空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

①岡田結実×空想携帯小説家「天使のため息」

この作品はフィクションで、
キャラクターイメージで、多々実在の芸能人の名称を、引用しますが、無関係です。

作品イメージソング
竹内まりや「天使のため息」

scene:①
回想~目覚め

病院の集中治療室・・・

密閉された部屋に、
酸素マスクをつけた少女が、
昏睡状態で、緩やかに呼吸を続けている。

井浦香音(image岡田結実
「・・・・・」

     回想

ガラス張りのシャワールーム。

がたいのいい男性が、
少女に背を向けたまま、シャワーを浴びている。

井浦香音
「おっ!・・・(いっ、イケメン?w)」

少女が目を凝らして、湯気で曇ったガラスの中の、
青年の背中を見ると、
天使の翼の、小さいタトゥが見える・・・

井浦香音
「やだ、ちょいワル?(笑)( ̄▽ ̄)」

少女の一瞬の瞬きで、目の前に
現れた全裸の青年。

失恋したばかりだったのか、青年に突拍子のない、言葉を発した井浦香音

「あすの
約束をしてくれる人がいい。」


青年(image斎藤工
「未来は、受け止めるんじゃなく、君が、取りに行くんだ。・・・」

青年の顔が、香音の顔に近付く寸前、

はっ!と目覚める井浦香音。

数日間、意識不明だった香音の、
突然の目覚めに、
慌てる医師や、看護師たち。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

退院後、何気無い日々が、
数週間が経ってゆく・・・

香音は、
そろそろ、進路を決めなければなら
ない季節に入っていた。

昼休み・・・女子達は、学食に行ったり、教室で食べたり、思い思いに楽しんでいる。

香音の友人、雅茜は、付属の小学部からの、幼馴染みだ。

雅は、持ってきたサンドイッチを、子うさぎのように、ほうばりながら、香音に話し掛ける。

香音の友人・雅茜(みやびあかね/image藤田ニコル
「ねー、かのーん?、進路どうすんのぉ?」

教室内で、一足先に、お弁当を食べ終えて、一眠りしていた香音。

井浦香音
「むぅ~んっ?・・・みやぴーは?」

雅茜「私はファッションモデル志望だから、そっち系の学校に、2、3個願書だしたよぉっ🎵」

急に現実に戻り、焦る香音。

香音「は?、まぢっ?まぢなの?(・・;)」

雅茜「もー、相変わらず、危機感薄い、御花畑だねぇ?(笑)( ̄▽ ̄)・・・クラスの半分が、進学か、就職を決めだしてるのに。」

シュンッとなる、香音。

香音「あーっ、谷川俊太郎ぉ~・・・」

雅茜「だれそれ?(・・;)」

何か大きめなファイルを抱えて、教室に入る、香音たちの担任。

生徒の一人が号令をかけると、一斉に少女達は、立ち上がり、ななめ45度の礼をする。

担任(image辻やすこ)
「あー、まだ昼休みだから、楽にして(笑)( ̄▽ ̄)・・・あ、井浦さぁん?」

ほっとして、一斉に着席する少女達。

屈み込みながら香音に、こそこそ話し掛ける雅。

雅茜「香音?あんたまた、赤点取ったんぢゃね?」

井浦香音「うそーん?」

雅茜「パパさん、(また赤点取ったんなら)うるさいぞぉ~(笑)( ̄▽ ̄)」

教壇から、香音たちに、静かに歩み寄る担任教師。

香音の頭のなかで、父親の真顔が浮かぶ・・・・

香音「はぁ~(;´Д⊂)・・・」

香音の顔を覗き込む担任。

担任「井浦さん、ちょっと、指導室までいいかしら?」

小さくため息をつき、答える香音。

井浦香音「あ、はい。」

(つづく)

岡田結実×空想携帯小説家 「天使のため息」

天使・担当医/天宮翔太・斎藤工

女子高生/井浦香音
岡田結実

香音の親友/雅茜・藤田ニコル

担任の教師/坂本和子・辻やすこ

原案・竹内まりや「天使のため息」

七年前に起きた、原発事故の港町に、就職先も決められず、炊き出しのボランティアに向かった、女子高生・香音。

来年は、人生の進路を決めなければならないのに、親や、担任に詰められ、挙げ句に決めたのは、原発事故のあった港町に炊き出しの給仕(ボランティア)に行くことだった。

井浦香音に取っては、
考えをまとめるための旅だったが、

日々を重ねて行くなか、
年上の青年医師(斎藤工)と出逢う。

青年医師は、東京の優遇された、勤務医を捨て、港町に来ていて、医術は超一流だが、何故か住民に冷たい。

井浦香音は、嫌悪感を募らせながらも、医師に思いを募らせていく。

そして、二人の運命が始まる出来事が起きる。

③おばちゃんと呼ばないで

第三話
「以外と世間は狭い⁉」

シェアハウスの玄関を、ゆっくり開ける、石神玲子。

背が高く、ガッチリした中年女性が、

怖々と、ドアを開けた石神玲子を、きょとんと、顔を覗き込む。

石神玲子「あ、あの・・・けーさつ・・・?」

女性「あんた、シェアハウスの新入り?」


石神玲子は、軽い思考停止に入った。

②「おばちゃんと呼ばないでッ‼」

第二話

「私が誘拐犯?!」

※シェアハウス「六天町(ろくてんちょう)」

みーちゃん(美月)と、はーちゃん(葉月)は、仲良くラウンジで、
ショートケーキをほうばっている。

双子から少し離れた場所にある、
リビングのソファで、
石神玲子に、
急須から緑茶を注ぎながら、話を聞く管理人の相澤。


管理人・相澤(image武田鉄矢)「はー、ほうなんや・・・・んで、この子らの親は?・・・名前は?」

石神玲子(image石原さとみ)「いえ、まだ・・・(トイレを探すだけで精一杯だっつうのっ!)」

ルームメート・星崎洋子(image秋元真夏from乃木坂46)「おなまえ、教えてくれるかなぁ?(笑)( ̄▽ ̄)」

双子は、星崎の話を振りだと思い。

スタタタと、リビングのテレビを、挟み込むように前に立つと・・・

美月(みーちゃん)は、元気よく左手を上げ、

みーちゃん
「みーちゃんでーす。❤」

葉月(はーちゃん)は右手を高らかに上げ、

はーちゃん
「はーちゃんでーす。❤」

美月&葉月
「二人会わせて、みーはーでーすっ!・・・・って、だれがやねーん。(笑)( ̄▽ ̄)」

星崎洋子
「あ?(⬅真顔)」

石神玲子
「ふたりして・・・」

管理人・相澤
「ノリ・ツッコミ・・・かわゆいやーん(笑)( ̄▽ ̄)おっちゃん、面倒みたるさかい、芸能界、入らへん?」

みーちゃん、はーちゃんをかばう、星崎と石神玲子


星崎と石神玲子
「へっ・・・変態っ!!Σ(×_×;)!!Σ( ̄□ ̄;)」

管理人・相澤
「ちゃうがな!ちゃうがなぁ~‼・・・・おっちゃんは、おちびちゃん達の才能を、埋めたくないんやぁ~(笑)( ̄▽ ̄)」

石神玲子
「あの、星崎さん・・・(この人)いつもこんな感じなんですか?」

星崎洋子
「基本、ゼニゲバです。⬅(真顔)」

星崎を指差し、少しがなる相澤。

管理人の相澤
「おいおい、ゼニゲバ言うなやっ!・・・家賃滞納者(ためこみ)に、ほんのちょーっと、凄んだだけやないかい!」

石神玲子に耳打ちする、星崎。

星崎洋子
「石神さん、くれぐれも家賃・・・滞納しないように(笑)・・・人身売買してきますよ。」

引き笑いの石神玲子。

石神玲子
「あれ?、管理人さん?」

農作業の格好に着替える相澤。

星崎
「ちょっとー、また女子の前でぇ!(着替えんなよ~)」

相澤
「えーやないか!、別に、なんか君たちにするわけあらへんし・・・」

思わず目をそらす石神玲子

石神玲子
「(だ、大胆すぎっ!・・・・てゆうかセクハラ?・・・・セクハラなのか?)」

テレビから、ニュース速報が流れる。

ニュースキャスター
📺「えぇ、・・・ただいま、速報が入りました。・・・・本日、正午ごろ大阪駅で、双子の幼稚園児が誘拐された模様です。」

相澤&星崎
「ゆーかい~っ!」

液晶テレビに向かって、
向かい合わせに座っていた双子が、指を指して笑ってる。

星崎洋子
「あ、( ̄▽ ̄;)あり得ないくらい、余裕なのね?・・・最近の子は。」

石神玲子は、どうしよう的に溜め息を1つつく。

庭の畑の土に、くわを何度も差し込みながら、石神に忠告する、相澤。

相澤
「石神さん、このままやと、あんた・・・誘拐犯になんで。」

星崎洋子
「てゆうか、私たち、犯人隠避?・・・嘘でしょお~💦」

ドアチャイムが鳴る。

石神玲子「警察?」

星崎洋子「わっ、私関係ないから‼」

そそくさと自室に戻る、星崎洋子。

石神玲子「冷たぁっ!。大阪は、人情味ある街じゃないの?」

石神に背を向けるように、くわを置き、軒先の一人掛けの木製の椅子に腰掛け、手拭いで汗をぬぐう相澤

相澤
「・・・ほんでな、ゆうとくけど、女の人生も、タイミングを外したら、すべて台無しやで。」

玄関で、うつ向きながら、息を飲む石神玲子。

石神玲子「(ちゃんと、話そう。・・・たぶん、解ってくれるはず。)」

三度目のドアチャイムが鳴りかけた時、静かにドアを開ける、石神玲子。


(つづく)

「反転の月」~通り魔狩り・ある創価学会員の詩~

第一話 【逸脱】

20××/ 12 /23 / 23:30 小田急線 某駅

五人掛けの椅子の真ん中で、い眠る背広姿の男。

その右となりに、
こっそり座る、
二十代から三十代ぐらいの、身なりが少々薄汚い女 。

終電近い、
北風が吹く野外のプラットホームは、
ほろ酔いの人々が、電車待ちをしていた。

隣に座った薄汚い女は、
カップルを装い、

寄り掛かる振りをして、
背広の、左内ポケットに長ざいふに手を延ばすが・・・

東 辰彦
「タチの悪りぃ、野良猫だなっ‼」

東は、
女の後ろ髪を左手で鷲掴み、

引き剥がすように前方に女を引き倒した。

女の叫び声と同時に、
他人に無関心だった人々が、芝居がかったように、騒ぎだす。

薄汚い女
「た、助けてっ‼・・と、通り魔、とおりまあっ‼」

近づく東の、滲み出る狂気を察したのか、急に立ち上がる薄汚い女。

東 辰彦
「女の髪をさわるのは、嫌いじゃないが・・・」

走り出そうとする女の、うしろ襟首を握りつかみ、引き倒す。


「今、やったろ?・・・」

女を倒した時に、赤青黄の縱ストライプの入った手帳が落ちていた事に気付く東。

薄汚い女
「私は、私は何もしてないっ‼・・・」

東は懐から、女の指先の指紋がついた長ざいふを、取り出した自分のハンカチで、摘まみながら持ち上げる。


「息を吐く毎に嘘をつく女は・・・、ババアになって孤独死が定番だな?。あ?・・・これをだして、指紋から個人番号が出れば、あんた・・・・有罪。(笑)」

駅員達が近づき、ここぞとばかりに、
ヒステリックにわめき散らす。

薄汚い女「私は、先生の弟子だかぁっ!絶対守られるのぉっ!」

3色のストライプ手帳を拾う
東。

東 辰彦
「へぇ・・・学会の今月は、財務で、1地区の目標金額は・・・、ほぉ、1000万かぁ~(笑)」

駅に駆けつけた、鉄道警察官、駅員達に連行される東辰彦


東「お前ら、不法逮捕だな(笑)( ̄▽ ̄)」

呟くように、小声で仄めかす、男達。

駅の個室に連れ込まれる東。

駅員①「あんたさぁ、立場、わきまえなよ。」

駅員②「辞めたんだろ?」

駅員の明らかな仄めかしにほくそえむ東。

東 「ふふっ、ガッカイか?コイツら(笑)( ̄▽ ̄)」

警察官
「池田先生が、この日本にコーセンルフをしようとしてる矢先、

あんたはなんで、脱会したんだ?」

東「何故だと?・・・家族を奪われ、殺されたんだ‼・・・復讐するのが当たり前だろ?」

警察官②
「まさか、池田先生を・・・・」

東「さぁ、どうだかな?(笑)( ̄▽ ̄)」

複数人で、パイプ椅子に腰掛けた東を押さえ付け、

一人の警官が、
気が狂ったように、東をビンタし続ける。

警察官
「いいか?・・・
お前には、黙秘権がある。

今の俺らには、
お前の生き死には、
しったこっちゃねーが、

創価学会をバかにするやつ

会員(俺ら)を、

なめ腐るやつは、

どうなるか、

教えてやる!

仏様の俺らが、

先生の御慈悲の代わりに、

お前に、

仏罰を、

下してやる!

ニヤニヤしながらも、
打たれ続ける東。

駅員「こいつ・・・死ぬのが、怖くないのか?」

殴り疲れきって、よろつき、仲間に交代を求めた警察官の顔面に、

東は、血が混ざった唾を警官の顔に吐きつけ、


部屋のドアノブ側に、
思いきり東は自分の体を、瞬時に捻らせ、拘束を振りほどき




東に覆い被さるように、倒れかけた警察官の頭を、

まるで、サッカーボールを蹴りつけるように、
右足でドアに打ち付けた。

①「おばちゃんと呼ばないでッ‼」石原さとみデビュー三十周年記念。石原さとみ×あんな&りんか

(全四話)
第一話 新転地にて・・・・

大阪駅の新幹線ホーム、
旅行鞄をひきづりながら、

顔を伏せて、

ブツブツと、
小言で何かを呟きながら、改札口を目指す女性。

石神玲子(image石原さとみ)「最悪だ。最悪だ。最悪だ。・・・(私は、人生最悪の失敗をした。)」

※石神玲子の回想。

新築の一戸建てに招かれた玲子。

石神玲子
「まぁ、素敵なおうちぃ(笑)」

石神の上司
「これから君と、新しい生活を・・・」

少し背の高い、石神の上司の肩に、自分の両腕を回してキスをする玲子。

石神玲子
「・・・好きッ❤」

シャワーを浴びて、数分後、高価なダブルベットの上にくるまる、上司と玲子。

事を始めて、数分も経たないうちに、

ベットの向かい側にある、木製で、蛇腹式のクローゼットが、勢いよく開く‼

上司の妻
「あなたっ‼・・・やっぱり浮気してたじゃないっ‼」

石神玲子
「えっ゛・・・・うそぉっ‼」

ビデオカメラを回しながら、勢いよく出てきた、上司の妻に、

石神の上司と、玲子は呆気に取られた。

石神の上司
「こ、これには、わけが・・・」

上司の妻
「なによ?・・・・あんっ?

年の差ある男女がぁっ?・・・・

日曜の夜にぃっ?・・・・

真っ裸でぇっ?・・・・

なんの、理由が・・・あんだよっゴラァ‼ 」

右手にビデオカメラを持ち、左手には、刺身包丁を振りかざし、玲子と上司を追い回す妻。

石神玲子
「あのっ、ちょっと・・・落ち着いて・・・・お話を・・・・」

上司の妻
「てめぇ、コイツ(夫)の何番めだ?・・・あんっ?(怒)」

石神玲子
「え?・・・な、何番目って・・・私は・・・・?」

上司の妻は、立ち止まり、ため息をつき、クローゼットに戻ると、何やら段ボールの小箱を取りだして、中身をぶちまけると、
石神玲子以外に十数人の女性と写る写真が出てきた。

肩を落とすように、その場でへたりこむ玲子。

石神玲子
「私だけって・・・・嘘だったの?」

(回想が終り、駅前ロータリーの横断歩道で足を止める玲子。)

玲子
「(あー、いかんいかん~っ、さぁ、これを切っ掛けに、やり直さなきゃ!)」

信号待ちの玲子が履く、少し緩めのデニムのジーンズを、小さな手が摘まんで、ツンツン引っ張っている。


石神玲子
「はいっ?・・・あたし?」

みーちゃん(美月・imageあんな)
「ねーちゃん、ちょっといい?」

ふと、目線を下げると、もう一人の子供がウンチングスタイルで、座り込んでいるのがわかった。

玲子
「え?・・あっ?・・・だめよー、ダメダメ!・・・こんなとこでしちゃあ!・・・てゆうか、パパママどこぉ~?」


はーちゃん(葉月・imageりんか)
「あかーん、もーれーるぅ~」

玲子
「あ、やだ、ちょっとーっ!」

玲子の右足を、ドンと踏みつける、みーちゃん。


玲子
「あいたっ!」


みーちゃん
「おい、ねーちゃんっ!・・・はーちゃんがうんち漏らしたら、せきにんとってやぁ!」

玲子はやむを得ず、はーちゃんをおぶり、

みーちゃんは、自分の身長より大きい、玲子のキャリーバックを、取っ手を握りながら、押している。

石神玲子
「ちょっとまって!キャリーは引くものなのっ。」

みーちゃん
「うっさい、はよトイレ探せ(笑)」

街中を、双子を引き連れ奔走する玲子。

玲子
「なんであたしがー」

公衆トイレは、工事中で使えず、コンビニも防犯上断られた。

はーちゃん
「どないしょ~」

石神玲子
「だ、大丈夫?」

はーちゃん
「なんか先っぽ出てるぅ・・・・」

石神玲子
「まじかぁ~、夢なら覚めてぇ~・・・・」

玲子は、徐にスマホを取りだし、何処かへ電話を掛けた。

※シェアハウス「六天町」

ルームメート①(image秋元真夏from乃木坂46
「はい、シェアハウス六天町です。」

石神玲子
「あ、あのっ、受付時間を・・・・過ぎちゃったんですけど、まっ、まだ・・・大丈夫?・・・ですよね?」

ルームメートが、
通話を管理人に代わってもらう。

管理人
「もしもしぃっ、管理人の相澤ゆーものですけどのぉ~、何時ごろになるん?」

石神玲子
「あの、子供がいるんですけど?」

相澤
「は?、なんでや?」

石神玲子
「ちょっと、細かい理由は後で・・・」

相澤
「はん、わーった。三丁目のパーラーの前やな?・・・いま車を回すさかい・・・まってや!」

ルームメート
「ここ、子持ち不可ですよね?」

相澤
「ん~、なんか理由が、あるんやろ?(笑)・・・初面やし、とりあえず訳は きかんとアカンやろ?・・・ほな、行ってくるわ。」

(つづく)

もうひとつの天使のケータイ(終)

最終回『 希望 』

天使ノキセアは、手渡されたメモを広げた。・・・

天使ノキセア
「これは、解除パスワード?(・・;)・・・まさか。 」

ノキセアは、
ケルトンの、
ティアドロップ型のケータイを開き、

液晶部分をタップすると、
テンキーのようなキーボードか現れた。

「security off・・・」

ノキセア
「先輩、先輩の思い ・・・無駄にしません。」

英語の綴り字と、印真言文字を掛け合わせたような文字で液晶に綴らせて行く・・・・

「open world・・・」

天上界、地獄界など様々な世界に、真っ黒く高さが2メートルのモノリス(石板)が、複数現れた。

ノキセア「これで、人間の心に、希望の光を差し込める。」

ノキセアはケータイを、
返事の無い電話ボックスに置いて、
暫く人間達の動向を眺める。

数分後、電話ボックスに入る少年。

少年
「なんだべ?、こんのキラキラした石っころは?」

天使のケータイを手に取り、表面をスライドさせると・・・

「Im' calling now・・・」

少年「え?なに?電話け?」

とある世界に出現したモノリス(石板)が七色に輝きだし、

導かれるように、モノリスに触れる女性。

少年の母
「おやま、かずちゃんでねかぁ?」

少年の母親は、モノリスに触れたたま会話を続ける。

少年「かっちゃあ・・・、おらぁ、会いたかったぁ~(ToT)💦」

一時間後、次に若い女性が天使のケータイで誰かと話している。

若い女性「正也さん?」

男性「お?、鈴菜け?・・・元気け?」

若い女性「う、うん・・元気だよ🎵正也さんは?・・・」

男性「ん?元気だぁ・・・そげより、ごめんな?」

若い女性「え?・・・なに?」

男性「おめさ幸せにするってだに、先に逝っちまって・・・」

若い女性「そぉだよ、ずるいょ・・・毎年、東京から ここへ来てから、港にお参りいくんだからネっ!(笑)」

男性「そだな、わりがっだな(笑)・・・」

若い女性「ねぇ、会いたいんだけど・・・・」

男性「鈴菜・・・もう、ここくんな。俺の事は忘れて、新し彼氏つぐれ・・・・」

若い女性「そんな・・・」

男性「鈴菜?・・・・おめさの幸せを、草葉の陰から祈ってっから・・・・」

何者かが、天使ノキセアの背後に、音をたてずに近づく

天使ノキセア
「・・・人間よ。過去を乗り越え、未来(あした)へ進むのだ・・・。
他を見下げる心無く、
団結(つながり)こそ、
君達の信じる糧となるであろう。」

突然、ノキセアの左胸を貫く、鋭利な刃先。

ノキセア「?・・・」

ノキセアは身動き出来ずに、返事の無い電話ボックス側に顔を向けながら、
膝から崩れるように倒れた。

天使?「よっとっ!(笑)」

鋭利な刃先を軽々と抜き、
身動きできない、ノキセアの顔を覗きこむ天使。

天使?「お疲れ・・・」

ノキセアを刺した天使は、
電話ボックスに、人影がない事を確認して、ケータイを取り出す。

天使?「あーあ、これ、フリーズじゃん?(笑)・・・ショップへ持ってかなきゃ~」

ノキセアは、
残った渾身の力で、
飛び立とうとする
天使の左足首を掴む。

ノキセア「・・・・(Ф◇Ф)(君は・・・・誰だ?)」

天使?「なあに?、σ(≧ω≦*)私にいちゃもんつけんの?(笑)」

ノキセアに顔を近づける天使。

天使?「あんたねぇ、天使向かないわ、やっぱ・・・」

天使はノキセアを蹴飛ばすように仰向けにすると、再び顔を近づける。

ノキセア「(・・・どうゆう・・・意味だ?)」

天使?「最後だから、良いこと教えてあげる。」

ノキセアの左の胸のキズから、光のかけらが、ゆっくり立ち上る・・・・

天使?「あんたは、もともと・・・・人間なの。(笑)」

意識が薄らいで行くノキセア。

天使?「もしもーし!、聴いてる?」

ノキセア「(僕が・・・・人間?)」

(ノキセアの回想と現実が入りまじわう・・・・)

幼稚園児達が園内の庭先を走り回る・・・・

ノキセアに向かい、満面の笑みを浮かべ、手を振る園児

園児「せんせぇ~(笑)」

ノキセア「(僕が、人間?・・・)」

(回想)
海沿いの原子力発電所が、津浪に襲われ、次々大爆発を起こす。

頭をつんざくほど連打される鐘の音が響く。

高笑いする、顔の見えない、背広姿の男たち・・・・

仮設住宅で不十分な生活を強いられる人々・・・・

ノキセア「わああああっ‼」

幼稚園内で伏せる、保父姿のノキセア

保母「野関先生‼・・・野関先生‼」

野関と呼ばれるノキセアの前に、
完全防護服にエアフィルター付き防塵マスクを着けた、
幼稚園児と職員達が、
心配そうに見つめている。

保母「先生‼、このまちは、放射線量が下がってないんですよ!まだ薄着は危険です‼」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕達の未来は、
いったい何処に行くのだろう。

垂れ流される、
嘘と真実の入り交じった、
膨大な量の情報。

選挙の時だけ、
耳障りのいい言葉を垂れ流す政治家たち。

コントロール出来ない物質を、責任転嫁で、垂れ流して逃げる大企業。

生活費がギリギリのなか、町に帰れない人々。

いったい誰を信じて前を進めばいいのか?

綺麗事聞かされるより、
あしたの事、
将来の事。、誰が責任を持つのか?
誰が原因なのか?
いつ終息するのか?

誰も何も言えないまま、僕らは死んで逝くのか?

だったら僕は、キンモクセイの華のようになりたい。

何度も何度でも、やり直すように花を咲かすように。

(終り)

もうひとつの天使のケータイ②~another story

第二話【心】

翌朝、海辺の砂浜に、
黒いコートを着た天使達が、朝陽が昇るのを、待ちわびている。

天上界通信会社 交信士(imageハライチ澤辺)
「おい、ノキセア‼」gami gami

天使ノキセア(imageディーンフジオカ)「はい、先輩。」

交信士
「はい先輩じゃねーよ‼、
つーか、折り返しますっつうから、

待ってたのに、
何で連絡しねーんだ?( ̄^ ̄)なんでだ?」oi kono touhenboku!

ノキセア
「あのぅ、人間が変わった事をしているのを観てまして・・・」

交信士
「はん?( ̄^ ̄)変わった事?!」imasara?

ノキセア
「そうです。・・・
あ、そう言えば先輩んちは、電話はアナログでしたっけ?(笑)」daiyarushiki?

交信士
「( ^_^;)\( ̄^ ̄))昭和(レトロ)かっ?!」

ノキセア
「あ、違う、紙コップとタコ糸で・・・・」

交信士
「そうそう、はーい( °∇^)]もしもしって、やって出前って・・・出来るか❗バカタレ!(笑)」

二人の天使の即興漫才に、
少し引きながら、
それぞれの持ち場へさって行く天使たち。

交信士「ノキセアよぉ。」

天使ノキセア「はい、先輩。」

一旦、砂浜に座る天使。

交信士
「なぁ・・・、 人間に、恋なんかするなよ。」

ノキセア
「先輩の言う、人間の恋とは?」

少し沈黙してる゙先輩゙

交信士
「知るかよ。・・・ただな?( ̄^ ̄)後家さんで、年増は止めとけ。」atogataihendazo?

ノキセア「はい?」kikitaikototocigagune?

照れ隠しか?、軽く咳払いする゙先輩゙

交信士「あーっ、実はな・・・ぶっちゃけ俺、人間とトラブって、本来なら堕天使・・・

つまり、天上界追放処分を喰らうはずだったんだけど、

裁判で、通信会社所属ってなってな、
お前の面倒を見る事になって、
今日まで来たんだけどさぁ・・・

お前は、新入りのお前にはこの仕事は勿体無いよ。」

ノキセア「でも我々は本来なら人間を導き・・・・」

交信士「その仕事はしなくていいんだ。」

ノキセア「ナゼです?」

交信士「神様が居ないんだよ。」

ノキセア「え?」

(つづく)

もうひとつの天使のケータイ①~another story

第一話【天使が舞う朝】

東北・・・

あの年のあの日、

すべての人が、今日もまた、何気ない1日が、
過ぎて行くものだと信じていた・・・。

もし、あの日が来なければ、

・・・僕は、今をどう生きただろう。

【~この作品を、亡くなったすべての東北の皆様へ捧ぐ~】

僕は、天上界の上師に命ぜられ、

東北の、とある山深い場所へ来た。

そこで僕は、
奇妙な建物を見た。

天上界通信会社 交信士(imageハライチ・澤辺)
📱「おいノキセア?、聴こえるか?・・・・感度はどうだ( ̄^ ̄)?」

タブレットで位置確認しながら、連絡をとる。ノキセア

天使ノキセア(imageディーンフジオカ)📲「あ、はい。・・・・
東北の・・・Aの三十番から、Aの・・・」

天使が、ふと顔をあげると、古びた喫茶店から、
目尻をハンカチで押さえながら、電話ボックスへ入る婦人を見つめていた。

天使ノキセア
「(なぜ、あの人は・・・電話線の無い個室へ入ったのだろう)・・・・」

交信士📱「おいっ‼聴こえてんのか?

早く確認とらないと、
姿なき大天使:

クロノスインフィディア様のご機嫌を損ねちまうぞっ‼
ノキセア!」

気になって仕方がなくなり、通信を切ろうとするノキセア。

天使ノキセア📲「先輩❗、後で折り返します!」

交信士📱
「あ、えっ?・・・えぇ~
っ‼(・▽・;) 」mazika~。

天使が電話ボックスの中を覗き込むと、

先程の婦人が、
嗚咽しそうな気持ちを堪えて、

ゆっくり受話器を上げた。

婦人(image高畑淳子
📞「貴方・・・今まだ漁ですか?」

天使ノキセア
「(あの人は、誰に話し掛けてるんだろう)?」

婦人
📞「あの日から、5年過ぎた夏なのに、貴方はまだ、私のもとへ帰ってくださらないのね・・・」

ノキセア「(5年?・・・何があったんだろう?・・・クロノスインフィディア様と関係があるのか?)」

耐えきれず、電話ボックス内で、受話器を持ったまま、腰を落とし泣き崩れる婦人。

婦人📞「逢いたい・・・こんなことなら、行かせなければ良かった!」

天使の脳裏に、フラッシュバックする、誰かの過去(時間)

・・・・2012年 3月 11日
午後2時45分・・・・

主人(image草刈正雄
「おい!、漁船(ふね)見てくる!」

婦人「ねぇあなた、何もこんな時に、見に行く事なんかしなくても・・・・」

主人「馬鹿言え!脱サラして、この町の町内会の会長に、土下座してまで、漸く買った船だぞ!」

手を繋ぎ引き、飛び出そうとする主人を留める婦人。

婦人「あなたでもそれは、中古品で・・・・」

主人「もういい‼・・・」

自転車に股がり、港に向かう主人。

婦人「あなたぁっ‼、防災無線じゃあ津波がァ‼」

遠ざかる主人の背中。

主人「解ってる!すぐ戻る!」

主人を見送った後で、
役場の消防車が、入れ違いで通り過ぎて行く。

役場職員「ただいま大津波警報が発令されました!皆さん、はやく高台へ避難してください‼・・・繰り返します・・・・」

婦人「大津波警報・・・?!」

婦人は、徒歩で避難する老人に声かけをした。

婦人「ねぇ、ひ、避難する必要があるの?・・・大丈夫よねぇ?(・・;)スーパー堤防が・・・」

老人「堤防?(・・;)そんな、国の作ったおもちゃなんか、すんじる者なんか、だんれもねぇよ‼、早よ山へ逃げ!」

婦人「そ、そんな・・・」

耐えきれず、思わず瞳を閉じる天使。

ふと、気がつくと辺りは夕方になり、電話ボックスに人影は無くなっていた。

溜め息をつく天使。

※作品イメージ曲
キンモクセイAKB48 super surprise

(つづく)

⑧(終)ここにも、天使は居る。#image原案:NMB48

最終回
 好きやねん

#地上

白昼、次々と道端に転がる男達。

それを見ていた、ある女性が、

突然昏睡になり、
寝込んだ、連れの男性を、
必死に揺さぶり起こす。

女性
「ねぇ、起きてよっ!・・・・どうして、いきなりっ!」

幻魔・ケセランパサラン(image・ブルゾンちえみ)「あーっははははは・・・クズな男達は、みーんな、見果てぬ夢に溺れていけばいい。(笑)」

何かを振り撒きながら、街中を練り歩く幻魔。

そして、夢遊病のように、フラフラと幻魔の後を歩く男達。

それはまるで、ハーメルン魔笛のよう・・・。

その後を追う、もう一人の関西天使。

関西天使 ふうちゃん(image矢倉風子fromNMB48)
「なんかアイツ早い・・・、歩いてるはずやのに、なんかスポーツカー並みや・・・」

幻魔ケセランパサランは、しつこく追いかけてくる天使を振り払うために、背高のブリキ男達に顎で合図を送る。

ふうちゃん
「な、なにっ?」

ふぅちゃんの前後に、立ち塞がる男達。

錻男①
ケセランパサラン様の邪魔する奴は・・・」

両脇に刺した長剣を抜く錻男①

錻男②が背後で、2丁拳銃を構える。

錻男②
「絶対に、倒す!」

関西天使が居直り、
視界を広く取るため、

錻男たちが見えるように、
何気に横を向き、

腕を組ながら、仁王立ちする。

関西天使・ふぅちゃん
「へーっ、兄ちゃんたち、ガチでウチと、ケンカするん?(笑)( ̄▽ ̄) 」

錻男①
「当たり前だ‼」

挟み込むように、
天使に向かって、
長剣をスライドさせるが、

ふぅちゃんは、
タイミングよく、
長剣の先端に飛び乗った。

ふぅちゃん
「あかんやん?(笑)( ̄▽ ̄)」

ふぅちゃんが、錻男②に背中を向けた瞬間、発砲音が響く

一発目は、
背後から右ほほを掠め、

二発目は、左脇の下を間一髪で掠めた。

ふぅちゃん
「うちな、もともと人間やってん・・・ダンス好きで、音感は半端ないねん(笑)( ̄▽ ̄)」

錻男の長剣が、再び左右に拡げるようにスライドする瞬間、トランポリンのように飛び上がるふぅちゃん。

関西天使・ふぅちゃん
「よっ!(笑)( ̄▽ ̄) 」

着地し向かい合う、天使と錻男達。

錻男①「アタック!」

突然、掛け声を1つ上げ、
長剣を持った左右の腕を、
ブンブン交差させたりして振り回しながら、

ふぅちゃんに迫ったり離れたりしてる。

ふぅちゃんは、ジタンダを踏む。

ふぅちゃん
「もおっ!なんやねんなぁっ!来んならコイや!」

錻男②「なら、そうするよ。」

突然放たれた、鈍い銃声

ふぅちゃんの眉間の寸でで、誰かが、
ふぅちゃんの目の前に立ち、左手で、
瞬時に、銀の弾丸を握り潰した。

ふぅちゃん
「さ、さや姉❗」

関西天使・さや姉
「またせたなぁ?ふぅちゃん(笑)( ̄▽ ̄) 」

さや姉の姿(けはい)を感じ、振り向く、

幻魔・ケセランパサラン

ケセランパサラン
「あら、消滅しなかったのね?(笑)」

ケセランパサランが、
瞬間移動した時には既に、

さや姉と ふうちゃんが、
刑事ドラマのように、
錻男達を取り押さえていた。

さや姉「どや?(笑)( ̄▽ ̄) 」

ふぅちゃん
「うちらはな、
ガチでやらへんでも、

さや姉が居れば、
お茶の子さいさいやねん!(笑) 」

ちょっと寂しげな表情を浮かべた、さや姉。

ふぅちゃん「さや姉?・・・どないしたん⁉」

さや姉「ん?・・・いや、ナンでもないねん。」

古びたフランス人形の廻りに、複数の薔薇のつたが蠢く、ケセランパサラン

幻魔・ケセランパサラン
「ねぇ、あなた達が抑えてるのって、誰?(笑)」

ふぅちゃん
「そんなん決まってる・・・ん?」

さや姉
「くるみ割り・・・💂人形⁉」

天使達が抑えていたのは、
バッキンガム宮殿を護る、
衛兵の形をした、

くるみ割り人形だった。

ケセランパサラン
「キャリアウーマン、らしくはないわね?(笑)」

ケセランパサランは、複数の薔薇のつたを伸ばし、ふぅちゃんを捕らえて、高く掲げた。

さや姉「ちょ、・・・なにすんや!」

ケセランパサラン
「ねぇ、勝負しない?」

捕らえたふぅちゃんの背後に、もう一人、拘束されたまま、誰かが高く掲げられた。

さや姉「うわ、おっさんっ!」

死にぞこなった男は、生命力を吸われ、かなり窶れている。

さや姉「勝負ってなんや!」

焦らしトークの幻魔。

ケセランパサラン
「キャリアウーマン?・・・貴女も、天使の端くれなら、ちゃんと答えられるわよね?」

さや姉「答え次第で、なにする気や?!」

さや姉の、瞬時の怒りに反応した妖刀・虎鉄が、ゆっくりと鈍った光を放ち出す。

さや姉は、刀から発する妖気に囚われかけている。

さや姉「き、(斬りたいっ・・・コイツから、ごっつう、血を出してみたい・・・)・・・・」

さや姉の後で囁く、姿なき界王

姿なき界王
「怒るは、地獄ですよ。」

妖気に苦しむ さや姉

さや姉「だったら、こんな刀持たすなやっ!」

幻魔には、界王の姿は見えない。

ケセランパサラン
「あら、情緒不安定ね?(笑)」

叫ぶ、ふぅちゃん。

ふぅちゃん
「もう、このおっさん死んどるから、うちを助けてぇ~!」

昏睡状態なのか?、死にかけた男は、うつ向いたままだ。

さや姉
「どするぅ?・・・。どないしょ・・・(めっちゃイライラする。なんでや?)」

ケセランパサラン
「さぁ、答えて頂戴!(笑)・・・天使がぁ、護りたいのは・・・仲間の命か?・・・」

ふぅちゃん
「さや姉❗」

ケセランパサラン
「死に行く、人間達か?・・・・」

妖刀・虎鉄に意識を奪われているのか、天使の形相が、次第に険しくなる・・・・。

ケセランパサラン
「さぁ、答えよ!」

虎鉄の刃が、ケセランパサラン本体の、フランス人形の胸部に突き刺さる!

ケセランパサラン
「なっ!、なにぃ?・・・・」

さや姉の脳裏に、誰かの思い出が飛び込む。

#回想・アンティークショップ

今より美しかった、
フランス人形を中心に、
両脇には近衛兵の姿をした、くるみ割り人形が、
まるでフランス人形を護るように、
ショーケースに佇んでいる。


フランス人形(ケセランパサランの本体)「私は、愛されたかった。・・・・ずっと、ずっと、誰かの側に居たかった。・・・・」

#第一次世界大戦

飛び交う戦闘機、爆撃で焼き付くされる町並み。

店主だろうか?亡くなった老人が庇うように、フランス人形と近衛兵の人形が護られていた。

フランス人形
「ただ、それだけだった。」

時は流れ、数年前、町内会のバザーに出品される人形達。

フランス人形
「私のからだが、古ぼけて行くたびに、拾われても、金と引き換えに棄てられる始末・・・」

さや姉「なんや・・・なんか、おっさんと似てるやん・・・・」

フランス人形
「そう、あの男も、私を捨てたの・・・・」

さや姉「え?」

#(回想)数年後、バザー会場

キャバ嬢と死にかけた男は、日中からへべれけでバザーに現れた。

さや姉「何しとんねん!やっすい女(スケ)つれ回しとって!」

だらだらっと、死にかけた男に甘えるキャバ嬢。

キャバ嬢
「ねぇーえー、フランス人形ちょーだーい?(笑)( ̄▽ ̄)」

死にかけた男
「え?、なにすんの?」

キャバ嬢
「おにぃちゃんが遊びに来ないからぁ~、となりでぇ、ねんねすんのぉ~キャハハ。」

死にかけた男は、何処かで拾った財布から、札束を取り出して封を切り、フランス人形を買った。

さや姉「あんのボケぇ!」

数日後、死にかけた男は、キャバ嬢にフラれた腹いせに、同居してた部屋に、残されたフランス人形を、リサイクルショップへ売ってしまった。

雨が降るなか、寂しそうに野外に置き去りにされる、フランス人形。

フランス人形
「その時私は誓ったの・・・この国の男を食い潰すっ・・・・てねっ?(笑)( ̄▽ ̄)」

闇夜の曇り空の隙間から、

一筋の光が、
人形達に降り注ぐと、

フランス人形達は、人間に成った。

#回想 が終わり、
ケセランパサランの体での一部である、

薔薇のつた達が、
一斉に枯れ始め、

幻魔の体から、
ひかりの欠片達が、
上空に立ち上ぼり出した。

さや姉
「あんたも、寂しかったんやね・・・・?」

フランス人形
「こんど生まれ変わるなら・・・・あなたのような、天使に、なりたい・・・・。」

一瞬、ストロボを焚いたような光が弾けると、フランス人形は、バラバラに成った。

ふぅちゃん
「なんか・・・、なんかしれへんけど・・・切ない・・・・。」

深いため息を、夜空を見上げながら、1つつくさや姉。

さや姉「なぁ、ふぅちゃん?」

ふぅちゃん「なにぃ?改まって(*´ω`*)・・・」

さや姉「うちな、冥界に堕ちてん・・・・」

目を覚ます、死にかけた男。

死にかけた男。(image斎藤工)「あ。・・・?」

困った表情で仁王立ちする、さや姉

さや姉「あ?・・・や、あらへんやろっ?(笑)( ̄▽ ̄)・・・てゆうかあんた、もいっぺん死んだ方がええんちゃう?・・・ごりっごりに痩せとんやから( ̄▽ ̄)このまま。ジャストなうやで(笑)」

ふぅちゃん「さ、さや姉?」

死にかけた男に詰め寄るさや姉

さや姉「しっかし、ホンマあんたな、思い遣り・・・無さすぎや。」

死にかけた男
「え、あの・・・なんかすみません。」

さや姉「あんな?、あんたを苦しめとんのは、ホンマはあんたや。・・・・寂しがりで、立ち回りが下手なのは、よう解ったけど・・・・」

体の消滅が始まる、さや姉。

ふぅちゃん「さや姉っ?」

さや姉「え、?・・・なんでや?、まだ思いを告げてへんのに?」

ふぅちゃん「さや姉、冥界に堕ちたって・・・うそやろ?」

死にかけた男
「あの・・・また、話が遠いんですけど?」

死にかけた男の言葉に、いい加減頭に来た、関西天使・ふぅちゃん。

ふぅちゃん
「はぁ?(怒)・・・

あんた、
何ゆうてんや?・・・・

あんたの為に、
天上界の務めをなげうって、

冥界に堕ちたために、
天使の座を捨てざるを得なかったんやで‼

ほんま解っとんのかっ?!」

今にも食い付きそうな、ふぅちゃんを止めるさや姉。

さや姉
「あかんっ、ふぅちゃん。ルールはルールや。」

さや姉の下半身は、既に消滅している

ふぅちゃん
「さや姉!」

さや姉
「これはうちの運命や。・・・でもうちは、後悔してへん。おっさんには、やきもき?させられたけどな?・・・これも所願満足や(笑)」

死にかけた男は、消滅しかけた、さや姉に詰め寄る

死にかけた男
「ちょっとまってくれ‼、私はまだ、まだ貴女に、聞いてもらいたいことがあるんだ‼・・・・頼む、行かないでくれ‼」

さや姉がふぅちゃんに、何かを伝えた。

ふぅちゃん
「うちには無理や!・・・さや姉から、なんも引き継ぎしてへんのにっ!」

・・・・・・・

#回想・死にかけた男

あれは・・・・
夢だったのか?

神も仏も信じない、
私の目の前に、

舞い降りたセゾン・・・・

彼女は、ちっぽけな私に、何を伝えたかったのだろうか?

#回想が明け・目覚ましの音

死にかけた男が、目覚ましの音を止めると、間髪なしに、

関西弁の女性が、フライパンとお玉で、ガンガン叩きながら、男を起こす。

女性
「おいっ!樫見屋新太郎‼、遅刻すんでっ!」

死にかけた男(樫見屋新太郎・image斎藤工
「え?、なんで君が・・・ここにいるの?」

満面の笑みを浮かべるさや姉。


(おわり)