空想携帯小説家作品集ht2355(20120708)'s blog

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②ここにも、天使は居る。#image原案:NMB48

第2話 なんでやねん

おさらい
天上界と言う、人間の見えない世界にも、人材不足からの終焉に迎えつつあった。

そのなか、関西から対策会議に参加した天使、さや姉と、ふぅちゃんだったが・・・

※地上、渋谷駅近辺

渋谷駅から、へこへこ天使に付きまとう中年男

死にかけた男「お願いしますよぉ~。」

ただでさえ、あまりにも粘着質な男の追尾の上に、人ごみのなかで飛び立つ事を禁じられてるため、人目と男を避けるように、はや歩きするさや姉。

さや姉「あ゛ぁっ!?・・・めちゃ、くっどいわー、このオッサン!(ま、まぁ、とはゆーてみたけど、オッサンの猿芝居で、警察に通報されへんかったから、・・・ちぃとは話聞いたるか?)・・・・」

公園のベンチに腰掛けるさや姉。

スボンの前ポケットを、もぞつかせながら、男は自販機の商品枠を、覗き込んでいる。

さや姉「おっちゃん?・・・さっきっから、なにしてん?」

さや姉のきつい問い掛けに、どぎまぎする男。

死にかけた男「あ、あのう・・・な、なに飲みます?」

軽く呆れたようなため息を1つ着くさや姉。

さや姉「ん~、じゃあ、コーラでええわ。」

男は小銭を投入して、ボタンを押すが、品物が出てこない。

男「あれっ?・・・あれ、(゜∀。)あれっ?」

舌打ちする天使

さや姉「たくぅ・・・(おっちゃん、)鈍腐っ!」

自販機を背にした男に、ぐいぐい近づく さや姉。

男「あ、あのっ、おか・・・お金は入れたんですけど・・・ど、(((((゜゜;)どうしよう?」

壁ドンならぬ自販機ドンする、さや姉。

死にかけた男「うわっ!」

ペットポトルのコーラが、つぎつぎ取り出し口に、落ちてくる。

年甲斐もなくテンパる男。

死にかけた男「あ、あのっ、こっ、今度は、とまんないんですけどぉ~」

さや姉「ほっとけや!(笑)」

関西弁の天使は、発言とは裏腹に、少し微笑んでいるように見える。

死にかけた男「わ、笑い事じゃないと、思うんですけど・・・」

さや姉と、死にかけた男は、場所を移して、改めて話をする。

さや姉「で、なんで死のうとしたんや?・・・他人の人生を変えようとしてまで?」

死にかけた男「はい。・・・」

うつむく男に、優しく語りかけるさや姉。

さや姉「はい。・・・や、あらへんやろ?。ここで会ったのも、何かの縁や。・・・話してみ。」

死にかけた男「わたし、将来に夢や、期待が持てないんです。」

唖然とする天使

さや姉「ぽっからかーん(○◇○;)・・・(は?、まぢか・・・まぢなんか?、このかるーい脳みそは、w)」

天使のあんぐり顔に、言葉を選ぶ男。

死にかけた男
「わたし、あなた方を否定する新興宗教をやってたんですよ。」

さや姉「(やってた?・・・)えっ、ええがな、何かを信じる事は、ええこっちゃ。(笑)」

真顔になる男

死にかけた男「あの・・・本気ですか?」

さや姉「え?」

死にかけた男「宗教の教えって言いますのは、高低浅深に別れていまして、それで尚且つ・・・」

引き笑いの天使。

さや姉「おっちゃん・・・(話)長くなるん?」

死にかけた男「あ、長すぎました?」

さや姉「あ、( ̄▽ ̄;)あん。・・・うちは別にかまへんのやけど、うちののーみそが、追い付いてけーへん。(笑)」

死にかけた男「あ、すみません。」

さや姉「あ、こちらこそ。」

向かい合わせにお辞儀して、思い出し笑いする二人。

さや姉「なんやさっきから、「あ」・・・ばっか つけとんなぁ?(笑)」

死にかけた男「あっ?、そうでしたっけ?(笑)」

さや姉「鈍感かっ?!(笑)」

※一方、天上界では、会議が続いていた。

さや姉の様子を、タブレット端末で見ながら、馴れない会議に参加してる、関西天使ふぅちゃん。

ふぅちゃん(image矢倉楓子fromNMB48)「ねー、さや姉。・・・まだ帰らへんのぉ?・・・うちには(議題が)難しすぎて難しすぎて、もう難波に帰りたい~。」

太めの幹部天使(image六角精児)「えー、つづきまして、東北支部から、クラウディアさん、意見をお願いします。」

天使クラウディア(image守屋茜from欅坂46)「私は、上級天使の端くれとして、皆さんにいいたいっ!・・・・」

何処の世界の会議も一緒。

社蓄のような人や、其っぽく振る舞う人、そして・・・

ふぅちゃん「あーん、帰りたい~。」

裁判ゲームのように、ふぅちゃんに指差すクラウディア。

クラウディア「そこっ!なんで、へにゃってんのよ!」


指を指され、想わずガバッと起き上がるふぅちゃん。

ふぅちゃん「え、うち?」

クラウディア
「あなた以外、だれがいるんですかっ?」

ふぅちゃん「あ、はい。?(さや姉ぇ~、助けてぇ~)」

※深夜、死にかけた男のアパート

さや姉「まぁまぁな広さやね。」

死にかけた男「今日、泊まってくれるんですよね?」

両手で胸を隠し、絶叫するさや姉。

さや姉「なんでやねんっ!うちら初対面やでっ!(なんか雰囲気でついてきてしもうた。)」

(つづく)