scene 4
得体の知れないもの
ベットの上で職質される、本多信雄。
女刑事・守屋(image守屋茜from欅坂46)「こちらの中学生は、どこで知り合ったんですか?、出会い系ですか?、ナンパですか?、拉致誘拐ですか?」
突然の矢継ぎ早の質問に、困惑する本多。
本多信雄(imageじゅんいちダビットソン)
「なんやこん女!・・・こっちはケガ・・・あ、あれっ?(ケガが、消えとる。・・・なんでや?)」
何気に右手や左手を使い、背中をまさぐる本多だったが、
それを遠巻きで見てた少女が、もうしわけなさげだが、突発的に嘘をついた。
少女(image平手友梨奈from欅坂46)「・・・あっ、このおじさんとは、遠縁の親戚で・・・・」
女刑事・ 守屋「はいっ?(怒)」
聞き直す振りをして、少女に顔を近づける守屋。
守屋「(小声)ちょっとぉ、あんたさぁ、こんなポンコツなおっさんに構ってる暇無いのよっ?解ってる?セシル?」
少女「セ・・シ・・ル・・?」
守屋「もーっ!あんたが先陣を切って、大天使カシエルを向かいに行くって・・・」
少女「カシエル?」
思わず大きなため息をつく守屋。
守屋「うっそぉ~ 、マジ記憶ないの~ ?」
本多「あの、お取り込み中すんませんけど、二人は知り合いなん?」
口を挟もうとする本多を、左手で遮る守屋。
守屋「どーやら、お惚けじゃないみたい・・・ね?」
本多「・・・?」
再び本多と向き合う守屋。
守屋「えーと、この子の事は、えー・・・ほんだ?さん?にお任せします。(笑)」
何やら書類をつき出す守屋。
本多「は?編入届け・・・?なんで警察が、学校がらみの書類を持ち歩いてんねん?おかしない?」
惚けがおの守屋。
守屋の右隣に、ちょこんと正座して、書類(パンフレット)を見る少女。
少女「僕、この高校(がっこう)に行きたい。」
本多「別にかまへんけど、俺・・・・君の名前知らんねん。(笑)」
えっ?と一瞬、凍り付く守屋と少女。
少女「あの、僕の名前は、セ・・・」
少女の口を塞ぎ、代わりに名乗る守屋。
守屋「ヒラ・・・平手、そう!平手友梨奈(笑)」
本多「あんた、ほんまの刑事ちゃうやろ?(笑)」
守屋「わ、判りますぅ?(・・;) 」
本多「天使やろっ?・・・ショッピングセンターで見たやつの、仲間とちゃうんか?」
守屋「え?・・・見たの?」
頷く平手。
本多「見たで。ごっつくて、きったない西洋鎧をきとって、関西弁やったで。」
守屋「それって、まずくない?」
本多「なんでや?」
咳払いをひとつして、正座をしていを正す守屋。
守屋「人間が、天使を見てしまったら、その人の寿命がつきると言われてます。」
引き笑いする本多。
本多「あほぉかぁっ、今どきそんなジンクス・・・なぁ平手ちゃん?。」
平手「・・・・」
本多「まじか?」
ふ頭、倉庫街
天神(image妻夫木聡)
「いやー、天使・パワーって奴(おっさん)、使えなかったなぁ~ 。(笑)・・・やっぱり災害で死んだ奴を天使にするには、無理があったなぁ~ 。」
金髪な少女が、天神に話し掛ける。
金髪少女(image木下百花fromNMB48)「そんなおっさん、どーでもええやん‼」
天神「いや、ダメなんだなぁ~ 。゙あの子゙は、絶対倒さないと世界を変えられてしまう。」
金髪少女「だったら、あんたやりぃや?神様やろ?」
天神「そだね。いずれ僕は、神の上に立つのが夢なんだけど、゙あの子゙は、何者か解んないんだよね?・・・目的も、秘められた力も。」
(つづく)