空想携帯小説家ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

あ♥️に♥️き ~📻️恋にならない恋~

 

原案

ママレードボーイ/吉住渉

 

第一話

ガサツな、あにき。

(上田美晴)

ここは、東京都中野区。ここに変わった兄妹が住んでいて・・・・

 

上田正晴(image内野聖陽)

「おーいっ、・・・おーいっ!(笑)」

 

(庭で洗濯物を干す美晴。)

 

美晴

「うっさいなー、お茶だったら、冷蔵庫でしょがぁ~!(あたしゃ、あにきのヨメぢゃねーしっ!笑💢)」

 

正晴「んっだよっ。」

(ふて腐れたヒロインの兄が、頼みたかった事とは違うと、言うのをこらえて、少々古びた冷蔵庫から、ペットボトルのお茶を取り出し、いきなり、らっぱ飲みを始める。)

 

美晴

「・・・でさぁ、あにき?、今日お昼頃、お客さん来るから、ペットボトルのお茶を、何時もみたいに、らっぱ飲み・・・するな、よって、ゆってるさなか、もー、やってるしっ!」

 

(庭から、洗濯物を入れる篭を持って入ると、飽きれ顔の美晴と目が合い、らっぱ飲みするお茶を、勢い強く吹き出す正晴。)

 

美晴「でった、中野一のガサツ親父!」

 

(子供みたいに拗ねる兄、正晴。)

 

正晴

「はんっ!・・・、るせーっ!、

 

おめ~が、

『はいっ❤️、お兄ちゃん💓(笑)』

ってくりゃあ、

 

こちとら、土曜の朝から、

カリつかねーん、でぃあおっ!(笑💢)」

 

(妹、美晴との顔が近い。)

 

美晴「腐っ!(笑;)」

 

正晴「あ゛っ?」

 

美晴「また寝酒したでしょ?」

 

正晴「あっ・・・・」

 

美晴「あ?。ぢゃねーし!、こないだ、急性アルコール中毒から、復帰した時に、何て言われた?え?、いってみなよ!」

 

正晴「あ、あれは、まさか、おめーが、見合い相手の・・・・」

 

(急に口ごもる兄に、耳をこそば立てる美晴)

 

美晴「はいっ?、なんですかぁ?、きゅーに、ゴニョゴニョ言わんといてくれますかー?減点いちぃ~👍️(笑)」

 

(取り乱し、その場で膝まつく、囚人服のような、パジャマの兄)

 

正晴「だだ、だって、おめーが、みっ・・・・みしゃこ(美沙子:image大石絵理)しぇんしぇん所で、搬送するなんて、思ってもねーことしやがるから・・・・」

 

(正晴の妹である美晴は、腕を組んだ仁王立ちで、兄を見下げ、問い詰める。)

 

美晴「んで?、ところでさ、あにき、歳幾つ?」

 

正晴「今年の2月でぇ、五十・・・・」

 

美晴「んで?、消化器内科の、美沙子先生って、だれ?」

 

正晴「おめーが、立ててくれた、・・・・おっぱいがデカい、見合いの相手。」

 

(足元にいる兄に膝を折り、目線を合わせる美晴。)

 

美晴「あのさ、もー、自立しよ?(^_^;)・・・」

 

正晴「え、なんでだよ!、今まで仲良く、ひとつ屋根の下で、暮らしてきたぢゃんか?。プラベだあって、深入りしてなかったぢゃん!」

 

(その場で、子供のように大の字になり、バタバタ始める兄。)

 

美晴「あー、頭痛い。(笑;)駄々っ子ぼーはつだよ。」

 

(美晴)

でも、このあにき。

元は、捜査一課の刑事だったんです。・・・それは、数年前。

 

(美晴の回想)

捜査一課内、直角に頭を下げるヒロイン

 

ヒロイン「申し訳ございません!」

 

捜査一課 課長(image水谷豊)

「あー。( ̄▽ ̄;)ねぇ・・・、」

(困惑顔の兄の上司に、美晴は、菓子折りを、両手で差し出し、再度急角度謝罪。)

 

美晴

「もーしあけ、ございませんっ!」

 

(近くに居た、若手刑事が、ぼやく。)

 

若手刑事(image澤部佑fromハライチ)

「あー、おたくのお兄さんね、トラブル起こしすぎ(笑:)。うちらは、事件を解決するのが仕事で・・・・」

 

(応接用のテーブルに、ドンっ!と置かれた書類の山)

 

若手刑事「仕事を増やすのが、仕事じゃないですからー。」

 

美晴「あ、あの、この書類の山は?」

 

捜査一課課長

「始末書、顛末書・・・・クレームの報告書。正義感の強さは抜群なんだけどね。それだけじゃ、ダメなんだよ。昨今、コンプライアンスにうるさくなったから・・・・ね。」

 

(回想が変わり、どしゃ降りの、雨が降る路地裏で、誰かに銃口を向ける兄。)

 

正晴「おいっ!・・・いいか?テメー。二度と近付くんじゃねぇ!・・・・コイツを護るためなら、いま、すべてを棄てて、テメーをぶっ殺すっ!」

 

(びしょ濡れの制服姿のまま、物陰に隠れ、震える唇を噛み締める美晴)

 

(美晴)私を護ろうとする、あのときの、あにきの眼は、まさに、鬼神だった。

 

でも、なぜだろう。私には、あの日の記憶が少ない。

 

(回想から呼び戻す、正晴の声)

正晴「お、おい。これでいいか?(^_^;) 」

喪服にカラーワイシャツをアウトして、下は、小汚ないデニムのジーパンを履いている。

 

美晴「ん?、あ・・・、( ̄▽ ̄;)、えぇっと。これから、学会葬?・・・・てゆーか、相変わらず、センスわりぃ~(笑)」

 

正晴「は?、だったら、おめーが見立てろよ!」

 

美晴「は?、私は、あにきのヨメか?💢」

 

正晴「ま、にたよーなもんだろ?(笑)」

 

美晴「だーれがじゃ!(笑)」

 

玄関の呼び鈴が鳴り、カメラ付きインターホンに出る美晴。

その背後で、聞き耳を立てている正晴。

正晴「えっ、NHKかっ?、うちは借家で、兄は失業してっから、金は、ねぇっ!て言っとけよ、なっ!、なぁっ!」

 

美晴「圧っついな!もうっ!(そーゆうしつこさが、あんたの婚期を遅らせとんじゃいっ!💢)」

 

美晴の、右腕肘鉄を食らう正晴。

 

 正晴「みみみ、みしゃこしぇんせぇっ!(^_^;)」

 

玄関ドアを美晴が開けると、大きめのコンビニの袋を、両手に持つ、消化器内科の美沙子先生こと、間宮美沙子がいた。

 

間宮美沙子「みーちゃん、袋っ!袋っ!、指が切れちゃう♥️」

 

正晴「どけぇっ!ウスラトンカチが!」

 

玄関に立つ、美晴を左に押し退け、美沙子のコンビニの袋を取り上げた。

 

美晴「💢痛ったいなーっ!」

 

複数の、コンビニの袋を、倒れた美晴に押し付け、美沙子の指先を、自分の両手で包みながら、呟く。

 

正晴「あーん、美沙子先生の、白雲のようなお手々がぁ~!」

 

美晴「は?白雲ぢゃなくて、白魚でしょがーっ!」

 

 正晴は、今にも美沙子の指先を、自分の頬へ、いとおしそうにスリスリし始めた瞬間、間髪を入れず、玄関のスリッパで、正晴の後頭部を叩く。

 

正晴「いってぇ。」

美晴「創価の葬式みたいな、格好は、止めて着替えてきて。」

正晴「ほーい。若年寄の美晴ちゃんっ!(笑)」

 

正晴は、ダンデイ坂野みたいに、奥の自室である、和室にはいった。

 

美晴「は?💢

 

引き笑いする美沙子

間宮美沙子「は、は・・・・」

 

美晴は、美沙子をリビングへ上げ、きゅうすから、湯飲みへ、緑茶を注ぎ、美沙子へさしだす。

 

美晴「なんか、すいません。恥ずかしい兄で。」

美沙子「あ、いぇ・・・・」

 

自室の襖を静かに閉め、ため息をつく正晴。

 

ふと、目線を下げると、正晴と並ぶ女性が写る、写真立てが眼に入った。

正晴「・・・・・」

静かに写真立てを手に取る、正晴。

 

(回想・正晴の亡き妻、佳代)

夕暮れ、スーパー内、買い物台車を押して、素材を探している佳代。

 

佳代(image床嶋佳子)

「今夜は、正ちゃん(正晴)に、何食べさせようかなぁ?(笑)・・・・ねぇ、しょーちゃん、何食べる?」

 

正晴は、若い店員の、尻や胸を視姦に近い眼差しで観ている。

 

佳代「まーた、やっとるな?(笑)」

正晴の腰に台車を、追突させる佳代。

正晴「あいたっ!」

佳代「人生のわき見運転っ!」

正晴「おっ、うまいこと言うねぇ~(笑)」

佳代「バーか。(笑)」

(正晴)

それから、佳代(あいつ)は・・・

 

(集中治療室。酸素マスクを着けたまま、身動きしない佳代を、ガラス越しで見つめる正晴。)

 

(正晴)まさか、全身に癌が回って居たなんて、俺はチッとも知らなかった。

 

・・・・いや、知ろうとしなかったんだ。

 

(回診中の、医師や看護師達の中に飛び込み、泣き付く正晴。)

正晴「た、たのむよっ!かみさんを、助けてくれよ!、なぁ!、頼むよぉ!」

担当医「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOKYO CROW ~最期の烏天狗~

scene 2020

今年も、年が代わり、

すべてが、変わったようで、

相変わらず変わらない

 

人間の醜さ。

 

自己の幸福を満たすため、

他者に対する

嫉妬、怨み、つらみ、を重ね、

 

他人の幸福に依存して、破壊し尽くすまで、気持ちを仕向け

 

共感を獲るために、

自己正当を主張しつづける。

 

そんな、美しく、

悲しい人間(ピエロ)の実像を、

 

今日もなにも知らない、

外面から、善悪を決めつける人々を、

だまくらかしている。

 

ほんとに

人間は、外見がすべてか?

人間は、嘘をつく

人間は、見栄を張る

 

お前たちの栄華は、

生きているうちだけなのに、

 

生と言う砂城の中に、

永遠の宝珠は無いのに、

 

その刹那主義が災いをよぶのか?

自分の名誉や、

立場を護るための、

正当防衛を気取るが、

 

所詮は、臆病者(へたれ)の言い訳でしかない。

 

(回想)

集中治療室に横たわる、酸素マスクを着けた男。(image井浦新)

 

その男を覗き込む、

瓜二つの黒づくめの男。(井浦新/2役)

 

黒づくめの男(image井浦新)

「なぁ、これで良かったのか?」

 

三本足のカラスが、失念していた男を呼び戻すように、頭を男に擦り付ける。

 

黒づくめの男。

「・・・・そうだったな、生きてるうちに、やること、やらなきゃな。」

独り言を呟き、針金ハンガーで出来た鳥の巣から、右目がスキャニングレンズになった、特殊ゴーグルを取り付け、

口許には、烏のくちばしのような、鋼鉄製の口あてを、

まるで、マスクをつけるように取り付けた。

 

imagesong TAKーZ「生きてるうちに feat.SHINGO★西成 & 般若」

 

男の体は、カラスに姿を変え、夜明けのビル街を、颯爽と飛び回る。

 

倉庫の屋根にとまったカラスは、

男の姿に戻ると、

目の前に、何かの撮影をしている集団を見付けた。

 

黒づくめの男。

「あの女・・・・」

 

笑顔をふりまく女性の回りに、黄色い歓声を上げる集団から、持ちきれないほどのプレゼントをもらい受け、大型のワゴン車に乗り込んだ。

 

笑顔を振り撒いていた女性。

「ふっ、・・・・馬鹿な連中。(笑)」

さっきまで、子供のような笑顔を振り撒いていた女性が、手鏡をみた瞬間・・・

 

女性「私は、・・・・だれ?かっこ」

 

 

 

 

 

 

 

短編集📻恋にならない恋

「コンビニにて。」

主人公  / 男子高校生

ヒロイン / コンビニ店員

 

ストーリー

いつも通うコンビニ、小学生の時には、無かったけれど、いつの間にか出来ていたコンビニ。

 

そこには、一人っ子の僕には、とーてー、釣り合わない、素敵なお姉さんがいた。

(自動ドア側、出入口が見える棚を整理する店員)

 

コンビニ店員「あ、来た。(笑)」

 

高校生「(^_^;) いっ、いらっしゃいませでしょ?そこは。(笑)」

 

コンビニ店員「相変わらず若いのに、小姑ねっ❤️(笑)、で、今日は何?、万引きっ?(笑)」

 

(コンビニの前ポケットから、スマホを取り出し、通報する素振りをする店員。その時一緒に何かが落ちた。)

 

高校生「すーるーかっ!(笑)」

 

僕は、年下にもかかわらず、いつも、フランクに接してくれた彼女に、・・・・恋してた。

 

高校生「あ、あの・・・」

 

コンビニ店員「ん、なに?、もうじき休憩さんと、交代しないと行けないから、手短にねぇっ🎵」

(鞄からラブレターを取り出し、渡そうとして、その足元の写真を拾い上げた。)

 

高校生「えっ・・・・」

 

コンビニ店員「あ、ごめん。見せびらかすつもりがなかったんだけど・・・やっとこさ両想いになって、結婚するのっ❤️。(笑)」

 

彼女の溢れ出すキラキラ感に、

僕は何事もなかったふりをして・・・・

 

高校生「あ、なんだ。早くいってくださいよぉ~、お姉さん、トリッキーすぎっ!(笑)」

 

ラブレターを握りしめ、スマホが、バイブレーションで、鳴ったふりをして、コンビニを後にした。

 

コンビニ店員「なんだ、変な子?(笑)」

 

僕は、公園のゴミ箱に、ラブレターを投げ捨て、その日から、そのコンビニを避けるように学校に通った。

 

数日後、母から聞いた話で、彼女は、コンビニで、一緒に働いた彼と結婚して、遠くの街に引っ越して行ったそうだ。

 

(終わり)

 

 

 

 

 

 

 

 

(1話完結)こんな私でよかったら ~女子高生×教師編

image song

ロンモンロウ「balloon me」from大塚家具

 

(本編・主人公の回想)

西暦20××年 6月、俺は、三十代で、ようやく結婚できる・・・・・

 

それも偶然であった、ファミレスの娘が、

見合い先の、財閥の家族だなんて・・・

 

(海辺の高台にあるチャペル。そこまで走ってかけ上がる女子高生が1人。)

 

神父(image温水洋一)「それでは、誓いのキッスを。」

 

(時おり咽びながら、休むまもなく、教会の扉を激しく叩く女子高生。)

 

女子高生(image紺野彩夏)「あーけーろーよーっ!」

 

(主人公は、花嫁のベールを上げる時に、聴き馴染みのある声に、戸惑う。)

 

杉田一平(image武田航平)

「う、うそだろ・・」

花嫁(image松井玲奈)

「え、だれ?・・・ぺーちゃん、他に誰かいるの?」

 

杉田一平「ば、バカ言うなよ。」

(扉の外で叫ぶ女子高生。)

 

南 華林(image紺野彩夏)

「先生!約束やぶんのかよ!」

 

花嫁「約束?!」

 

杉田「いーや、いやいやいや・・・」

 

花嫁「どうゆうこと?」

 

(教会の扉が開く)

 

華林「一平!」

 

杉田一平「か、華林・・・」

 

(フラッシュバックした瞬間、時は、三年前に戻る。ある日の夕暮れ、教室内で、告白する、南 華林)

 

華林「先生と、結婚したい。」

(男としての本能も疼いたが、グッとこらえ、自分の経済的立場を話す、杉田一平。)

 

一平「・・・・ごめん、今俺、インターンで先公やってっから、ガチで華林を幸せには、出来ない。」

 

(過去のトラウマが、引き金になったのか、一平の一言で、蓋をしていた筈の闇、即ち、心の底では、誰も信じられなくなっていた華林が顕れた。)

 

華林「あ、そう?・・・そーやってあんたも逃げるんだ・・・どーせ私は、交通遺児だから、ただ、かわいそーだなんて、近づいたんでしょっ!」

 

一平「華林、それはちげーぞ。」

(いきなり、制服をボタンを、自分を急かすように外す華林。)

 

華林「男なんて、皆同じ・・・」

一平「やめろ。・・・意味がない。」

華林「嘘だ。ヤりたいならヤりたいって、言えばいいじゃん!」

 

(下着姿で、一平に抱きつく華林だが・・・突然開く、教室の引き戸に凍りつく二人。)

 

校長(image柄本明)「杉田先生!何してるんですか!!」

 

(現実に戻る杉田一平。)

俺は、気がつくと、華林に手を引かれ、チャペルを後にしていた。

 

(教会下の、砂浜にたどり着く、一平と華林。)

 

南 華林「・・・」

 

杉田一平「どーすんだ?華林。三年前の件、校長に土下座して、見合い結婚と引き換えに、教壇に立てるようになったのに。」

 

南 華林「私を責めるのは勝手だけど、一平。地位や名誉って、そんなに大事?」

 

一平「・・・・・」

 

(一平の想い)

俺は、教育者の両親の元に生れた、一人っ子だ。

俺が生まれた頃は、

両親は仲が良かったらしいが、

俺が小学校に上がり出す前から、

夫婦なかは、

段々険悪に成っていった。

 

まー、今時の、見たくも聴きたくもない、

バットニュースみたいに、

家庭内殺人が無いだけマシだった。・・・・

 

一平「俺は、中学しか出てねーから、はくが欲しいんだ。」

 

華林「で?、いーとこの女と、できちゃった結婚して、え?、どっかの家に資産を掻っ払うために、入るんでしょ?名字や、出生まで変えて!」

 

(感極まって、右手を振り上げる一平。)

 

一平「いい加減にしろ!」

俺は、華林に、何処まで話せばいいんだろう。

 

華林「殴るの、いーよ、殴りなよ!・・・どーせ、生きてても、私なんか意味ないんだ、死んじゃえば良かった!」

 

(わんわん泣き出す華林。困惑する一平。)

 

一平「バカなこと言うなって!、亡くなった人のぶんまで、前向きに生きないで、どうすんだ?」

 

(一平の足元にすがり付き、激しく泣きじゃくる華林。)

 

華林「前向きに生きるって何?、

家族みんなしんぢゃったんだよ!!、

 

私の心のなかは空っぽなのっ!

未来を見守ってくれる人が、

居ないんだよ!・・・

 

先生約束したじゃん!、(結婚は無理でも、)私が卒業するまで見守るって!」

 

一平「それはだな?」

(花嫁の父と、仲人の校長が、一平たちに近付いてきた。)

 

花嫁の父(image奥田瑛二)

「これは一体何だね?、えぇっ!?・・・

私の娘に対する侮辱か?!おいっ!」

 

校長「すっ、杉田くん、君って奴は、まだ、そんなカネクイムシに、チョッカイ出してるのかね!」

 

華林「金食い虫ってなんだよっ!」

 

(校長のネクタイを鷲掴み、グイグイ前後に振る華林)

 

校長「フン、たかが身内が亡くなったぐらいで、・・・

どっかのアジア人見たいに、

税金で、三食食べて、

光熱費を払って貰って、

今度は男アサリかっ!・・・

 

杉田君はなぁ、

後々町長になってもらわなぁ、いかん人だ。・・・公民党の議員として。」

 

華林「はぁっ?、それって、政略結婚じゃん!・・・良いの?一平!」

 

一平「たかが、身内・・・・」

(聞き取った言葉の断片から、一平は、中学校から帰ってきた目の前に、首を吊った父、家のなかを夢中で、母親を探すが、最後に見つけた浴室で、手首を斬り、失血死している母の姿を思い出してしまう。)

 

校長「な、何をするんだっ、アバズレの野良猫風情が!」

 

(背広から、スマホを取り出し、高く頭上にかざす校長。)

 

校長「3年A組、南 華林!・・・警察に通報されたくなければ、名誉退学処分を受けよ!」

 

華林「名誉退学?!」

校長「そーだ、名誉退学だ。毎年、県内ベストテンには、入りずらかった我が校だが、南華林。君の編入により、たった3年間で、偏差値があがり、今じゃ御三家になった。その礼をしてやるっていってんだ?、大人の優しさに、君は深々と、感謝すべきではないのかな?(笑)」

 

華林「確かに、大人のお陰で、高校まで行けたけど、冗談じゃない。杉田先生が支えてくれたから、頑張れたんだ。一人ぼっちの私に力を貸してくれたから、今日までこれたんだ。」

 

(あきれてその場を立ち去ろうとする、花嫁の父。)

花嫁の父「やってられん。、期待をもって結婚を望む、うちの娘が可哀想だ。校長。学費支援、来年度で、打ち切らせてもらう。いいな。」

 

校長「ちょ、ちょっと待ってください。」

(花嫁の父を追う校長の隙をつき、一平は、右ストレートを、校長に浴びせてしまう。)

 

華林「い、一平?!」

一平「たかが、身内だと?」

校長「くっ、クビだ!杉田君、今すぐ出てけ!」

 

(仰向けに倒れた校長の上で、マウントを取り、胸ぐらを締め上げる一平。)

 

一平「ふざけんなよ!、親が先に、突然亡くなった子供が、どんな想いをして、生きてきたか、わかってんのか!」

 

(再び殴ろうとした一平を、背後から、抱き締めて、必死に食い止める華林。)

 

華林「わかった!。わかったからっ!、もうやめて!、一平の人生まで、おかしくなるから、ねぇっ!」

 

(我に返り、立ちあがり、校長に一礼してその場を立ち去る一平。後を追う華林。)

 

数年後、

俺らは結婚して、子供が一人生まれ、狭いながらも、アパート暮らしをしている。

 

(夜中に泣き出しそうな、赤ちゃんの声を聞き、赤ちゃんを抱き上げ、そっと玄関へ向かう一平。)

 

華林「大丈夫?徹夜明けだったんでしょ?」

一平「いいから、寝てな。(  ̄▽ ̄)」

 

今夜も、海辺に映る月が、綺麗だ。

(おわり。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18 クリスマス企画小説(後)

Another songs(後編)

サンタクロースのトラックは、小雪舞う軽井沢駅のロータリーに着いた。

 

Another MEL(image芦田愛菜)

「ありがと、おじさんっ❤️」

 

サンタクロース(image小日向文世)

「メルちゃん、ボクはいま、サンタだから、サンタさんって、言ってね?(笑)」

 

メル「ごめんなさい。」

 

小井戸勇気(image小関裕太)

「さ、寒いっ!・・・は、早く暖を取りたいっ!」

 

トナカイ・オオタケ(image大竹一樹)

「うっせーな、ワケぇくせに。」

 

トナカイ・ミムラ(image三村マサカズ)

「まままま、オオタケさん、人間に噛み付いてもしょうがねーし。(笑)」

 

小井戸「あなたたちも、見た目は、人間に見えますけど?」

 

ミムラ「ほんと、こまけーな、コイツ。死んで当然かもな(笑)?」

 

オオタケ「でも、こっちが迷惑だわ!」

 

バインダーに着けていたリストを、見終わったサンタが、メルたちに声をかける。

 

サンタクロース

「いいかい。本来、時間は帰らないもの。

挫折にまみれ、一瞬を燃えるように、

生きる人も居れば、

 

変化を求めず、

たんたんと、日々を重ね、

一生を終える人もいる。

 

私は、何かを強いる事はしないが、

自分の判断(意思)で、

後悔しない、一生を送って欲しい。

ただ、それだけさ。」

 

ミムラ

「でちゃったよ、お言葉。」

 

オオタケ

「俺らには、そんなこと言ってくんねーし。」

 

再びエンジンキーを回すサンタクロース。

 

サンタクロース

「君らは、私の私財だから、特に言うことはない。(笑)」

 

ミムラ「私物かよっ!」

小井戸に、防寒着を渡すオオタケ。

オオタケ「あー、だりぃ~」

 

サンタクロースのトラックは、静かにその場を立ち去った。

 

小井戸「・・・・」

メル「どしたー?」

小井戸「いや、なんでも・・・・」

 

小井戸の手を握り、何処かへ行こうとするメル。

小井戸「どっ、どこ行くんだよ?」

メル「別荘。」

小井戸「お、俺、ロリコンじゃ、ないし。(・・;)(;^_^A」

メル「となりの国の風習じゃあるまいし、バカじゃん!(笑)・・・これから行くのは、あんたんちの別荘!」

 

ズンズン手を繋ぎながら、茂みを進むメル。

空から、粉雪が散り始めた。

小井戸「な、なんで、俺んちの別荘ナンだよ。(もう、人のものだろうけど・・・)」

メル「さぁ、着いたら、ちゃんと、相田よし子にコクりなさい!わかった?(さもなければ・・・・)」

 

うっそうな森林の中に、ひっそりと、たたずむ別荘は、高級感ある、二階建てログハウスだ。

小井戸「結構、車が停まってんなぁ。」

メル「クリスマスパーティーみたい。」

小井戸「高給取りで、いいご身分ですなぁ~」

 

背の高い、小井戸の突飛な大声に、飛び掛かるように、鼻と口を塞ぐメル

メル「うっさいっ!」

小井戸「(( ̄  ̄;)(い、息ができね。)」

 

別荘から、数人の女性が出てきた。

女子アナ③「ほんま、これでよし子が幸せになってくれたら、うちは、言うこと無しや(笑)」

首を傾げる、女子アナ仲間たち

 

女子アナ②「これって、不倫でしょ?」

女子アナ③「何ゅうてん?先輩、奥さんと別れるってゆうてたやん?」

 

女子アナ①「うちら、それ、初ネタですけど。」

 

女子アナ②「え?、うそ、よし子の憧れの先輩と、つき・・・」

 

全力で体で否定する女子アナ

女子アナ③「うそやんっ!うそ、うそぉっ!うちが、不倫なんかするわけないやん!バカクサ(笑;)」

 

買い出しでも行くのか、女子アナたちを乗せた、一台のワゴン車が、別荘を離れて行った。

 

小井戸「大したことないなぁ、まるで、所詮酒畜乱輪(犬猫)じゃね~か?・・・で、よし子さんは・・・・」

 

先輩アナウンサーが、酔いにまかせて、よし子に迫っている。

先輩アナウンサー「良いじゃないか?、相田君。」

スーツの上着を脱ぎ捨てながら、長テーブルの周りを逃げ惑うよし子を、ジリジリと、追い詰めてる。

 

小井戸「あーあ、こりゃ、スッポリだな?(笑)」

メル「さっさと、コクりなさいよ!小井戸勇気!」

小井戸の右足を、ギュッと踏むメルだったが、何故か痛みを感じないらしい。

メル「?!」

 

相田よし子

「あ、あの、ちょっと、困りますっ!」

 

先輩アナウンサー

「君、ほんとは、僕が目かけなければ、採用されなかったんだよ。」

 

よし子に、疑念がはいり、その場で動きが止まる。

    男は、ベリーロールのように、テーブルの上を滑り、よし子の両手を、手錠が掛かったような掴みかたをした。

 

先輩アナウンサー「俺の女になれよ。俺が潰されない限り、出世ができるぞ。」

よし子の瞳から、悔し涙が流れる。

よし子「・・・・」

 

男は、よし子の唇を奪ってしまった。

 

小井戸「あー、やっちまったなぁ~(笑)」

降り積もる雪の上で、時短打を踏むメル。

 

メル「ふざけんなっ!ばかちん!」

メルの両手の平が、柔らかくひかりのかけらとなり、空に昇ってゆく。

それはまるで、逆さ雪のように。

 

メル「う、うそだ・・・」

小井戸の両足も、静かに爪先から、消滅しだした。

小井戸「終った・・・。これでいい。これで。」

別荘の雨樋に、背を向け、天を仰ぐ小井戸。

メル「ちょっとまってぇ!」

その小井戸に走りよる、メル。

そして、その背後に、クラッシックカーが近づき、軽くクラクションを鳴らす。f:id:toorimagari20120708:20181227230355j:image

トナカイ・オオタケ「おー、小娘ぇ~(笑)」

トナカイ・ミムラ「あれ、手のひら、どうした?」

 

あっ!、て、気が付き、背後に手を回すメル。

 

すべてを知っていたのか、サンタクロースが私語く。

 

サンタクロース「さて、時間の旅に行きましょうか?(笑)」

ミムラとオオタケは、真っ白な、ずたぶくろを消滅仕掛けている、小井戸に被せ、押さえ付けている。

 

オオタケ「早くいっちめ~よ、間に合わねぇぞ、このままだと。」

 

ミムラ「おまえが帰ってくるまで、こいつ、抑えとっから!」

 

メル「わかった!」

 

サンタクロースが運転する、クラッシックカーは、別荘から離れ、山を離れた。

 

メル「おじさん、どこ行くの?」

サンタクロース「彼の、死の直前に行くよ。」

 

一年前の首都高。

軽井沢に向かう、小井戸の車が、煽り運転に巻き込まれ、その後の追突事故から、炎に包まれている。

 

煽り運転の加害者

「おっ・・・おめぇが、わりいんだからなっ!」

 

腰を抜かしながらも、向かいに来た車に飛び乗る男。

ワッと、炎が、クリスマスイブの夜空に立ち上る。

 

小井戸 勇気

「あっちぃ・・・腹から、血がドバドバ出てる・・・

 

焼き魚の焼かれる気持ちって、・・・・こんな感じかなぁ(笑)・・・」

 

遠くで、小井戸を呼ぶ声がする。

 

小井戸「だ、だれっ・・・」

メル「いっ、いま、助け出すからっ!」

 

車の後方に積んだ、もみの木に火が移る。

 

小井戸「む、無理だ。腹は・・・・血が出て、ひっ・・・左足は、挟まってる。」

 

煙に咳き込みながら、運転席のドアを引っ張ったり、後方席のドアを引っ張ったりして、小井戸を励ますメル。

 

メル「大丈夫!、私が、何とかするからっ!」

 

段々、意識が遠退く小井戸。

小井戸「もう、いい。・・・・ほっといてくれ。」

 

体が再び消滅を始めるメル

メル「だ、だめっ!・・・・。まだ消えないで....貴方が、・・・いま、あなたが死ねば、・・・・私は、生まれないのっ!・・・・・だから、・・・だからっ。生きろぉーっ!、パパぁ~っ!(泣)」

 

メルの襟首を掴んで、燃え盛る車から、引き離す、大柄の男。

 

角がない青鬼(imageくっきーfrom野性爆弾)

「おまえ、さがれ。」

メル「え。・・・・」

 

青鬼「この山、おれの庭。」

 

運転席のドアを、引き剥がす青鬼。

 

青鬼「おまえ、死ぬに至らず。」

 

力ずくで、燃え盛る車から、血まみれの、小井戸をひきずり出す青鬼。

 

意識を取り戻しかけた、小井戸の視線は、青鬼の足元で、フェードアウトするように途切れた。

 

そこから、半年を過ぎた、今年のクリスマス。軽井沢の別荘に華やかな、飾りと、色とりどりな、食事が並んでいる。

 

小井戸(相田)よし子

「また、ここで、クリスマスを家族と過ごせる何てねぇ~(笑)」

 

小井戸 勇気

「俺もまさか、親父から、別荘を譲ってくれるとは、思わなかったさぁ。」

 

写真立てを、丁寧に磨く少女。

 

小井戸

「おい、恵留。あんまり力入れると、割れちまうぞ(笑)」

 

恵留「じーちゃんは、私の恩人だから?」

 

小井戸「は?」

写真立てを見詰めると、サンタクロースと、あの冷徹だった、父(小日向文世二役)と重なって見えた。

 

小井戸「まさか、・・・・」

 

背広姿の父が、小井戸に頬笑む。

 

(終わり)