読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空想携帯小説家(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

⑤second Love Letter ~片腕のない天使~ 長濱ねる(欅坂46)✖空想携帯小説家 イメージ小説

閉ざされた未来
雄一と言う青年は、天使に優しく微笑むが・・・

天使ネル「雄一・・・私だよ。ネルっ!。」

雄一は、ネルの馴れ馴れしさに、ちょっと引いている。

まるで今日が、初めて出会ったように・・・・

ネル「ほら、
縁日の日、

初めて焼きとうもろこしが食べたいって言って、

はんぶんこづつ食べたら、

雄一の歯が欠けたじゃん?(笑)」

一言も発さず、キョトン顔の雄一。

天使ネル「雄一・・・」

落胆して、ひざを落としたネル。

老人「おじょうさん、折角の再会に水を指してしもうたな。」

ネル「雄一に・・・何があったんですか?」

躊躇いながらも、話しを続ける老人。

老人「実はな、雄一君だけじゃなくて、この街一体が、ある日いきなり、国の毒ガステロを受けたんじゃ。」

天使ネル「?・・・なんで?何のために?」

老人「天使をかぼうたために・・・反逆者(テロ)狩りにおうたんじゃ。」

ネル「わたしの・・・せい?」

うつ向きながら首を横に降る老人。

老人「いや、単なる独裁者の、一存じゃて。」

半泣きの天使。

ネル「雄一は、助かるんですか?」

老人「たぶん・・・むりじゃて。わしらが受けた毒ガスは、

神経を少しづつ蝕むんじゃが、

特に影響を受けるのは、脳神経で、
記憶を少しずつ、消して行くんじゃ。

・・・・で、いま出来ることは、

酸素吸入と、
血液浄化循環で、
病状を遅らせることしか無いんじゃ。」

※国会議事堂地下

巨大な羅針盤を背にした、全身黒ずくのスーツを着た男が、誰かの報告を待っている。

京極 四郎(image竹中直人
「北新宿エリアの非国民は、どれだけ狩れたのか?」

部下「80回目の散布後、特に乳幼児、老人の病死率が上がっています。」

京極「厚労省へ伝達。更なる税収確保のため、効能の薄い薬品の開発、副作用で致死率の上がる薬品薬剤の開発を続けろ、と。」

部下「はい。」

京極四郎「この国は、今こそ生まれ変わるべき時代に来た。純粋なる人間を一掃し、次こそ新国家を必ず建てる‼。」

地下シェルターから、屋上にあがって来た、ネルと雄一。

夜は静かに訪れ、
星空が昼間の騒がしさが無かったかのように、輝いている。

ネル「綺麗だよね。お星さま。」

雄一「・・・・」

ネル「雄一?覚えてるかな?・・・初めてであった頃。」

(ネルの回想)
4月のある夜、
画家を目指す雄一のアトリエ

雄一は、購入した外国製の、絵の具の色を試そうと、

自室の天窓を下書きした、天窓のカンバスに、色を塗りだしたその時・・・・

天窓から、羽のついた女の子が墜ちてきた。

天使ネル「あいたたたたた・・・・」

雄一「キミ、だれ?」

尻餅をついた天使が振り向くと、ホラー映画並みの血まみれにドン引いた。

雄一「うわっ‼血っ‼」

ネル「え?・・・だじょぶ、大丈夫(笑)」

雄一「てゆうか、なぜ天窓からっ?」

ネル「え?あ?・・・わたし、古民家ふぇちで・・・いろいろ散策してたら、ついこの廃屋(いえ)の屋根に乗っかって・・・」

天使(ネル)の即興的ウソは、雄一には既に見抜いていた。

含み笑いする雄一。

ネル「えっ?なんか、おかしいっ?」

雄一「い、いや・・・ペラペラ荒唐無稽な話しを、キミが続けるから、あきれるっていうか、怒れないな。(笑)」

キョトン顔のネル

天使ネル「私の名前はネル。キミって名前じゃないよ。(*`ω´*)) 」BBajaarumaishi!

吹き出し(笑)する雄一。

(ネルの回想が終わる)

突然、ヘリのプロペラ音が辺りに響く。

街人「非国民(テロ)狩りだー‼にげろー‼」

雄一を連れて給水塔の裏に隠れるネル。

複数のサーチライトが、ぐるぐると、辺りを探している。

上空を仰ぎ見るネルに対し、雄一は、ネルの壊れた機械化義手(ひだりうで)を見ている。

航空自衛官「このエリアに、微量ながらのヘックス粒子が確認された。天使(異物)は、間違いなくいる‼」

ヘリ操縦士「六年前の(原発事故)トリチウムとかじゃないのか?」

ヘリ操縦士②「ガイガー反応は似ているが、間違いないだろう。」

ヘリ操縦士③「もし、異物(天使)が実体化してたらどうする。?」

航空自衛官「異物の生死に関わらず、見付け次第必ず捕らえよ。・・・これは京極四郎総理大臣からの勅命である。」

ヘリが、ネル達のビルの回りを、しつこいくらい旋回している。

ネル「しつっこいなー、あっち行けよ!😅」

小声で呟くネル

雄一は、ネルの機械化義手を触っている。

ネル「あ、これ?・・・義手だよ。(笑)」

雄一「ぎ、しゅ?・・・」

ヘリの群れが、ホバーリングで、特殊装備を着けた兵士を、垂れ下げたロープ越しに、次々辺りのビルへ降ろしだした。

ネル「あの時、雄一と私は、長く一緒に居れると想ってた・・・・。」

特殊装備を着けた兵士が、ネル達のビルに降りて、辺りを探し出した。

兵士①📻「このビルが、特に・・・いや、微妙に、ヘックス粒子をかもしだしてるぞ。」

兵士②📻「落ち着け・・・落ち着くんだ。出世のチャンスを逃すなよ!」

兵士①📻「わかってる‼」

けたたましく鳴る警報音。

兵士が、計器から視線を上げると、銃口の前にネルと雄一の姿が。

兵士②「うっ、射て‼」

兵士①「雄一坊っちゃん‼」

(つづく)