空想携帯小説家作品集ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家の作品を公開しています。

③ここにも、天使は居る。#image原案:NMB48

#この作品はフィクションです。

第3話

いてこますぞっ!

翌朝、キッチンの椅子に座り込んだまま、とうとう、一睡も出来なかったさや姉。


さや姉(image山本彩fromNMB48)「はぁぁ・・・(うっわ~、天使がオールしてもうた。・・・てゆうか、ふぅちゃん、大丈夫やったろうか?)」

あくびをしながら、
こっそり、
隣の部屋を覗くと、

死にかけた男が、
大イビキをかいて寝ている。

さや姉
「(( ̄_|くっそォー、それにしても、なんやねん!このオッサン!・・・・掴み所がないっちゅうか?、腹割らへんっちゅうか?」

モゾモゾと寝返りをうつ男。

死にかけた男「お母さん・・・」

さや姉「(うっわっ!、なにっ?寝言ぉっ?・・・・どーみても、このオッサン四十越えてんでぇ(笑))・・・」

ふと、目線を上げると、死にかけた男の母親の遺影があった。

さや姉「なんかぶっ細工やなぁ?(笑)」

とは言いつつも、素直に手を合わした さや姉。

さや姉「さてと、オッサンの死にたい病の、原因がわかった所で、おいとまするか?。」

さや姉の腰を、むんずと掴む、死にかけた男の右手。

びびるさや姉。

さや姉「うぅわっ!なんや、起きてたんかいっ!」

死にかけた男「私の悩み・・・まだ終わってませんよ!」

さや姉「んな、知らんがな。」

死にかけた男「あなたが何者かは知りませんけど・・・私の悩み、終わってませんよ。」

さや姉「知らんがな。仕事行けや!」

死にかけた男「仕事に行くくらいなら・・・・死にます。」

頭を抱えるさや姉。

さや姉「あー、ちょっとまてぇいっ!(;-ω-)ノ・・・・オッサン、一体何がしたいねん!(怒)」

死にかけた男「・・・」

さや姉「なんや、答えんのかーいっ!」

死にかけた男「さぁ、乗り掛かったバス・・・」

さや姉「とーとつなボケやけど、船やろ?・・・・てゆうか、オッサン!いいかげんにせぇよっ❗いてこますぞ❗」

若い天使にどやされる、男。



死にかけた男「実は、私には、叶えたい夢が出来たんです。」

さや姉「ほぉ。ええやない?・・・なんや?(笑)」

死にかけた男「小説家です。」

さや姉に、自分のガラホを渡す男。

※10分後・・・・

さや姉「ん~っ、なんやろなぁ・・・・」

手渡した自らの携帯を覗きこむ男。

死にかけた男
「な、何がですっ?・・・」

さや姉「顔チカッ❗・・・セクハラかっ❗

・・・・ん~っ、確かにおもろいよ、単純なよみもの・・・・としてやったら・・・」

天使に土下座する男。

死にかけた男
「おっ、教えてください!、どうやったら、小説家になれますか?」

さや姉「知らんがな、又吉先生に聞けや。」

死にかけた男
「そんなぁ!、ちょっと貴女❗無責任過ぎますよ❗」

さや姉「はぁ?!・・・・無責任は、どっちや?・・・悪いのは、朝の通勤時間帯に、飛び込もうとした、おっさんがあかんとちゃうんか?」

死にかけた男「・・・・」

さや姉「また、だんまりかーいっ❗(笑)」

淀んだ空気を掻ききるような、口調になる さや姉。

さや姉「はぁ。(笑)・・・こんなんやっても、らちあかんなぁ?・・・」

死にかけた男「そうです・・・ねぇ・・・・」

さや姉「なんか、ツテ?・・・・あるんか?・・・」

死にかけた男「・・・・ツテってなんですか?」

あっけらかんな表情のさや姉。

さや姉「どっか、応募したりとか、しとんのかって、話や?・・・・自費出版?・・・無理か?(笑)(しゃあない、目星をつけておさらばするか?)」

天使と、死にかけた男が一つの夢を叶えるために動き出した。

(つづく)