空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

cecile 地上に降りた最期の天使 (欅坂46)平手友梨奈✖空想携帯小説家 イメージ小説

「cecile 地上に降りた最期の天使」

scene1
真夜中に降る、一月の雨。

ふ頭 24:50・・・

真っ赤なスポーツカーが、
横たわる少女を置き去りにして、急発進して、その場を立ち去って行く・・・・

数分後、
両目をゆっくり、何度もまばたきする少女。

少女(image平手友梨奈)「ここは・・・」

かすれる声は、独り言にすら成らないほど、
小さかった。

少女「(星・・・)・・・」

少女の瞳に映る夜空は、 記憶の縁にある、思い出せぬ懐かしさを込み上げさせたが・・・

少女「痛っ‼・・・」

少女は、仰向けから、
起き上がろうとすると、
まるで押さえ付けられるような激痛が走った。

そこから数時間後、小雨が振りだすなか、

ふ頭の道端で倒れている少女を見つけたのは、

ほろ酔いで、背の高い金髪の男だった。

ほろ酔いの男(imageじゅんいちダビットソン)
「なんや、人形さんかと思ったら、中坊(中学生)やないかっ!・・・

おーいっ‼、ここは長居する所や?(笑)・・・あ?

・・・な、なんやっ‼血ぃっ‼、なんでこんなん、あちこち出とんやっ‼」

スマホを取りだし、救急車要請する男。

少女「ぼくわ・・・死ぬんですか?・・・」

男「アホ抜かせっ‼、なんでまた、この期に及んで、人の生き死にをみなぁあかんねんっ!」

救急車が、男の現在地を把握できない ため、
少女をお姫様だっこをして、走り出す。

男「死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼死なすか‼・・・俺は・・・俺はっ‼、死神じゃないっ‼・・・死神じゃないっ‼」

病院・緊急治療室

酔いが回ったのか、待合室の長椅子で、両腕を拡げ、頭は項垂れたままで、居眠りをしている。

看護師(image尾関梨香from欅坂46

「・・・おとーさぁん?」

男「ん?・・・はいっ?」

看護師「先生がお呼びです。」

緊急治療室の簡易ベットで、点滴を受けたまま、スヤスヤ眠る少女。

じぃっと眺める男に、
傍らで軽く咳払いする医師。

医師「あのっ・・・怪我の方は、あれだけ出血がひどかったんですが、なぜか大したことがなく・・・」

男「あ、はぁ・・・」

医師「ただ記憶障害が、あって・・・・あと、これなんですが・・・・」

ノートタブレットに映る、少女の背中のレントゲンを見せる医師。

医師「肩甲骨の後ろ・・・・」

男「なんや、この骨は?」

医師「羽根?・・・ですかね?」

男「んなアホな、人間に羽根があるわけないやろ?⁉」

医師「ですよ・・・ねぇ・・・?」

会計へ立ち去ろうとする男の背中へ、医師が言葉を投げ掛ける。

医師「本多さん、精密検査の件、(早急に受けることを)考えてくださいね?・・・」

本多「あぁ、わあっとる・・・」

受付・会計前の長椅子にちょこんと座り、本多が帰ってくるのを待つ少女。

少女「あのっ・・・すいませんでした。僕のせいでなんか、大事っぽくなっちゃって・・・・」

なにかを悟られないように、作り笑いで答える本多。

本多「あーん、なんやぁ?、もっとグッスリ寝とき。(笑)おっちゃんなぁ、ぶっちゃけ君ん事、置いて行くつもりやってん(笑)」

少女「嘘ですよね?」

本多「あぁ、嘘や。中坊を置き去りにするほど、ひきょーもんやあらへんわ。(笑)・・・あ、今日はうちに泊まっとき。部屋は余分にあるから。」

一瞬違和感の目付きになる少女。

本多「俺はロリコンちゃうからナッ‼(笑)」

少女「すみません。」

(つづく)