空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

cecile 地上に降りた最期の天使 (欅坂46)平手友梨奈✖空想携帯小説家 イメージ小説

scene 3
burst

本多が、少女にスマホを渡し掛けた瞬間、光の矢が刺さり破損した。

天使・パワー(image中川礼二from中川家
「おいチビスケ‼・・・ワイの姿が見えるんなら、事情は、わかってんやろなぁ?・・・」

得たいの知れない存在が現れ、思考が混乱し、言葉が思い付かない少女。

少女(image平手友梨奈from欅坂46)「・・・・」

正直に得たいの知れない存在を認める本多。

本多(imageじゅんいちダビットソン)
「俺にも、見える・・・きったない西洋鎧を着た関西弁の・・・天使?」

人間をどやしつける天使。

パワー
「じゃかあしいっ‼、このくたばりぞこない‼・・・おいチビスケ‼・・・訳あって、お前を゙向かえ ゙に来た。」

少女「僕を・・・?」

立ち上がる少女の右手を握りしめる本多。

本多「行くな。行ったらあかん。」

何かの術にとろかされたのか?夢遊病に近い状態になる少女。

少女「おじさん・・・僕は今すぐ、自分が誰なのか知りたいんです。」


本多
「罠や。・・・行ったらあかん。」

腕を組み、本多達を見下げる天使。

パワー
「どないすんねん?・・・くんのか?、けーへんのか?・・・」

少女「つれてってください。」

小さい子供がだっこを求めるように、両腕を広げる少女。

本多「行くな!罠や!」

本多は背中の傷をおしてまで、少女の左足にすがり付く。

その光景に怒りを抑えきれぬ天使は、人間に迫害を加える。

パワー「おどりゃぁ、いい加減さらせボケ‼、此方にも都合があるんじゃゴラッ‼」

西洋鎧姿の天使に、蹴られたり殴られたり、されるがままの本多。

だが、少女の瞳が、時折透き通ったマリンブルーに変わると同時に、誰かの記憶が、少女の脳裏に断片的に入り込んでいく。

(回想)

建物の群れが、つぎつぎと火がつき、バチバチと炎を立ち上げてゆく

鼻と喉を攻撃する、いぶった煙の臭い

ヘリコプターの爆音

悲鳴や、家族の名を呼ぶ声

遠くでなり響く、半鐘や消防車のサイレン

それは少女にとって、
リアルすぎる世界が、次々投げ込まれ、

次第に得もしれぬ哀しみにのまれていく・・・

本多「消防車!・・・消防車はまだかっ‼」

(少女「おじさんっ‼」)

逃げ惑う人々を、左右に押し退け、本多に声を掛ける老人。

町内会長「のっ!、のぶちゃんどないしたっ‼」

本多「(目の前の)アパートに、妹が・・・妹がまだ中におるんですっ‼」

延焼を始めるアパート。

町内会長「ここはあかん、もうあかんっ‼」

本多「なんでや!」

町内会長「町全体が火の海や!のぶちゃん、今すぐ、わしらと山の手へ逃げぇ!」

拒絶する本多。

本多「イヤや!いかん‼・・・妹が障害者からて、なんでしななぁあかんねんっ!」

町内会長
「アホ抜かせ‼、いま、(本多)のぶちゃんまで焼け死んだら、どないするきや!」

本多「・・・・」

町内会長
「わしはな、運命や神さんなんて、信じとらん・・・だかなぁ、のぶちゃん、何かを捨てなあ、何かを得るもんなんかないんや!」

激しい予震が起き、全焼した建物が、本多の目の前で、轟音を立て倒壊する。

いまさっき話していた老人が、獣のような叫び声を上げ、絶命する。

本多信雄
「なんでや・・・」

(回想終わり)

まるで自分が悲しみを受けたような苦しみ、悲しみが、うつ向かせるほど、少女の胸を締め付けた。

天使・パワー
「なんやチビスケ?・・・

この
こ汚ない人間界に、
未練でもあんのか?・・・

それとも、
そこのくたばりぞこないのおっさんに、
惚れとんのか?(笑)」

気を失った本多を尻目に、げらげら笑う天使

少女「うるせぇ・・・」

パワー「あん?」

少女が顔を上げると、その瞳は透き通ったマリンブルーに変わり、臆病だった少女が、無表情に変わる。

その豹変ぶりに、思わず息を飲む天使。

天使・パワー
「な、なんや?!、ヤンのかっ!」

少女の背中から、純白で鋭利な翼が突き出た。

天使(少女)
「天使・パワー・・・掛かってこい。」

実体化する、天使パワー。

天使パワー「じょーとーやっ!チビスケ!」

二人の天使が、ショッピングセンター内で飛び回りながら、闘いが始まる。

得たいの知れない存在を観た人々は、
物陰に隠れて動けない。

音速で何度も何度もぶつかり合う天使たち。

天使・パワー「お、おいっ、・・・(呼吸が荒くなる。)おまえ名前っ・・・なんちゅうねん?」

天使(少女)「おまえに名乗る・・・・な、まえっ・・・?!」

(回想)
白いバラの庭・・・

白くて長いロングコートの男が、

分厚い本を持ちながら、可憐に振り向く

二代目・天上界管理人・育三郎(image山崎育三郎)「そだなーっ、君の名は・・・そぅっ!・・・セシル(cecile)(笑)!・・・」

(回想終わり)
首を横に振る少女(天使)。

天使・パワー
「隙きありっ‼」

(天使)少女の顎を蹴り上げるパワー。

押し流されるように、地上に落ち、後方に飛ばされる少女。

天使・パワー「終いじゃ‼」

ヘラヘラ笑いながら、光の弓と矢を取りだし、少女に向け構えだした天使・パワー。

複数のパトカーのサイレンが近づいてくる。

天使➡少女➡天使
「僕は・・・負けない。」

再び少女が顔を上げると、その瞳は再び、透き通ったマリンブルーに変わり、天使・パワーに突撃する。

両手のひらを、天使・パワーに向けながら、空間を左右に開くと、暗黒の空間が広がる。

天使・パワー「ブッ・・・ブラックホールやとぉっ!」

天使・パワーは上下左右に広がる闇に吸い込まれていった。・・・

数分後、異様な光景は、破壊されたショッピングセンター内を、復元することなく消滅したが・・・

本多信雄のアパート

夕方やっと、目を覚ます本多。

本多「・・・なんで?」

女刑事(image守屋茜from欅坂46)「あ、気が付きましたか?(笑)」

本多の反論前に、警察署手帳を差し出す女刑事。

本多信雄「生活安全課、守屋茜・・・?」

(つづく)