空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

①過去から来た天使。

scene:1 【三年前】

派手なスポーツカーで、いろは坂を軽快なスピードで、走り上がるカップル。

西宮 凜(image吉岡里帆
「わぁ~、早い早いっ!(笑)」

浅見圭吾(image高橋一生
「ははっ(笑)、ほんっと、久しぶりだなっ、凜とドライブするなんて・・・・」

西宮 凜
「むかし、先輩が、同じ部活の時、よく送ってもらいましたよねぇ~?(笑)」

凜が運転中の浅見に、
甘えるように寄りかかった時、

車のドリンクフォルダーから、
口の開いたままの、
ペットボトルが傾き落ちた。

浅見が、そのペットボトルに気をとられた一瞬、

車はガードレールをぶち破り、崖に転落した。

天地が逆転した車内

意識が薄れ行くなか、相席の凜に声をかける浅見。

浅見圭吾
「り、・・・凜っ!・・・・大丈夫かぁ?・・・」

助手席も、運転席も
確実にエアーバックが働いたが、

何処かにぶつけたのか、
目を閉じたままの女性の頭部から、
ゆっくり出血が始まる。

返事ができない女性を見て、心に深く、後悔と無念さを滲ませる浅見。

浅見「凜・・・すまない・・・・」

今先程、力ついたはずの浅見が、
ふと目を覚ますと、

まず、浅見の見つめるすべての時が止まった事に気付き、

つぎに、起き上がろうとした時に、女性の素足が見えた。

ただ、それは恋人の、西宮 凜のものではなかった。

天使(image長澤まさみ
「よ、起きたか?(笑)。」

浅見圭吾
「・・・時間が、止まっているのか?」

飽きれ顔で、浅見に答える天使。

天使
「そっ。あんたが止めたの。」

浅見圭吾
「俺に・・・そんな力が?」

下品に吹き出す天使。

天使「あんた、買い被りすぎじゃね?・・・あたし、人間のそーゆう慢心、スッゴい嫌い(笑)」

ため息を1つつく浅見。

浅見圭吾
「ところで、凜は、大丈夫なのか?」

天使
「はいっ?・・・誰の事いってんの?(笑)」

浅見圭吾
「助手席に・・・座ってた子だ。」

横転した、車内を覗き込む天使

天使
「あー、ざんねーん。そんな子居ないよ?」

浅見圭吾
「そんなバカな!時間が止まったなら、状況だって、そのままのはずだろ?」

天使
「ナニキレてんの?(笑)( ̄▽ ̄)・・・だぁかぁらぁ~、あんたが、時間を止めたと錯覚した・・・」

素足でその場を、足踏みをする天使。

天使
「この世界は、あんたの未練と執着で、止まってるわけ。」

浅見
「だったら君の、今ここにいる、存在の意味は?・・・あ、そうか!、これは夢だ‼・・・間違いない‼・・・・夢だったんだ‼」

腹を抱えて転び回る天使。

天使
「ぎゃーっ!、おなかいたーっ!・・・自己中全開じゃーん(笑)( ̄▽ ̄)・・・」

浅見
「なにがオカシイ?」

天使
「んっ!(笑)( ̄▽ ̄)」

天使が、大きめのタブレットを浅見に渡す。

浅見
「(動画)みて、良いのか?」

天使
「あ、それ、ライブ配信だから(笑)」

浅見
「・・・・」
タブレットを覗きこむと、クレーン車で、
谷底から引き上げられる、浅見のスポーツカーが見える。

浅見
「り、凜・・・・」

もっていたバインダーに、何やら書き込んでいる天使。

天使(image長澤まさみ)「えーっと?、ローンが残ってメタクソになった、スポーツカーより、女の子の方を、気にした。っとぉ・・・・」

タブレットを手にしたまま、天使に問い掛ける浅見。

浅見圭吾(image高橋一生)「あのっ、なにしてるの?」

浅見の問い掛けに、変顔と、おふざけで答える天使。

天使
「さてーっ!。(笑)」

浅見
「査定?・・・え?・・・なんの?」

天使「浅見圭吾(あんた)が、天使に相応しいか、どうか査定をしないとね・・・、あたしの昇進が掛かってるから。(笑)」

浅見
「なんか・・・話が遠いな。?」

浅見の耳が遠いと、
勘違いして、声を荒立てる天使。

天使
「あんたがー、

好き嫌いに関わらずー、

今しんぢゃったからぁ~、

地獄の使いにつれてかれる前にー、

査定をしなきゃダメなの~っ!(笑)」

天使は浅見に、小冊子を見せた。

浅見
「うわ、なんだこれ・・・カタログじゃん。」

(つづく)