空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

④second Love Letter ~片腕のない天使~ 長濱ねる(欅坂46)✖空想携帯小説家 イメージ小説

第四話

雄一

北新宿の、
とあるビルの屋上。

先程から小雨が降りだし、
左腕の機械化義手が、水分を含みだし、パチパチとショートしている。

落下した衝撃で、
義手が破損した事に気がつく天使ネル。

天使ネル「こんなものっ‼」

ネルは機械化義手を取り外そうとするが、
義手はすでに、ネルの体の一部のように食い込んでいる。

ネル「はぁ・・・駄目だぁ、取れない・・・・」

夕方になり、洗濯物を取りに来た老人。

老人(image間寛平)「おじょーしゃん、どしたかね?・・・」

ネル「にん・・げん?」

老人「そじゃよ。ワシは、ここのオーナーじゃて(笑)・・・で、ワシの洗濯物が・・・あら?。(笑)」

我に帰り、周りを見回すと、洗濯物がコシャコシャになっていたことに気がつくネル。

ネル「あ、ごめんなさいっ‼」

老人「ははっ。また洗えばよかろ。」

洗濯機を廻す間、六畳の間へ案内されるネル。

年老いた独身にしては、殺風景すぎる部屋で・・・・

老人「なんてことのない部屋じゃが、ゆっくりして行きなされ(笑)。」

やかんでお湯と緑茶を、きゅうすに入れる老人。

ネル「あ、はい。(あれっ?・・・このおじいさん、私の姿をみて、動じない?・・・・なんで?)」

静かに緑茶を入れた湯飲みを置く老人

老人「とーとつじゃが、・・・あんた、ワシを向かいに来たんか?」

ネル「え?(○◇○;)・・・」

とーとつすぎる質問にあんぐりの天使。

老人「まぁ、わしもな、それなりの覚悟は、出来とるて(笑)・・・」

ネル「あ、あのっ、違うんですっ‼( ̄▽ ̄;)」

老人「なーにがじゃ(笑)」

ネル「あ、ま・・・、わ、私は天使ですけど、目的が違うんですっ‼」

老人「どーしてじゃ(笑)」

ネルは、隠し持っていた、雄一との写真を老人に見せた。

ネル「いつか・・・一度だけ、
彼と一緒に、写真を撮ったんだけど、私だけ光が強すぎて(映ってなくて)・・・」

老人「ウォーカー・・・。」

老人の呟きに耳を疑うネル。

ネル「えっ?」

老人「いや、何でもない。」

ネル「あ、でも、いまウォーカーって・・・」

お茶をすすり、一呼吸をおき話し出す老人。

老人「ウォーカー・・・つまり、この国の政権を倒す、テロ集団の名前で、彼は、メンバーの一人じゃ。」

ネル「テロ?」

老人「何年か前じゃったかな?・・・あんたのような天使が地上におりてから、この国が、異様になったんじゃ。」

ネル「・・・・・」

老人「この国は表向きには、天使を否定して、天使の存在を信じるものを、治安維持法違反で、バンバン捕らえて行きおった。・・・・」

ネル「なんで?・・・そ、それで雄一は?・・・・」

老人「このビルの地下シェルターにおる。」

ガッ‼と立ち上がるネル。

天使ネル「雄一!」

老人「こ、これっ‼まちんしゃい‼」

老人の制止を振り切り、コンクリートの螺旋階段を走り降りる天使。

ネル「雄一!」

赤茶けた鉄の扉にたどり着く天使。

扉を開ける前に、何とかたどり着く老人。

老人「彼は・・・」

扉をゆっくり開けたネルの前には・・・

雄一
「きみ・・・・誰?」

ネル「え?・・・ゆ、雄一・・・・」

(つづく)