空想携帯小説家ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

smile again前編(サウンドラブレター・シリーズ)

原案、イメージソング:
「smile again」山口由子より。

(病室内)昏睡状態の、青年の左手を、自らの両手を包む女性。

大島幸子(image松井玲奈)「涼太ぁ・・・私のせいだよね・・・ごめんね・・・」

(幼少期の回想)
大島幸子:
涼太と私は、10年以上の幼なじみで、私はよく、涼太の面倒を見ていた。

(囲まれてからかわれる、幼少期の涼太。)

いじめっ子①
「やーい、涼太のう○こったれぇ~(笑)」

いじめっ子②
「とーちゃん居ない奴は、ケツのしまりが悪いんかー?(笑)」

(練習の帰りか、
剣道の胴着姿の少女が、虐められている涼太を助けるため、

竹刀を振り上げ、絶叫しながらよってきた!)

大島幸子(幼少期)「てめぇらあっ!!」

いじめっ子①
「でぇったっ❗女男❗」

大島幸子
「俺の涼太を、いじめんなっつったろぉ❗」

いじめっ子②
「何だコイツ、こないだ、女子のスカートをめくってたぞぉ❗(笑)」

いじめっ子③
「うっそ、マジきもーい(笑)」

(いじめっ子がチリジリになり、何とか退散させた幸子。

幸子に抱きつく涼太。)

涼太「ねぇちゃーん( ω-、)」

(幼少の回想を終え、ため息をつく幸子)

大島幸子:体が弱かった涼太が、エリート街道へ登り出したって、知ったのは、数年前・・・・

(幸子が勤めるファミレス。

レジに立つ後輩が、
背後の流し場で、

洗い物をする幸子に語りかける。)

ファミレスの後輩(image松田るか)「せんぱーい、今度の三連休ぅ、どっか行くんですかぁ~(笑)」

大島幸子(image松井玲奈)「ん~、アニフェス・・・かなぁ・・・(  ̄- ̄))」

(なんと無く脱け殻の幸子に、ため息をつく後輩。)

後輩「せんぱーい、歳を考えましょーよー、アニフェスなんて歳じゃないでしょー?(笑)」

(ボソッと呟く幸子。)

幸子「もう、恋愛はめんどくさい・・・・」

(ちょっと挑発的な後輩。)

後輩「はぁ?、じゃあ、将来の夢は?・・・」

(表向きは沈黙を装う幸子。)

幸子「・・・・・」

小説家になること。・・・・でも、もう・・・

(何処かのテーブルのチャイムが鳴る。)

幸子「ほらほら、窓際のバーコードさんが、呼んでるわよ。」

後輩「バーコード?!」

(目を細めて、
国道側の窓際の席を見ると、

スーパーで売れ残った、キャベツような頭髪の男性が、

先程から顔を赤らめ、鼻息荒く、何かをぶつくさ言ってる。)

後輩「えーっ、バイトの私が行くんですかぁ~」

幸子「バイトもパートもカンケー無いのっ!」

(しぶしぶ、窓際のキャベツ男の対応をしている、後輩の様子を見ていると・・・)

若い男性「すみませーん、五人くらいなんですけど。」

(うつ向いたまま、いらっしゃいませを言わずに、レジの釣り銭を確認する幸子。)


幸子「(五人くらいってなんだよ。・・・て、えっ?)涼太っ?」

羽生涼太(image須賀健太)「あ、ねぇちゃん?!(笑)・・・」

幸子「涼太ぁ、久しぶりだよね~・・・高校生以来だよね~、へぇ~、馬子にも衣裳ならぬ、う○こったれにも、衣裳だよねぇ~(笑)」

涼太「ねっ、ねぇちゃん、場所わきまえなよっ!(笑;)・・・おまけに大声だしっ!・・・・」

(幼なじみに会えた喜びに、思わずたかが外れた幸子に、ドン引きの客たち。)

幸子「あ。・・・やっちゃった。(^_^;)」

涼太達を、少し広いテーブル席に案内をした幸子。

後輩
「せんぱーい、イケメンですね・・・・彼?・・・」

チラチラ涼太の方をみる、幸子。

幸子「涼太とは、単なる幼なじみだよ。」

後輩「へぇ~(笑)・・・だったら先輩、逆にアドレス渡しちゃえば?」

幸子「え?」

後輩「ここで再会したのも、何かの縁だし(笑)」

幸子「な、なにそのキモい笑いは・・・・」

後輩「いーやぁー、先輩も25年して、やあっと春が、きたんすねぇ~(笑)」

急に真顔になる幸子。

幸子「仕事しましょう。」

大島幸子:涼太と別れたのは、高校時代・・・女子高から、共学になって、六十周年を迎える頃だった。

(回想・高校時代)
昼休み、
眺めのいい空中庭園のような、
屋上のテラスで、
思い思いの昼食を取る、高校生たち。

幸子の高校の友人①
「( ,,-` 。´-)へーい、さっちゃん、おつかれちゃーん(笑)」

幸子(高校生)「あ、おつかれちゃーん(笑)」

幸子の高校時代の友人②「さちこー、知ってる?(笑)」

幸子「え、なになに?(笑)」

(何かを確認するように、顔を見合わす幸子の友人。)

友人②「昨日、物理の安村がぁ~、」

友人①②「自転車で、奥さんを後ろに乗せて、スッ転んだってぇ~(笑)」

幸子「なにそれ、ちょーウケるんですけどぉ~(笑)」

幸子:物理の安村(imageいつも明るい安村)は、涼太の担任の先生で、美人の奥さんをゲットしたそうな。

友人①「でね、その原因が、涼太くんからの連絡だったの。」

幸子「え・・・? 何だろう?」

友人①「あれ、なんもきいてないの?涼太くんから?」

幸子「だからぁ、なんなのぉ?」

友人②「涼太君、鎌倉市の学校へ、転校するんだって・・・」

幸子「えっ・・・・?」

食べかけのサンドイッチを置き去りにして、涼太の教室に走り出す、幸子。

幸子:うそ・・・うそだぁ‼・・・なんで?・・・なんでいきなり、転校すんのよぉ~‼

(後輩の高校生から、涼太が、駅に向かっている話を聞き、用務員の自転車を借りて、校舎を飛び出した。)

幸子:うそだ、うそだっ、うそだーっ!・・・・

あいつに貸しを作られたまま、バイバイなんて・・・出来ないよぉ!

(駅、涼太が一人でタクシーから降りて、改札に向かっている。・・・幸子が、涼太のうしろ姿を観て叫ぶ!)

幸子「ぅおいっ!涼太ぁ~ッ!」

涼太
「あ、ねぇちゃんっ!(笑)」

息を切らせながら、想いを発する幸子。

幸子「あんたさぁ、なんで(深めの咳を二回)・・・あたしに何も言わない・・・んだよっ!・・・うちらの仲は、そんなもんだったのかよぉっ!」

俯き、躊躇う涼太・・・
暫く、幸子の荒立ちが鎮まるまで、黙り混む。

幸子は、涼太の両かたを掴み前後に揺さぶる。

幸子「おい、涼太ぁっ!・・・なんとか言えよっ‼」

涼太は、幸子の熱い想いにも泣きそうになり、

空を見上げるが、
その空も泣き出しそうだ。

涼太
「ねぇちゃん・・・僕の母ちゃん、末期ガンなんだ。」

幸子「え?、涼太のお母さんが?・・・・

え、でも、
東京の方が医療施設が整ってるし、なんで・・・

何も、鎌倉まで行かなくても、

・・・それに私も(いっしょなら)看病してあげられるよっ。・・・

涼太。

東京に居なよ。」

涼太「鎌倉には、おじさんが居るから、暫く厄介になるつもりだよ。・・・もう、ねぇちゃんに迷惑かけたくない。」

幸子「涼太ぁっ!」

年下の涼太が、泣き出しそうな気持ちを押しきり、幸子を叱る。

涼太「ねぇちゃん、午後の授業・・・サボる気か?」

幸子「今はそんな話じゃ・・・・」

涼太「単位・・・足らないんでしょ?・・・卒業出来なくなったら、就職にも困るんじゃないの?・・・名古屋のおじさん、おばさんが心配するよ‼」

幸子「あんなの親じゃない・・・」

涼太「いい加減にしてくれ‼・・・帰ってくれ‼」

歳上の幸子が駄々をこねた。

幸子「帰らない・・・帰らないっ!・・・涼太に貸しを返すまで!」

幸子:涼太からの貸しって話は、私の初恋の話だ。

(つづく)

tokyo-angle⑤終 アイドル×天使の物語

海辺が望める病院で目を覚ます男。

看護師(image渡辺直美)「あ、野澤さん、気がつかれましたか?(笑)」

ノキセアが、ベットから、ガバッと起きようとすると、頭痛が起きた。

野澤と呼ばれたノキセア
「あの・・・痛っ!・・・(実体化した・・・のか?)」

コントのように、力付くでベッドにノキセアを倒す看護師。

看護師「だめですょ~っ。野澤さん、高いところから落ちちゃったんですからぁ~っ。(笑)」

ノキセアは、なぜ自分が野澤と呼ばれているのか?

なぜ実体化したのか?

思い出そうとしたが、頭痛が邪魔して思い出せない。

野澤(天使ノキセア)(imageディーンフジオカ)
「あのぅ、今日は・・・何日ですか?」

看護師「20日?・・・かしら?....で、でも退院はできませんよ!」

野澤(ノキセア)
「医者に会わせてくれ。」

惚けた返事で、ノキセアの病室に入る老医師。

老医師(image藤村俊二
「はいはい~っ(笑)」

野澤(ノキセア)
「あ、貴方は.....」

老医師「はい?(笑)」

ノキセアに、しーっと言う仕草をして、看護師を退室させる老医師。

老医師「やっぱ、バレちゃいましたか?ノキセア君。」

野澤「神職を投げ出し、天上界まで逃げ出して、今更還俗ですか?」

老医師・藤村(天上界管理人)「天上界は、七人の大天使がいますから(笑)・・・」

ノキセア「では、正式な移行手続きを・・・」

藤村「手続きをとりたくても、貴方も今、人間になっちゃってますよ。(笑)」

軽くため息をつく、野澤こと、天使ノキセア。

藤村「ところで・・・この度の魔鏡の処理、大変お疲れ様でした。」

ノキセア「そうだ‼・・・綾や、天使長(センター)は?」

含み笑いで答える藤村。

藤村「あって見ますか?・・・驚きますよぉ~っ(笑)・・・えっとですねぇ・・・東京公演は....」

いてもたっても居られず、病院を出て行くノキセア。

再び入室する看護師。

看護師「いいんですかぁ?あの事伝えなくても・・・」

藤村「すべては、時の流れるままに・・・・ですかね。(笑)」

走り出すノキセアを、病室の窓から見送る藤村。

息を時折切らせながら、上杉綾の、コンサート会場を目指し走り続けるノキセア。

ノキセア「(...綾は生きてる。)」

~コンサート会場~
女性マネージャーが、少し疲労ぎみの綾に話し掛ける。

マネージャー「大丈夫?綾?・・・」

上杉綾
「大丈夫!大丈夫!・・・絶対逃げないで、乗りきるから‼(笑)」

マネージャー「もう少しで開演だからね❗」

綾「うん❗(笑)」

マネージャー「綾?」

綾「なあに?・・・」

マネージャー「すこし、変わった?(笑)」

綾「え?(笑)・・・」

マネージャー
「なんか、
前向きに成ったって言うか・・・?

まさか、誰かに恋してる?」

照れ笑いの綾。

コンサート会場前には、既に長蛇の列が出来ていた。

綾は、公演前コンサート会場の片隅から、外を眺めていると、ノキセアの姿を見付けた。

上杉綾「来たぁ~っ!(笑)」

コンサートを見に来た人々は、ノキセアより年齢の若い人々の多さに、少し気が引けるが、自分の決めた約束を果たすため、歩みを止めなかった。

しかし・・・・

ノキセアのケータイが鳴る。

ノキセア📱「もしもし。?」

天上界通信会社 交信士(imageハライチ澤辺)
📱「おー、ノキセア!(笑)」

ノキセア📱「あ、先輩。」

控え室の窓から、ノキセアが、何処に電話しているのが見える。

上杉綾「あれ?・・・こないのかな?」

綾がいる楽屋がわの窓に、視線を向ける、天使ノキセア。

綾も再び、ノキセアのたたずむ方角に視線を向ける・・・

綾「う、嘘だよね?・・・このまま、さよならなんて・・・・」

光のかけら達が、さらさらした雪のように、背の高い、天使だけにそっと降り注ぐ・・・

ノキセア「綾。・・・君はもう、一人じゃ無いんだよ。・・・大丈夫。」

ノキセアの囁きは、綾には届かなかったが、

綾はノキセアが、何処かに旅立とうとしているのがわかった。

綾「側にいるって、言ってくれたのに・・・・」

嗚咽を圧し殺すように、その場に座り込み、泣き出す綾。

女性マネジャーが、辺りを見渡すが、天使の姿はそこにはなかった。
(終わり)

tokyo-angle ④アイドル×天使の物語

少しずつワゴン車に火の手が上がりだした。

ノキセアは、
必死にワゴン車のサイドドアを引っ張るが、

実体化していない天使の力は、非力すぎた。

ノキセア(imageディーンフジオカ)「ま、まってくれ、今助けるから!」

メルはスマホで、何処かに連絡している。

ノキセア「天使長(センター)ッ‼・・・あなたは、目の前に苦しんでる人間を・・・見棄てるんですか?‼」

メル📲(image松井玲奈)「閻魔のおじさん‼」

上杉綾の意識が、朦朧しだす。

綾(image中嶋理乃)「ノキセア・・・だれと・・・話してるの?」

綾の背後に、滲んだ銀色の陽炎が、薄気味悪い女の笑い声を上げる。

鏡、その悪意。
「コノ女は、もうじき私と一体となるのよぉ~っ。(笑)」

ノキセアの背後で、閻魔大王に早口で要件を言うメル

メル📲「おじさん!おじさん!おじさん!、私の速効のお願いを、どーか聴いて欲しいのっ‼」

閻魔大王(image中井貴一
📱「やぁメル、久方ぶりだのぉ。(笑)・・・地獄に堕ちた男に、子供を会わせた以来じゃな?」

メル📲「ごごごごめん、おじさんっ、そんなこまいことは、後にして欲しいんだけどっ‼」

綾の体から、鏡へ何かが吸い込まれて行く。

鏡、その悪意。
「ノキセア・・・羨ましいかい?・・・さぁ、愛しいものが、目の前で奪われて行く屈辱感を味わえ・・・苦しめ・・・怒り狂え~っ(笑)」

感情(いたみ)を抑える、
ノキセアの右手が、青白く光り出す。

メルがノキセアの背後で叫ぶ‼

メル📲「上杉綾の魂を、連れてかないでぇっ‼」

ノキセアが、メルの叫びに驚き、
振り返ったノキセアに飛び掛かり、

揉み合い、一瞬の隙をつき、左の首筋に噛みつく鏡。

鏡、その悪意。
「(薄気味悪い女の笑い声)コノ傷は、時が重なる程、お前を苦しめていくのょ。(笑)」

綾の姿を現じる、鏡。

ノキセア「返せ・・・・」

鏡、その悪意。
「はぁ?(笑)」

鏡は、綾の魂を吸いきったのか、満足げに深呼吸をしながら両手を広げる。

ノキセア「もう一度言う・・・・」

再びノキセアの右手が青白く光り出す。

ノキセア「綾の魂を・・・返えせぇぇぇぇぇぇっ‼」

ノキセアの突撃を、寸でで完全な上杉綾を現じて止めた鏡。

上杉綾(鏡)「ノキセア・・・」

ノキセア「違う・・・」

上杉綾(鏡)は、薬物中毒(トランス)状態のような笑顔を振り撒く。

上杉綾(鏡)
「愛してる・・・・」

ノキセア「違う‼」

トランス状態のまま、気持ち悪く体を左右にくねり出す綾(鏡)

ノキセア「お前は綾じゃないっ‼」

綾(鏡)「なら、死ねよ(笑)。」

鏡の後ろから、羽交い攻めするメル。

ノキセア「天使長(センター)!」

メル(image松井玲奈
「ノキセア‼・・・あんた、この子が好きなんでしょ‼」

綾(鏡)「は、ハナセ!・・・」

ノキセア「・・・・でも、人間に恋したら、厳罰を・・・」

いつもはバカしか言わないメルが、本気の表情を表す。

メル「バッカじゃないのっ‼」

ジタバタ始める鏡。

ノキセア「え?」

メル「私、元人間だったから、あんたの気持ちは判るけど・・・

私は逃げない‼・・・

私だったら、絶対逃げない‼・・・

例え、
どんな未来が待っていても・・・・」

鏡、その悪意。
「ギャーハハハ。この女の魂は、我が身となった今、すべては無となるの‼(笑)」

ノキセア「そんな・・・」

メル「ハッタリだよ!ノキセア‼」

ノキセア「周りの時間が止まっている?・・・」

ワゴン車も大破する寸前のままだ。

そのなかに、横たわる上杉綾。

奇声を上げ、アメーバーのように姿を変えようとする鏡。

鏡、その悪意。
「た、魂を・・・・次の弱りきった、人間の魂を、吸わねば・・・」

メルは、羽交い締めする力を強めながら、上空に舞い上がる。

ノキセア「天使長(センター)っ‼・・・何をするんですか?」

ノキセアも、上空に舞い上がる。

鏡、その悪意。
「キモチワルイ存在。離せ!」

体を揺さぶったり、形を変えようとして、もがく鏡。

メルは、形を変える度に、羽交い攻めする手の位置を素早く変えている。

メル「ノキセア!・・・もう、時間がない‼・・・

心の弱った人間を、新たに取り込む前に、私ごと射ぬけ!」

ノキセアの右手から、青白い光の弓と矢が顕れる。

ノキセア「天使長(センター)。」

メル「私の彼はね、年上で優しかったんだけど・・・こんな輩に・・・まぁ、いいや(笑)。

メビウスの輪と言う世界が、何処かにあるなら、

また会えるって、解ってるから。

何度でも信じる‼

だからノキセア。
人間に恋するんなら、

天使として・・・その命を懸けなっ!(笑)」

メルの純粋な想いを、ゲラゲラアザけ嗤う、鏡。

鏡、その悪意。
「得たいの知れぬ存在が、セイギずらかぁ?(気持ち悪く嗤う)」

ノキセアは、光の矢を弓に沿わせ、構えた。

メル「うっせぇよ!・・・あんたの事は、事前に調べてんの(笑)

黒魔術に囚われた、鳥獣(ゲテモノ)の霊の塊だって事を・・・」

ノキセア「その鏡が、人間を使い、心の弱った人間を呼び寄せてた・・・」

躊躇いながらも、矢を引く力を強めるノキセア。

周りの時間がもうじき動き始めるのか、世界が再び色つきだす。

鏡、その悪意。「もう、時間を止める力は無くなるようね~っ(笑)」

再び、上杉綾の姿をとる鏡。

鏡、その悪意。「さぁ、今度こそ、あの女の魂を・・・・」

ノキセア「天使長!、後は私が倒します!・・・さぁ、手を離して!」

首を横に降るメル、
そして鏡は羽交い締めされたまま、

強引に地上に降りようとしている。

メル
「いい?、よく聴きな。

天使(うち)等は、
可愛い後輩の為に、
命懸けられんの・・・

世界が、

人間たちが、
心を歪めても、

得体の知れない者と、
アザけ笑われようと・・・」

ノキセア
「メルっ!・・・そいつから離れるんだ‼」

力尽きながらも、
鏡を羽交い締めしたまま、
自らの背を地上へ向けて墜ちるメル。

メル「絶対・・・逃げない!」

ノキセア
「我が光の矢よ、人間の心に取りつく、深き闇を解き放てーっ!・・・・・エスペランサーアローッ‼」

呪文のような言葉を発して、一本の光の矢を放つ、天使ノキセア。

メル「またね・・・ノキセア。」

刺さった一筋の矢の威力か?くの字に曲がる鏡と天使。


止まっていた、街が動き出した。

(つづく)

tokyo-angle③ アイドル×天使の物語

3話

翌朝、都心のビルに日が上ると、天使ノキセアも目覚めた。

天使ノキセア(imageディーンフジオカ)
「(あの鏡・・・本当に、綾の部屋にはじめからあったものだったのか?・・・)」

そんな疑問を抱えたまま、天使が町並みを見下ろすと、

うつろな表情を浮かべた、上杉綾が、マネージャーの車に乗り込む・・・。

後を追うノキセアの手を誰かが掴む。

天使メル(image松井玲奈)「ちょーい、待った‼(笑)」

ノキセア
「あ。( ̄▽ ̄;)・・・」

メルは何やら、
請求書をパラパラと、
ノキセアの目の前をちらつかせている。

メル
「あ。・・・じゃなくて、ノキセア君。せーきゅーしょ。たまってますよーん。(笑)」

ノキセア
「それは、隠居された藤村氏にも、承諾を受けて、待っていただいています。」

メル
「そーれーわー、去年の話しっショ?(。・´_`・。)ノキセアく~ん、天上界も、人間たちの心が離れて、ど偉い不況だから、物入りは知ってるよねぇ?」

ノキセア「はい、天使長(センター)。」

メル「もっと、実になる仕事をしましょうよ!」

差し出された、手のひらの意味を察したノキセア
は、長財布から魔価を探している。

ノキセア「センター、実は人間界の休日に、
見たいコンサートがありまして・・・」

メル「ふーん、いいんじゃない?欲化しない程度なら。(笑)」

メルは、ケータイでブログをアップしている。

メル「で、だれっ?( ・◇・)?」

ノキセア「上杉・・・綾。」

メル「え?」

ノキセア「上杉綾です。」

メル「うぅわ、趣味悪っ‼(笑)」

ノキセア「綾は、心に傷をおった、天使(われわれ)が救うべき人間です。」

メル
「救う?( ・◇・)何処に?・・・神の居ない天上界へ、彼女を連れてきて、天使にするの?・・・」

ノキセア「それは...」

地上から綾の叫び声が聞こえた。

ノキセア「綾!」

人混みが増す地上に、舞い降りた、2体の天使。

大通りでトラックと正面衝突した、綾を乗せたワゴン車が、大破している。

ノキセア「綾!・・・綾っ!」

上杉綾「ノキセア・・・」

運転していたマネージャーの様子を見たメルだが・・・

メル「運転してた人は・・・ダメみたい・・・」

綾は大破した車の何処かに挟まっている。

車内を見渡すと、灰皿越しに何かを炊いた後があった。

ノキセア「綾!・・・なんでまたっ‼」

(つづく)

tokyo-angle ②アイドル×天使の物語

2話
上杉綾の背後にある、鏡が歪んでいる。

天使ノキセア(imageディーンフジオカ)
「綾、・・・君の背後にある鏡は、いつ頃から有りますか?」

綾は、ノキセアの作ったオムレツを頬張りながら答える。

上杉綾(image中嶋理乃fromサンミュージック
「ん?・・・この鏡は、この部屋を借りた日からあったよ。」

ノキセア「・・・」

綾「この鏡は、変わってて、晴天で曇るし、人が入ると、歪んで映るの。」

綾と向き合う食卓から立ち上がり、背後の鏡に近付くノキセア。

綾「あ、あのっ・・・・」

鏡がノキセアの前に立つと、頭の中を鷲ずかみされるような痛みに苛まれる綾。

ノキセア「綾を苦しめた、元凶?・・・」

綾「なっ、なんなの・・・」

鏡が綾の身体を使い、脅しを仕掛ける。

鏡「コイツハ私のもの・・・手出しをするな。」

鏡は、綾の握ったホークを喉元に突き付けている。

ポーラ・コール I don't want to wait http://www.youtube.com/watch?v=SNSebHwlJ_s&sns=em

ノキセア
「人間の体を奪い、心を腐らせ・・・捕食・・・ですか?」

鏡「ナニガワルイ?」

ノキセア「綾は、私が護る。」

鏡「得たいの知れぬものが!(笑)」

ノキセア「それは、お互い様でしょ。」

白目をむき出し、奇声を上げだした、綾の体を乗っ取った鏡が
、テーブルを蹴りあげ暴れだす。

鏡(綾)「くすりぃーっ‼・・・くすりぃちょうだーい‼」

部屋の中で薬を探す綾。

ノキセア「やめなさい!・・・そんな物で君の不安は取り除けないぞ‼」

綾(鏡)「うるさーいっ‼」

薬の小瓶を見つけ、イッキのみすると、高笑いが止まらなくなる綾

半狂乱の綾を、強くハグするノキセア。

天使ノキセア
「大丈夫だ、綾。・・・私が側に居る・・・。君を必ず護る!。・・・」

綾(鏡)「ヤッテミロ・・・・」

翼を広げたノキセアの背中に、再び高笑いしながら、何度もホークを突き刺す、体を乗っ取られた綾。

痛みに耐えながら、ハグする腕を緩めない天使ノキセアだが、羽がポロポロと抜けてゆく。

綾(鏡)「きゃーははははは」

鏡を睨み付けるノキセア

鏡「コイツハワタシノモノ(笑)・・・」

ドアブザーと、ドアを激しく叩く音がする。

ドアを開けて入ってきた、担当マネージャーと、綾の友人。

担当マネージャー「あんた、こんなところで何してるんだ⁉」

綾の友人「いやだ、ストーカー?」

ノキセア「・・・」

上杉綾は、白目をむき出し、その場でへたりこんで、口から泡を吹いている。

担当マネージャー「お前・・・綾にドラッグを飲ませたのか?」

マネージャーの背後で、まずいと言う顔をする、綾の友人。

ノキセア「・・・?」

ノキセアは、その表情を見逃さなかった。

ノキセア「彼女に、これ以上・・・薬を飲ますな。今は快楽を得つづけても、
次第に、人間の脳を萎縮し・・・文章を組み立てることすら、出来なくなるぞ・・・」

担当マネージャー「ど、どうゆうことだ?」

綾の友人「・・・・」

足の踏み場がなくなった、綾の部屋を少しかたづけ、立ち去る前に一言発した。

ノキセア「綾を、うだつの上がらない子に、もどさないでくれ・・・」

綾の部屋を、玄関から立ち去るノキセア。

担当マネージャー「な、なんなんだあの男?・・・お、おい?警察に連絡したのか?」

綾の友人「あ、・・・忘れた。」

ノキセアは、綾のマンションの見える屋上にたどり着き、体を丸めて、夜を明かす事にした。

(つづく)