第2話 なんでやねん
おさらい
天上界と言う、人間の見えない世界にも、人材不足からの終焉に迎えつつあった。
そのなか、関西から対策会議に参加した天使、さや姉と、ふぅちゃんだったが・・・
※地上、渋谷駅近辺
渋谷駅から、へこへこ天使に付きまとう中年男
死にかけた男「お願いしますよぉ~。」
ただでさえ、あまりにも粘着質な男の追尾の上に、人ごみのなかで飛び立つ事を禁じられてるため、人目と男を避けるように、はや歩きするさや姉。
さや姉「あ゛ぁっ!?・・・めちゃ、くっどいわー、このオッサン!(ま、まぁ、とはゆーてみたけど、オッサンの猿芝居で、警察に通報されへんかったから、・・・ちぃとは話聞いたるか?)・・・・」
公園のベンチに腰掛けるさや姉。
スボンの前ポケットを、もぞつかせながら、男は自販機の商品枠を、覗き込んでいる。
さや姉「おっちゃん?・・・さっきっから、なにしてん?」
さや姉のきつい問い掛けに、どぎまぎする男。
死にかけた男「あ、あのう・・・な、なに飲みます?」
軽く呆れたようなため息を1つ着くさや姉。
さや姉「ん~、じゃあ、コーラでええわ。」
男は小銭を投入して、ボタンを押すが、品物が出てこない。
男「あれっ?・・・あれ、(゜∀。)あれっ?」
舌打ちする天使
さや姉「たくぅ・・・(おっちゃん、)鈍腐っ!」
自販機を背にした男に、ぐいぐい近づく さや姉。
男「あ、あのっ、おか・・・お金は入れたんですけど・・・ど、(((((゜゜;)どうしよう?」
壁ドンならぬ自販機ドンする、さや姉。
死にかけた男「うわっ!」
ペットポトルのコーラが、つぎつぎ取り出し口に、落ちてくる。
年甲斐もなくテンパる男。
死にかけた男「あ、あのっ、こっ、今度は、とまんないんですけどぉ~」
さや姉「ほっとけや!(笑)」
関西弁の天使は、発言とは裏腹に、少し微笑んでいるように見える。
死にかけた男「わ、笑い事じゃないと、思うんですけど・・・」
さや姉と、死にかけた男は、場所を移して、改めて話をする。
さや姉「で、なんで死のうとしたんや?・・・他人の人生を変えようとしてまで?」
死にかけた男「はい。・・・」
うつむく男に、優しく語りかけるさや姉。
さや姉「はい。・・・や、あらへんやろ?。ここで会ったのも、何かの縁や。・・・話してみ。」
死にかけた男「わたし、将来に夢や、期待が持てないんです。」
唖然とする天使
さや姉「ぽっからかーん(○◇○;)・・・(は?、まぢか・・・まぢなんか?、このかるーい脳みそは、w)」
天使のあんぐり顔に、言葉を選ぶ男。
死にかけた男
「わたし、あなた方を否定する新興宗教をやってたんですよ。」
さや姉「(やってた?・・・)えっ、ええがな、何かを信じる事は、ええこっちゃ。(笑)」
真顔になる男
死にかけた男「あの・・・本気ですか?」
さや姉「え?」
死にかけた男「宗教の教えって言いますのは、高低浅深に別れていまして、それで尚且つ・・・」
引き笑いの天使。
さや姉「おっちゃん・・・(話)長くなるん?」
死にかけた男「あ、長すぎました?」
さや姉「あ、( ̄▽ ̄;)あん。・・・うちは別にかまへんのやけど、うちののーみそが、追い付いてけーへん。(笑)」
死にかけた男「あ、すみません。」
さや姉「あ、こちらこそ。」
向かい合わせにお辞儀して、思い出し笑いする二人。
さや姉「なんやさっきから、「あ」・・・ばっか つけとんなぁ?(笑)」
死にかけた男「あっ?、そうでしたっけ?(笑)」
さや姉「鈍感かっ?!(笑)」
※一方、天上界では、会議が続いていた。
さや姉の様子を、タブレット端末で見ながら、馴れない会議に参加してる、関西天使ふぅちゃん。
ふぅちゃん(image矢倉楓子fromNMB48)「ねー、さや姉。・・・まだ帰らへんのぉ?・・・うちには(議題が)難しすぎて難しすぎて、もう難波に帰りたい~。」
太めの幹部天使(image六角精児)「えー、つづきまして、東北支部から、クラウディアさん、意見をお願いします。」
天使クラウディア(image守屋茜from欅坂46)「私は、上級天使の端くれとして、皆さんにいいたいっ!・・・・」
何処の世界の会議も一緒。
社蓄のような人や、其っぽく振る舞う人、そして・・・
ふぅちゃん「あーん、帰りたい~。」
裁判ゲームのように、ふぅちゃんに指差すクラウディア。
クラウディア「そこっ!なんで、へにゃってんのよ!」
指を指され、想わずガバッと起き上がるふぅちゃん。
ふぅちゃん「え、うち?」
クラウディア
「あなた以外、だれがいるんですかっ?」
ふぅちゃん「あ、はい。?(さや姉ぇ~、助けてぇ~)」
※深夜、死にかけた男のアパート
さや姉「まぁまぁな広さやね。」
死にかけた男「今日、泊まってくれるんですよね?」
両手で胸を隠し、絶叫するさや姉。
さや姉「なんでやねんっ!うちら初対面やでっ!(なんか雰囲気でついてきてしもうた。)」
(つづく)