空想携帯小説家(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

cecile 地上に降りた最期の天使 (欅坂46)平手友梨奈✖空想携帯小説家 イメージ小説

scene 9

未来(あす)に見棄てられた男

馴れ馴れしく、
駆け付けた友梨奈(天使セシル)に突然、声をかける天神。

天神(image妻夫木聡
「やぁ、逢いたかったよ。(笑)」

友梨奈(天使セシル)は、天神を無視して、

本多の、
みぞうちと背中の傷に、
手のひらを当て、
自らの
光のかけらを放出している。

友梨奈(天使セシル/image平手友梨奈from欅坂46
「おじさん・・・おじさんっ!」

退屈さをアピールする天神。

天神「もー、だめなんじゃーん?(笑)」

キッ!っと眼光鋭く、天神を睨み付ける友梨奈。

天神「おーこわっ!(笑)」

本多を刺した、

ミスリル銀で出来た、タガーナイフを、友梨奈の前に放り投げる天神。

天神
「いやさぁ、
このおじさんが、

いきなりコイツ(ナイフ)を振り回して来たからさぁ、

つい、揉み合いになっちゃって(笑)・・・・」

友梨奈は
天神の当て付けのような、
わざとらしい言い訳に、
悪意を強く感じている。

天神
「なんだよ。信じないのかよ。(笑)」

友梨奈(天使セシル)
「おじさんは、
そんな事しない・・・。

僕は信じてる・・・

どんなに、
世界の人々の心が歪んでも、

おじさんは・・・

おじさんだけは、
そこまで弱くないって事を。」

天神
「へぇ~っ、優しいんだねっ?(笑)」

天神は右足のブーツから、
アイスピックを取りだし、
自らの喉元に向けた。

天使セシル(image平手友梨奈from欅坂46
「えっ?!」

天神
「ねぇ?・・・

僕にも、
君の愛をくれよ。・・・

天使は
誰にでも平等だったよね?(笑)」

天使セシル「・・・・」

天神
「僕ね、このおじさんと
おんなじで、

もうじき死ぬんだ。(笑)・・・

数ヵ月前まで、
結婚するために、

原発事故現場で、
昼夜夢中になって働いたんだ。・・・

彼女と、
いつか、幸せな生活を営むために・・・、

そして、手っ取り早く金を稼ぐために・・・・」

セシル「・・・・」

天神「でも、考えが甘かった。・・・・

月日がたち、気が付いた時には、被曝してたんだ。・・・・

その時彼女、
どうしたとおもう?」

天神の喉元から、うっすら、血が流れ出す。

セシル「やめて‼自分を傷付けないで‼」

天神「ある日、彼女と一緒に過ごす部屋から、

通帳や、印鑑、金目になるものを全部持ち出されたことに気がついてさぁ、・・・・

彼女の姿を探したんだけど、
部屋に紙切れひとつしかなくて・・・・

それも、
コンビニの
レシートの裏にさぁ、

【貴方のような病人とは暮らしたくないの!放射能がうつるから】ってさぁ・・・

別れ言葉にしては、
可笑しいだろ?

なぁ、笑えよ・・・・笑えって!」

天使セシル
「ごめんなさい。

僕の想いは、おじさんにしか向いてないから、

あなたの不幸に動じても、
僕は・・・

僕には、どうすることもできない。」

薄ら笑う天神。

天神
「だから僕は、神になることを決めたんだ。・・・・

すべてを破壊するために。

・・・・その為に、
召喚術を覚えたんだよ。

天使(君たち)を下ろしたり、

死者を天使にする力をを手にしたんだ。・・・・

君を、独り占めしたくて・・・・

でももう、誰も好きにならない・・・・

裏切られるなら、誰も。」

アイスピックを喉元に突き刺して、自らの命を絶つ天神。

心を傷付けられた天使は、茫然と立ち尽くす。

セシル「僕は、・・・誰も・・・・。」

(次回最終回)