第6話
なんでや?
死にかけた男のアパートに戻っていた天使。
子供のように眠る、死にかけた男。
関西天使・さや姉
「・・・(ほんま、最近の人間(おとこ)は、弱すぎや・・・なんでや?)」
天使のケータイが、呼び出す。
さや姉「あ、ふぅちゃん!🎵」
関西天使・ふぅちゃん(imagefromNMB48)
「さや姉ぇ、いつ天上界もどんのぉ?」
さや姉「あ、ごめんっ。地上(した)は地上(した)で、なんかゴタついとって・・・・」
ため息をつきながらも、話をつづける、ふぅちゃん。
ふぅちゃん
「なんや・・・あー?、ケセランパサランちゅー、ばけもんがぁ?、地上の男(人間)をダメにしてんねんてぇ・・・・」
さや姉「なにもんや、そいつ・・・・・」
ふぅちゃん
「天上界百字録や、他の文献探してんねんけど、どっこもないねん。」
さや姉
「人間でも、悪魔でもないねんな?・・・・」
ふうちゃん
「そうやと、思ってんねんけど・・・・たぶんさっき、さや姉が会った人・・・人間とちゃうんやない?」
さや姉「うちも、なんや、そう思ってん・・・みたいな?」
ため息をつく、ふうちゃん
ふうちゃん「さや姉?、今の人間界は、なるべくなら、後回しにした方が、ええんとちゃう?。」
さや姉「できるなら、そーしたいねん。・・・・ほな、一旦きるで?」
ふうちゃん
『さや姉?・・・』
通話を切る目の前に、女性編集長と、身長の高い男ふたりが現れた。
女性編集長・朝宮霧子(imageブルゾンちえみ)
「あぁら、奇遇ね?」
さや姉「なにがや?」
朝宮霧子「死の香りにつられてたどり着いた先に・・・天使がいたなんて(笑)」
さや姉「なんや、うちに喧嘩売っとんのか?」
朝宮霧子「キャリアウーマン、そんなことしないの(笑)・・・・」
さや姉「なんやさっきっから、鼻に捏ねんけど・・・オタク。」
朝宮霧子「あーっ、幻魔獣の命を受けて、よかったっ!(笑)」
さや姉「なんや、自分からゲロるヤツも、プレミヤもんやで(笑)」
朝宮霧子は、人間の姿から、複数の薔薇の蔦の奥に、
美しいフランス人形が見える、異形の姿に変わった。
さや姉「あんたが・・・ケセランパサランか?」
幻魔・ケセランパサラン(imageブルゾンちえみ)「さぁ、この国のバカな男達の命を吸い尽くすわよ~(笑)」
さや姉「いてこましたろか?」
さや姉を立ち塞がる、身長の高い男二人。
さや姉「・・・」
背の高い男二人は、人間の姿から脱皮すると、ブリキ人形の姿に変わった。
withB1型
「ケセランパサラン様は・・・」
瞬時に背後に回る、もう一人の男
withB2型
「我々が、護る‼」
短刀を、さや姉の腰に真直に突き刺す。
さや姉の傷から、複数の光の欠片たちが立ち上る。
さや姉「な、なんでや・・・・」
膝から崩れ落ちるさや姉。
その目の前で、連れ去られる、死にかけた男。
さや姉「お、・・・さんっ・・・」
(つづく)