#この作品はフィクションです。
第3話
いてこますぞっ!
翌朝、キッチンの椅子に座り込んだまま、とうとう、一睡も出来なかったさや姉。
さや姉(image山本彩fromNMB48)「はぁぁ・・・(うっわ~、天使がオールしてもうた。・・・てゆうか、ふぅちゃん、大丈夫やったろうか?)」
あくびをしながら、
こっそり、
隣の部屋を覗くと、
死にかけた男が、
大イビキをかいて寝ている。
さや姉
「(( ̄_|くっそォー、それにしても、なんやねん!このオッサン!・・・・掴み所がないっちゅうか?、腹割らへんっちゅうか?」
モゾモゾと寝返りをうつ男。
死にかけた男「お母さん・・・」
さや姉「(うっわっ!、なにっ?寝言ぉっ?・・・・どーみても、このオッサン四十越えてんでぇ(笑))・・・」
ふと、目線を上げると、死にかけた男の母親の遺影があった。
さや姉「なんかぶっ細工やなぁ?(笑)」
とは言いつつも、素直に手を合わした さや姉。
さや姉「さてと、オッサンの死にたい病の、原因がわかった所で、おいとまするか?。」
さや姉の腰を、むんずと掴む、死にかけた男の右手。
びびるさや姉。
さや姉「うぅわっ!なんや、起きてたんかいっ!」
死にかけた男「私の悩み・・・まだ終わってませんよ!」
さや姉「んな、知らんがな。」
死にかけた男「あなたが何者かは知りませんけど・・・私の悩み、終わってませんよ。」
さや姉「知らんがな。仕事行けや!」
死にかけた男「仕事に行くくらいなら・・・・死にます。」
頭を抱えるさや姉。
さや姉「あー、ちょっとまてぇいっ!(;-ω-)ノ・・・・オッサン、一体何がしたいねん!(怒)」
死にかけた男「・・・」
さや姉「なんや、答えんのかーいっ!」
死にかけた男「さぁ、乗り掛かったバス・・・」
さや姉「とーとつなボケやけど、船やろ?・・・・てゆうか、オッサン!いいかげんにせぇよっ❗いてこますぞ❗」
若い天使にどやされる、男。
死にかけた男「実は、私には、叶えたい夢が出来たんです。」
さや姉「ほぉ。ええやない?・・・なんや?(笑)」
死にかけた男「小説家です。」
さや姉に、自分のガラホを渡す男。
※10分後・・・・
さや姉「ん~っ、なんやろなぁ・・・・」
手渡した自らの携帯を覗きこむ男。
死にかけた男
「な、何がですっ?・・・」
さや姉「顔チカッ❗・・・セクハラかっ❗
・・・・ん~っ、確かにおもろいよ、単純なよみもの・・・・としてやったら・・・」
天使に土下座する男。
死にかけた男
「おっ、教えてください!、どうやったら、小説家になれますか?」
さや姉「知らんがな、又吉先生に聞けや。」
死にかけた男
「そんなぁ!、ちょっと貴女❗無責任過ぎますよ❗」
さや姉「はぁ?!・・・・無責任は、どっちや?・・・悪いのは、朝の通勤時間帯に、飛び込もうとした、おっさんがあかんとちゃうんか?」
死にかけた男「・・・・」
さや姉「また、だんまりかーいっ❗(笑)」
淀んだ空気を掻ききるような、口調になる さや姉。
さや姉「はぁ。(笑)・・・こんなんやっても、らちあかんなぁ?・・・」
死にかけた男「そうです・・・ねぇ・・・・」
さや姉「なんか、ツテ?・・・・あるんか?・・・」
死にかけた男「・・・・ツテってなんですか?」
あっけらかんな表情のさや姉。
さや姉「どっか、応募したりとか、しとんのかって、話や?・・・・自費出版?・・・無理か?(笑)(しゃあない、目星をつけておさらばするか?)」
天使と、死にかけた男が一つの夢を叶えるために動き出した。
(つづく)