3話
翌朝、都心のビルに日が上ると、天使ノキセアも目覚めた。
天使ノキセア(imageディーンフジオカ)
「(あの鏡・・・本当に、綾の部屋にはじめからあったものだったのか?・・・)」
そんな疑問を抱えたまま、天使が町並みを見下ろすと、
うつろな表情を浮かべた、上杉綾が、マネージャーの車に乗り込む・・・。
後を追うノキセアの手を誰かが掴む。
天使メル(image松井玲奈)「ちょーい、待った‼(笑)」
ノキセア
「あ。( ̄▽ ̄;)・・・」
メルは何やら、
請求書をパラパラと、
ノキセアの目の前をちらつかせている。
メル
「あ。・・・じゃなくて、ノキセア君。せーきゅーしょ。たまってますよーん。(笑)」
ノキセア
「それは、隠居された藤村氏にも、承諾を受けて、待っていただいています。」
メル
「そーれーわー、去年の話しっショ?(。・´_`・。)ノキセアく~ん、天上界も、人間たちの心が離れて、ど偉い不況だから、物入りは知ってるよねぇ?」
ノキセア「はい、天使長(センター)。」
メル「もっと、実になる仕事をしましょうよ!」
差し出された、手のひらの意味を察したノキセア
は、長財布から魔価を探している。
ノキセア「センター、実は人間界の休日に、
見たいコンサートがありまして・・・」
メル「ふーん、いいんじゃない?欲化しない程度なら。(笑)」
メルは、ケータイでブログをアップしている。
メル「で、だれっ?( ・◇・)?」
ノキセア「上杉・・・綾。」
メル「え?」
ノキセア「上杉綾です。」
メル「うぅわ、趣味悪っ‼(笑)」
ノキセア「綾は、心に傷をおった、天使(われわれ)が救うべき人間です。」
メル
「救う?( ・◇・)何処に?・・・神の居ない天上界へ、彼女を連れてきて、天使にするの?・・・」
ノキセア「それは...」
地上から綾の叫び声が聞こえた。
ノキセア「綾!」
人混みが増す地上に、舞い降りた、2体の天使。
大通りでトラックと正面衝突した、綾を乗せたワゴン車が、大破している。
ノキセア「綾!・・・綾っ!」
上杉綾「ノキセア・・・」
運転していたマネージャーの様子を見たメルだが・・・
メル「運転してた人は・・・ダメみたい・・・」
綾は大破した車の何処かに挟まっている。
車内を見渡すと、灰皿越しに何かを炊いた後があった。
ノキセア「綾!・・・なんでまたっ‼」
(つづく)