沼田のタヌキ爺が出てくるまで、歓声を上げ、手が痺れるまで、拍手していたが ・・・

 

(司会に、何かメモを渡すスーツ姿の男。)

 

司会「えぇ・・・・皆様、・・・・・御静粛願います。」

 

(ディズニーのパレードのような、力強い騒ぎが、一気に静まった。)

 

司会「ぬ、沼田先生から、メッセージを戴きました。」

 

(沼田のメッセージらしきメモを、代読する司会者。会場のざわめきが、一気に静まる。)

 

(葛城)その、沼田のメッセージとやらは・・・、

【我、民衆の、霊(たましい)の自由を奪還し、四半世紀が流れた。

 

葬式ブッポーどもは、

民衆のうねりである、草加学会の、鉄槌を受け、もはや、風前之灯である。

 

青年よ、建て!

この日本は、日本人だけのものにしてはならない!

 

いまや、我兄国である、南北朝鮮は、

先の対戦から、汚れきった日本へ、

最期の鉄槌を下すべく、

警察、消防、役人、国会などへ同胞を送り込んだ。

 

時は、もうじきだ。さぁ、民衆大勝利を飾って行こう!】)

 

(葛城)ぼぉっと聴いていれば、さぞや、耳障りのいい話だが・・・・異変に気付かなかった俺らは、今の生活苦を覆す事が、優先事項だった。当時も今も、誰もそれを口にしなかったが。

 

そして、数ヶ月後、俺の住む街にも、国政選挙の風が吹き、

 

婦人部から、手弁当で候補者を、応援して欲しいと、人材難を理由に、いやがる妻に、再三の、夜討ち朝駆けで追い込みをかけていた。

 

(葛城の回想。)

(ある日曜の朝、身重な身体を押切り、キッチンで、朝食の支度をする、三穂子。)

 

葛城「おはよぉ。なんだよ。日曜の朝位ゆっくりしなよ。(笑)」

 

三穂子「うん、昨日の夜も、赤木さんから、ラインメールがしつこくて、一睡もできなかった(笑)。」

 

葛城「あの、口紅ババァっ!俺が拒否るからって、三穂子にっ!」

 

(急に苛立った葛城は、庭先に舞い込んだ雀に、火のついた、タバコを投げつけた。)

 

三穂子「じゅんちゃん!タバコを小鳥に投げつけない!」

 

(露骨に不機嫌になる、葛城を尻目に、朝食の支度を続ける三穂子。)

 

葛城 三穂子

「あたしっ、頑張って見るねっ!元気な赤ちゃんが産まれるならっ!(笑)」

 

(葛城)

妻の三穂子は、身重な体で、謙虚に乗り越えようとしていた。

 

(選挙カーで、凱旋活動中の、政党・広明の立候補者と、三穂子。)

 

葛城三穂子

あなたの町の、大きな力、小角慶次郎。小角慶次郎に、清き一票を、ご投票ください。」

 

車外の通行人に、全力で作り笑いする、小角慶次郎。

三穂子は、ウグイス嬢のスカートが短いことを、言い出そうとしていた。

 

三穂子「あ、あの・・・」

小角は、もじもじする三穂子を、顔は、満面の笑顔だが、小声で威嚇する。

 

小角慶次郎「なにかね?」

(左手は、通行人に手を振りながら、右手の白手を、口でくわえて取りながら、

身重な三穂子の左太股を、静かに嫌らしく撫で始めた。)

 

三穂子「や、止めてくださいっ!。」

(三穂子の裏で座っていた、青年部員が、三穂子の口をふさぎ、シートを倒した。

騒ぎを車外に漏らさないために、三穂子から、マイクを奪い、車のカーテンを閉めた。)

 

婦人部長「葛城さん、あなた、沼田先生のお弟子様が、触ってくれるのよ!こんなチャンスは、滅多にないのよ!罪障消滅のチャンスなのよ!わかるっ?」

 

小角慶次郎「旦那さん、家のローン・・・たいへんだろ?(笑)」

 

(三穂子は、誰にも話したことがないのに、家のローンの話が漏れている事に、驚きを隠せず、再び、移動中の選挙カーで必死にもがき出す。)

 

小角慶次郎「俺の女になれ。 生活は、一変するぞぉ~(笑)」

 

(小角の選挙カーは、246沿いを走り出した。

凱旋活動はテープをながし、車内は地獄と化した。)

 

小角「おー、おーっ、最近の女は熟れ熟れどが、凄まじいなぁ~。」

(ヘッドロックのように、三穂子の口を押さえる男子部が、三穂子の異変に気がつく。)

 

男子部員「やべ、破水してる!」

 

女子部幹部「はらぼての癖に、あへついてんじゃねーよっ!ババア!(笑)」

 

(顔面に唾を吐きつけられても、必死に抵抗する三穂子。

 

小角が、運転中のなかで、行為に入る寸前、三穂子の口元から、スッと一筋の血が流れた。

 

そして、その日の夜遅く、日帰りの出張から、三穂子が眠る病院の霊安室に駆けつけた、葛城純二。)

 

作品イメージ曲

手紙

THE BOOM

 

葛城純二

「いったい、なにが・・・起きたんだ?。

(な、なんで、こんなことに?)」

 

婦人部長

「み、三穂子さん、突然産気付いて・・・」

 

女子部幹部

「私が、救急車を呼ぼうとしたら・・・・もう。」

 

(三穂子の首もとに、なにかで締めた跡が、薄くあり、そして、何かを隠すように、早すぎる死に化粧に、違和感を隠しきれない葛城。)

 

小角慶次郎「私の選挙期間中に、死人が出るなんて、とんでもないことだ!何て縁起が悪いっ!」

 

(小角に向かって、深々と謝罪する草加学会の運動員たち。そして、純二の孤独を満たし続けていた、唯一の妻を、突然喪い、悔しさのあまり、うつむき、嗚咽を必死に噛み殺しながら、両手拳に力を込める。)

 

小角慶次郎「葛城君?だったかね?・・・この件を、くれぐれも、マスコミに・・・郊外(ちく)るなよ?・・・・(ま、無駄だけどな。w)」

 

(霊安室を足早に立ち去ろうとする、小角とその一味。)

 

葛城「まてよ。」

(霊安室をでて、呼びつけた、葛城の方に振り向かず、立ち止まる小角。)

 

婦人部長「葛城さんっ、いい加減にしてっ!。」

 

葛城「は?・・・」

 

婦人部長「小角慶次郎先生は、沼田大作先生の、一番弟子として、この日本を改革していくのよっ!わかる?・・・中卒で、薄っぺらの、あなたの頭に、日本の将来のビジョンが語れるのっ?」

(詰め寄る婦人部長の顔を視ないで、小角に声をかける葛城。)

 

葛城「謝れよ。・・・三穂子に、ちゃんと土下座して謝れよ!」

 

小角「しつっこいなぁー(笑)」

葛城「は?」

 

小角「大義のために、君の奥さんは亡くなったんだよ(笑)」

 

(小角を殴りかけた葛城を、押さえ付ける草加学会員たち。)

 

婦人部長「だっ、誰かぁ~!助けてください!助けてください!不審者ですぅっ!」

 

(駆けつけた警備員に、取り押さえられ、そのどさくさに紛れて、暴力を振るう草加学会員たち。)

 

草加学会員①「てめぇに、仏罰をあたえてやる!」

 

草加学会員②「反逆者(仏敵)に死を!」

 

草加学会員③「沼田先生の仇め!生きてるだけ、てめぇには、金かかってんだよ!解ってんのか!ごらぁっ!」

 

(病院の霊安室を追い出され、二車線の橋を、袋叩きにあい、素足で歩く葛城。通り過ぎて行く通行人たちは、芝居がかった、薄ら笑いを浮かべている。まるで、自分達が真面な視野を持ち合わせているかのように。)

 

葛城「なんでだ。なんで、三穂子が・・・・」

 

(橋の途中でふと、立ち止まると、月明かりが川面を照らすのに、静かに雨が振りだした。橋の対面から、電動自転車が、葛城の目を狙うように、アップライトで照らし出し、通りすぎる瞬間何かを呟いた。)

 

ママチャリに乗った、集団ストーカー工作員の女

「お前の女は、ヤリマン。(笑)」

(葛城は、瞬間に沸き起こった直感で、ママチャリの後部にある、チャイルドシートを掴んで、無理矢理引き留め、荒馬の嘶きのように、自転車を引き倒した。)

 

集団ストーカーの女

「?!」

 

(葛城は、倒れた女を無視して、橋を下って行く。集団ストーカーの女は、スマホで何処かに連絡している。)

 

(葛城)

草加が、俺を裏切った。

 

なぜ?・・・・

 

俺のために、三穂子が死んだ。

 

なぜ?三穂子が?

何が、大義だ?

何が光線流布だ?

 

草加は、

おれらを救ってくれないのか?

 

救済で、人を選ぶ権限は、

宗教にはないはずなのに・・・・。

 

(パトカーが、素足でびしょ濡れの葛城に、職質をかける。)

 

警官①「君かね?雨降るなか、股間を出してるのは?」

 

葛城「なにいってんだ?てめえ。」

 

警官②「今さっき、通報が合ったから、聞いてんだ。」

 

葛城「はっ。・・・職室(マニュアル)のとっかかりか?(笑)」

 

(若い警官たちは、人目のない道路だと、あらかじめ知っていたのか?、拳銃の銃口を葛城に向ける。)

 

葛城「丸腰の市民に、銃口を向けんのか?」

 

警官①「おっさん。・・・・調子こいてんなよ?あ?・・・・あんたが死ぬ理由づけなんか、

後で、どーとでも、つけれんだよ(笑)」

 

警官②「職務質問の警官に、泥酔した男が、拳銃に手をかけようとして、一人の警官が、見の危険で発砲。・・・・俺らは、正当防衛で無罪。」

 

警官①「上層部は、草加だから、すぐ隠蔽してくれる。此れが草加学会の功徳だ。(笑)」

 

葛城「はーっ。、それでか?(笑)」

(警官たちの脅しに、居直る葛城。)

 

警官①②「?!」

葛城「お前らみたいな、邪教(カルト)に従わない警官は、派出所で自殺したり、同僚から、撃ち殺されたりするわけね?(笑)」

 

警官①「死ねよ。ごみ。」

(真正面から、発砲した警官に、身を屈めて避け、頭からその警官に、そのまま背後のパトカーまで突進する、葛城。そして、葛城の後頭部には、もうひとつの銃口が付く。)

 

警官②「公務執行妨害・・・・成立だな?。さぁ、沼田先生の代わりに、仏罰を与えてやる。成仏しろよ。ヤリマンの三穂子のところで(笑)」

 

(葛城の携帯から、着信音が流れる。)

 

~「緊急地震速報 、強い揺れに警戒してください!」~

 

(独特の着信音に、気を緩めた警官②。葛城は、警官①の腰に着ける、伸縮性警棒を奪い、警官②の脇腹を一撃殴打する。膝から崩れ落ちる二人の警官。背広の左ポケットから、クモの巣のように、画面が割れたスマホを取り出す葛城。)

 

葛城「三恵子・・・ありがとな。」

 

(葛城の回想)

シャワーを浴びる葛城を尻目に、イソイソとそと、ベットルームの枕元に、放り投げたスマホを手に取る三恵子。

 

三恵子「へっへぇ~、じゅんちゃん、浮気してないかなぁ~(笑)」

 

三恵子は、スマホをチェックするも、浮気の気配を見付けられなかった。

 

三恵子「くっそぉ~、じゅんちゃんみたいなイケメン、世の女が、みはなすわけねーだろっ?(笑)・・・・ま、まさか、じゅんちゃんって、ゲイっ?!(草加の男子部って、恋愛禁止だし。)」

 

ベットルームの戸を、びしょ濡れの全裸のまま開ける葛城。

 

葛城「おーい、三恵子ぉ~、バスタオルぅ~」

 

葛城の、スマホの着信音設定を変える三恵子。

 

三恵子「あ、」

 

あきれ返る葛城。だが、そこには無駄な怒りを纏わない、純粋な笑顔があった。

 

(葛城の回想が終わる。)

警官①「おまえ。草加を敵に回すと、・・・」

 

警官②「地獄に、堕ちるぞ(笑)」

 

立ち上がろうとする警官たち。

 

葛城「はぁ?・・・地獄だと?」

 

警官①「そうだ。」

 

(葛城の背後に近づく、警官の首元をめがけ、回しげりを決める。)

 

警官②「・・・・」

 

葛城「家族を喪った今が、最高の地獄だ。」

 

(一話終了)