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空想携帯小説家(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

サウンドラブレターシリーズ「KNOCKIN' ON YOUR DOOR (L⇔R追悼小説)」

※この作品はフィクションです。
scene 4「妻のこと」

(有希子の父親が経営する、鳳凰会の病院)

前谷一夫
「・・・あ、あれ?」

(器用にリンゴの皮をむく、有希子。)

妻・有希子(imageローラ)「あ、起きたぁ?(笑)」

一夫「ここは、親父さんの病院?」

有希子「そだよ~っ。(笑)・・・てゆーかぁ、かずちゃん!、頭抱えながらオエオエ言ってたからぁ、すごく吃驚しちゃってぇ~っ・・・・すごく心配しちゃったんだからねっ!」

(左手には、皮を向きかけたリンゴ、右手には包丁を持ったまま、一夫が横たわるベットを、バンバン叩く有希子。)

有希子「ほんっと、先に勝手にくたばったら、マジ許さないぞっ‼(>_<)」

一夫「(・・;)ゆっこ、ここ病院。てか、刃物刃物刃物、刃物っ❗」

(我に返り、小さく咳を一回して、何事も無かったように、またリンゴの皮をむく有希子。)

一夫「( ̄ー ̄)) ところで、親父さんは?」

有希子「オーストラリアで学会の会合・・・。」

(父の話をする有希子の声が、微妙にトーンダウンするのを聴き逃さなかった一夫。)

一夫「ゆっこ?」

(一夫に食べさせるはずのリンゴをほうばる有希子。)

有希子「ん?なにぃ?(笑)・・・りんごスリスリするぅ?かずちゃん、おなかよわいしぃ・・・・」

一夫「親父さんとは、仲・・・わりいの?」

(目線を反らしながら、金下ろしと、小皿を手提げの紙袋から取り出す有希子)

有希子「ううん、そんなことないよ~。」

一夫「有希子は、たまーに素直じゃ無いよな?(笑)」

有希子「え?」

一夫「僕に話してよ。チョコっとぐらいで良いから。」

有希子「うんもぉ~っ、しょうがないなっ!(笑)」

(有希子の回想)
私は、当時ぺーぺーだった、パパの研修先で、当時ヤンキーだったママと知り合ったイギリスで生まれたの・・・

そんでね、ママが押し掛けで日本へ来て、パパと暮らすようになったら、パパはぐんぐん出世しちゃって・・・

(回想終わり)

一夫「話、差し替えないの。」

有希子「アハッ!ばれたぁ~っ(笑)」

(再び回想)
パパとママが居ない六条半は、私をひとりぼっちにさせたの・・・・

でも、無理もないよね、びんぼーだったから。

日本語はママから教わって、後は公園とかで・・・

でもパツキンで、片言の日本語じゃぁ、友達なんか出来なかった。

あ、小学校の時は、言葉も慣れて、髪を染めて、カラコンつけて・・・

もう、帰化してたから、「神谷有希子」って名乗ってた。( *´艸`)

(回想終わり)

有希子「ねぇ、ねぇ、高校や大学、今まで付き合った彼氏の話とか・・・聞くっ?(笑)」

一夫「男の数まで・・・いや、止めとくわ。イメージ崩れるし。(親父さんは、あんまりゆっこを構ってないようだ。)・・・あ、お母さんはどうしてる?日本に居るなら、挨拶しに行かなきゃ。」

有希子「今ねぇ、愛知県で独り暮らししてるっ!」

一夫「愛知県?」

(病室の引き戸を叩く音)

有希子「はーい❤(笑)」

一夫「誰だろ?(-ω- ?)」

(ガラッと引き戸が開くと・・・)

有希子「ママ⁉」

(つづく)

image song KNOCKIN' ON YOUR DOOR /L⇔R