第三話
天使の嘘
大天使サーべを問い詰めるネル
天使ネル(image長濱ねるfrom欅坂46/けやき坂46)「サーべ。何処行ってたの?」
しどろもどろの大天使
大天使サーべ(image澤部佑fromハライチ)「あっ、秋葉原‼・・・ハハッ(笑)」
ネル「天使って、無断で地上に降りちゃダメなんじゃないの?」
ざわつく天使たち。
天使②「でたぁ~、ネルちゃんの畳み掛け論法(いちゃもん)」
天使①「そーとー頭に来たんだネっ🎵」
天使③「笑い事じゃないって、大天使に噛み付くなんて、ばれたらヤバイよ。」
答えに迷う大天使。
大天使サーべ
「えっ・・・あっ、ネルへのプレゼン・・・トを作って渡したくて・・・実は・・・へへっ🎵(笑)」
綺麗にラッピングされた長方形の箱が、テーブルの上に置かれた。
ネル「私、サプライズなんて求めてないんだけど・・・・」
サーべ「ま、まぁ・・・そう言わず、開けてみてよ。(笑)」
綺麗にラッピングされた箱をあけるネル。
だが、どす黒く、ゴツゴツとした機械の義手にどん引く。
ネル「なにこれ・・・・」
サーべ「義手、だよ。」
ネル「地上に降りた私への"当て付け"?!」
サーべ「い、いやそーじゃなくて、ネルの活動がしやすいように、僕が造ったんだ。」
サーべの目を見て、怪しむネル。
サーべ「それでさぁ、この金属は、オリファルコン(想造性金属)で加工してるから、すぐにネルの意思に馴染んでくれるよ(笑)・・・・着けてみて。」
ネル「あのさぁ、一人で装着できるわけ無いじゃん!。一リットルのペットボトル2本分ぐらいある重さだよ、これ。」
サーべは、ネルの身体に、機械仕掛けの義手を取り付けた。
ネルは義手の重みに一瞬ふらつきながらも、それと同時に、こころのなかに入り込む"何か"に、強い嫌悪感を抱いた。
クロノス・インフィディア(声image中尾彬)
「我が愛しき従者よ・・・」
次第に、身体が膠着し始めるネル
ネル「だれっ?」
クロノスインフィディア
「我が名は、時の神であり、天使属の長・・・クロノス。・・・ネルよ。お前の片腕を奪ったものが、このなかにいる。」
ネル「・・・うそっ・・・・。」
義手が、勝手に稼働音をあげ出す。
義手(声image豊田順子アナウンサーfrom日本テレビ)『インターセプター稼働。安全装置解除。ターゲットスコープオープン。』
ネル「えっ?!何っ‼」
義手が上がり、指先がサーべや天使たちに向けられた瞬間。
ネル「逃げてぇーっ‼」
逃げ回る天使たち、義手を押さえ付けるようにしたに向け、逃げ惑う天使たちの間を、縫うように必死に走り出すネル。
サーべ「ね、ネルーっ‼」
ネル「雄一・・・雄一助けてっ。・・・・雄一・・・・雄一っ‼」
雲の隙間へ、自らの身体を投げ込んだ天使ネル。
(つづく)