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空想携帯小説家(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

(終)cecile 地上に降りた最期の天使 (欅坂46)平手友梨奈✖空想携帯小説家 イメージ小説

※この作品は、一個人の妄想(フィクション)であり、事実ではありません。

最終回

  Y H V H(エホバ)

天使セシルの回りに、
人だかりが増え、
ざわざわとした話し声、

冷たい目線が、
セシルの心を突き刺して行く。

天使セシル
「・・・僕は、

天使の癖に、
誰も救えなかった。・・・

そして、
天上界を護るために、
カシエルですら見付けられなかった。・・・」

セシルは横たわる本多に近づき、腰を落とした。

天使セシル
「おじさん・・・僕は、貴方に伝えたい事があったんだ。・・・」

突然、激しい地鳴りとともに、縦揺れに見舞われ、倒壊していく建物のなか、逃げ惑う人々。

セシルは本多の頭を、自らの体で包み込むように護っている。

天使セシル「おじさん・・・」

セシルの頭上に、巨大な剥き身の鉄骨が墜ちてきた‼

覚悟を決め、強く瞳を閉じたセシルだったが・・・・

2代目天上界管理人 育三郎(大天使メタトロン/image山崎育三郎)「おーい、セシルたーんっ❤(笑)」

落下する鉄骨を左手で、キャッチしたまま、笑顔でセシルに語りかける育三郎。

天使セシル(image平手友梨奈from欅坂46)「いっ、育三郎ぉ?!」

ちょっと、ふて腐れる育三郎。

2代目・天上界管理人 育三郎
「おいおーい、年上だぞ、年上えーっ(笑)・・・・」

鉄骨をほっぽりなげ、本多を抱えて飛ぶ、育三郎とセシル。

育三郎「ところでー、カシエル、見付かった?」

セシル「学校の帰りとか、あちこち捜したんですけど・・・」

育三郎「うーん、まぁ、ねぇ・・・・犬猫さがすのと、訳が違うし・・・てゆうかさ、なんで人間のがっこーに、いっちゃってるわけ?(笑)」

何か、背後に重たい感覚がじわりじわり、迫るのを感じているセシル。

セシル「・・・・」

育三郎「おーいっ、無視すな~(笑)。」

黒い雲が、流れるように夜空を多い尽くす。

育三郎「・・・なーんとなく、懐かしいスチエーションになってきたな?(笑)」

(声・image:城田優
「何しに来た?・・・・」

セシル
「カシエル?・・・どこにいるの?」

声「もう、その名前は・・・ステタ・・・・」

どこからか聞こえる、声の主はゆっくりと、荒いため息を繰り返す・・・・

育三郎「おいおーいっ、折角君の主張を認めて、迎えに来てくれたのに、酷いなぁ(笑)」

声「酷い?・・・酷いのはどっちだい?」

育三郎「だーかーらー、神と言う、不都合な存在は立てないで、天使(おれら)だけで(笑)・・・てん・・・・?・・・・えっ⁉」

育三郎とセシルの前に、
立ちはだかるように流れていた、黒い雲が、次第に薄れていく・・・

育三郎「まーでっかい、エイトパック?(笑)」iya・・・fukuyokadana・・・

セシル「二代目‼・・・おじさん事、よろしくお願いします。」

二代目天上界管理人、育三郎に頭を下げて、

一人で"得たいの知れない巨像"に向かおうとするセシル。

育三郎「ちょいちょいちょい!・・・セシルたん待って!」

セシルの手を引っ張り、引き留める育三郎。

セシル「何するんですか!僕には、やらなきゃいけないことがあるんですっ‼」

育三郎「敵討ち・・・だろっ?」

痛烈な、わめき声を上げる
"声"

セシル「天使が、その場の感情に、流されては行けないことぐらい解ってます。・・・

でも・・・・

でも、おじさんは・・・
僕に優しさをくれたんです。

天使の記憶しかない、
ちっぽけな僕のために・・・

僕は、その優しさを返したい!・・・例え、おじさんが、僕の前に2度と帰ってこなくても!」

わめき声を上げた、得たいの知れない存在が、ハッキリと姿を顕した。

頭は頭蓋骨を飲み込んだ阿修羅の如く

耳は飛び魚のような羽根が生え、

三本指の両腕が四本と、恐竜のような両足。

背中の羽根は、カブトムシとトンボを使ったような、四枚の羽があり、

尻尾は三本、
真ん中にはアナコンダ、両脇の尻尾は
まるで排気ダクトの様だ。

育三郎「いいや、それは違うぜセシル・・・。君はぜんぜん、ちっぽけなんかじゃない。」

セシル「・・・・」

育三郎「君の感受性と、優しさが好きで、消え行く命を引き留め、君を天使にしたんだ。」

セシル「僕が・・・人間?・・・」

育三郎「そうさっ(笑)・・・あの日、塾帰りの君を、飲酒運転の真っ赤なスポーツカーが跳ねたんだ。・・・」

狂ったように、次々と街を破壊し、人々を追い回す、堕天使カシエルこと、邪神エホバ。

育三郎「そして、血だらけの君を、抱き抱えて走った男・・・・」

セシル「・・・(おじさんっ!)」

育三郎の後ろで、
邪神エホバが、

上腕の左右の指先を向け、
左右交互の、アルファベットのLを象る。

セシル「育三郎!」

邪神エホバは、
呪文を唱えると同時に、右手のL文字の向きを下げた。

邪神エホバ「クロジル!」

育三郎は咄嗟に、本多の身体に自分の体を覆い被せた。

背中をドンっと、重苦しく突き飛ばされた感覚に落ちる育三郎。

天使セシル「育三郎っ!・・・・おじさんは?」

振り向いた育三郎に異変が起きた。

セシル「育三郎!目が!」

今度は、セシルの背後で、邪神エホバが、四本の手で円を作り、闇を集めだした。

邪神エホバ(image城田優)「光ヨ・・・闇二 飲マレヨ!」

育三郎の両目が開かないまま、うっすらと血が流れる。

育三郎「だっ・・・大丈夫だ。(笑)・・・セシルたんの為なら、へへっ・・・どおってこと・・・」

邪神エホバ「ノハヤ!」

目が見えないはずの育三郎は、
姿を白銀の大天使、メタトロンに変え、

セシルを突飛ばし、
両腕を広げ、エホバの放った闇の珠を受ける。

大天使メタトロン(image山崎育三郎)
「させるかよ‼( ̄▽ ̄;)」

不適な笑みを浮かべる邪神エホバ。

邪神エホバ「カナワヌカタオモイ?(笑)」

大天使メタトロン「うっ・・・うるせーやいっ!(笑)」

うつ向き、右手で胸を押さえて苦しむ天使セシル。

天使セシル「やめろ・・・」

大天使メタトロン「セシル!、本多を連れて、、逃げろっ‼」

セシル「僕は、嫌だ・・・」

メタトロンの白銀の体が、徐々に朽ちていく。

せせら笑う邪神エホバ

邪神エホバ
「さぁ、我が名を唱えよ・・・・」

限界に達したセシルが、再び叫ぶ!

天使セシル「僕は、嫌だっ!」

瞳の色がターコイズブルーと、サファイヤレッドに変わり、一瞬髪がふぁっと上がった。

言葉をなくす邪神エホバ。

大天使メタトロン「だっから・・・逃げろって・・・」

邪神エホバの上段二本の腕が、セシルの首を締め上げ、

エホバの右足が、朽ちかけている、大天使メタトロンを押さえ付けている。

セシルの声が、突然野太くなる。

over burst セシル(声・image古田新太)「ふっ・・・糞が(笑)・・・・」

邪神エホバ「ナンダト?」

over burst セシル
「お前は、俺と同じ産物でも・・・・、イカれたバッタもんだなぁ。ハハッ(笑)」

セシルを前方上空に放り投げ、エホバも後を追うように飛び上がり・・・

大天使メタトロン
「セシルっ!」

落下するセシルの身体の上に、エホバのつきだした右膝のシルエットが重なる。

邪神エホバ「弱き光よ、消え失せろ・・・・」

轟音と共に、深々とアスファルトにめり込む、セシルとエホバ

邪神エホバ
「破壊こそ、新たな創造なり。」

エホバは、セシルが動かないことを目で確認して、その場で立ち上がり
街を再び破壊にかかりだした。

邪神エホバ「次は腐る人間どもを、なぶり殺す・・・」

アスファルトから這い上がるセシル。

天使 セシル(image平手友梨奈from欅坂46)「そんなこと・・・させない❗」

邪神エホバの反撃。四本の手で、鍵「」をつくり、何やらぶつくさと呪文を唱えだした。

エホバ「マザギ」

複数の鎌鼬の風が、セシルの身体を切りつけていく。

セシルは腰を落とし、右膝で、片足立ちをし、両手をクロスさせ、自身の頭部を護っている。

その光景を、遠目から見ている 天神。

大天使 メタトロン「あんた、死んだんじゃないのかよ。」

天神「人間ごっこを、止めただけさ(笑)」

天神は、メタトロンの視力を回復させるために、まず、自ら喉元を刺した、鋭利なアイスピックを、メタトロンに渡し、

つぎに天神の左手の平は、
メタトロンの顔に向けて、ゆっくり左右に横切らせると、視力が回復した。

メタトロン「うわ、ミスリル銀⁉・・・あんた、なにもんだ?」

天神「さっすが、僕の描いた大天使だね。(笑)・・・あ、あの子、防戦のままじゃ、消滅しちゃうよ。(笑)」

軽口を叩く天神に突然、破魔矢を装着した、白銀の弓を、天神に向けて引きだしたメタトロン

メタトロン「おまえが、アイツを操る魔物か?・・・なら、今すぐセシルを助けろ。」

分厚い百科辞典のような本を、亞空間から引っ張り出す天神。

天神「これ、ワイズマンノート(想像の書)・・・・

ここに、君が過去世からしてきたこと、

そして、今日までのセシルの時間(歴史)が書いてある。・・・

射てば、全て無くなるよ。・・・歴史(ストーリー)を書く存在が無くなるんだから。」

邪神エホバの攻撃を耐え続けるセシル。

セシル「僕は、あの日・・・」

エホバ「・・・」

セシル「カシエル・・・君の言葉が信じられなかったし、疎ましかった。」

舌打ちをする邪神。鎌鼬の群れの勢いが増してきた。

セシル「でも、大天使たちが、僕らを追放してから、人間たちへの、直接支配を目の当たりにして、」

天神「・・・・・」

セシル「やっと間違えに気づいたんだ・・・・だから僕は、僕の、正義を貫こうと・・・思う・・・・」

力尽きその場で倒れるセシル。

複数の切り傷から、ひかりのかけら達が、ゆらゆらと上空に舞い上がる。

邪神エホバ「さて、愚かなる人間たちの頭と心に、更なる闇を垂れ流し、強靭なる不信を懐かせてやる(笑)・・・・

それにはセシル。
お前が必要だ。
さぁ、今より人間達の心の拠り所を、奪い、ねじ曲げ、破壊しつけるのだ。(笑)」

悲しみに絶叫する大天使メタトロン

大天使から解き放たれる、数万の光の矢たちが、

セシルの身体に、いまにも覆い被さろうとするエホバを、一瞬で串刺し状態にするが・・・・

天神が、拍手をしながら、邪神エホバに近付く。

天神「はーい、お疲れさまぁ(笑)」

エホバ「⁉」

邪神エホバは、恐れもせず近付くスーツ姿の天神に驚く。

天神「寂しいやつだな?、心を閉ざした分、ほうしでも飛ばしとけ(笑)」

怒り狂うエホバ

天神は、バカにする拍手を繰り返す。

天神「ヾ(・ω・ヾ)はいはいはい(笑)」

メタトロン「なんなんだ?アイツ。?」

今にも天神を噛み砕こうと、ぎりぎりで、口を開くエホバ。

天神「ごめーん、君との出逢いは、ガチで無駄だったよ。」

ワイズマンノートの一頁を引きちぎりながら、ため息をつく天神。

天神「じゃあね(笑)」

ふぅ、と息を吹き掛けると、ワイズマンノートのページが一気に燃え出すと同時に、邪神エホバが、消滅した。

メタトロン「天神。あんたは、なにもんなんだ?」

ふふっと、俯きながら笑う天神。

天神「悠久の時を重ねる・・・旅人っかな?(笑)」

ひかりのかけらが、舞い上がらなくなり、そのまま横たわっている、天使セシル。

天神「さて、大天使(きみ)は、どうする?・・・消えちゃう?(笑)」

大天使メタトロン「・・・このまま、セシルを見守りたい。」

ちゃかす笑顔の天神。

天神「このまま、コクっちゃえば?(笑)」

メタトロン「・・・歳が離れすぎ。(笑)」

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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いつかの曇り空の朝焼け

桟橋を、息を切らしながら、全力疾走する女子高生。

その前を歩く、
コンビニ帰りの、ホロ酔いの男。

その男を呼び止める為に叫ぶ女子高生。

女子高生(image平手友梨奈)「おじさんっ!」

その声に驚き振り向く男。

息を切らしながら、顔を上げる女子高生。

(おわり)