空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

④過去から来た天使~Re:member to me~

scene:4【天使の正体】

※原宿、何処かの児童公園・・・・

天使・雨音(image長澤まさみ)「ねぇ、浅見?・・・ほんっとに、思い出さない?」

少し、頭のなかが混乱している、浅見圭吾。

浅見圭吾(image高橋一生)「ちょっと待ってくれ?・・・俺には、なんのことだか、サッパリ・・・。」

肩でため息をつく雨音。

雨音「はあっ、しょうがないなっ?(笑)( ̄▽ ̄))・・・

浅見は、
モッテモテだったからぁ、
さぞや、知り合った女性の数は、

さぞや、両手で数えても足らんでしょうねっ?」

ムッとする浅見。

浅見「俺が天使になることと、女性遍歴に、なんか関係あんのか?・・・」

雨音「ありますぅーっ‼・・・・おおありじゃ、ボケぇ~(笑)( ̄▽ ̄)」

舌打ちする浅見。

雨音「私はさっき浅見に、最終テストの意義?・・・伝えたよね?

そして、
私達がなぜバディ(相棒)なのか・・・・」

浅見はドッチラケな表情をしている。

雨音たちの後をつけて、児童公園まできた、
飯田なつみ(image松井玲奈)。

飯田なつみ「圭吾さん。」

雲の流れが静かに止まると、雨がポツリ、ポツリと速まるように降り始めた。

ずぶ濡れの雨音が、うつむきながら呟く。

雨音「ずっと・・・・ずっと待ってた。・・・・浅見が、私のところに、必ず帰ってくるって・・・・」

飽きれ顔の浅見。

浅見「は?・・・・俺は、君の顔を・・・いや、君の事を知ったのは、俺が死んでからの話だ。」

浅見の方に顔を上げ、
雨音は静かに、左手の平を、浅見の顔に向けた。

浅見「え?・・・・」

突然、甘いポップコーンのような薫りが、浅見にまとわると、

浅見は、目を開けたまま、その場に倒れた。

(回想・少年時代)

ペットショップの、
ロゴが入ったワゴン車が、

車止めを抜いた児童公園に、バックして乗り付けていた。

運転席から、振り向き様に叫ぶ店員。


店員(image若月佑美from乃木坂46
「店長❗これは、不法投棄で、動物愛護法違反です‼」

酒気帯びの男が、
売れ残ったゴールデンレトリバーの、

仔犬の首筋を摘まんで、ヨタヨタと

ワゴン車の荷台から降りてきた。


ペットショップ店長
(imageなぎら健壱)「るせーなぁ!、コイツは仕入れて、半月も売れやしねぇっ‼・・・ほんとに血統書ついてんのか?・・・飯代だって、いかず後家が多い分、赤字続きなんだ!」

男に首を摘ままれたまま、バタバタと暴れる仔犬。

店員「店長、こんなことは、いずれバレます!」

店長「なんだぁっ?・・・・おめぇーは、俺を脅すのかっ?!」

店員「い、いや、そうじゃなくて・・・・」

店長「お前をクビにして、浮いた金で、コイツの飯代にするぞ‼」

店員「私が辞めたら、この子たちの面倒は・・・」

店長「中国人か、韓国人を雇うさ‼(笑)( ̄▽ ̄)あいつら、犬食文化だから、給料浮くし・・・・」

公園の草むらに、空き缶のごとく、投げ捨てられる仔犬。

その日の夜中、ペットショップの店員が、小雨の降るなか、段ボール箱を持ってきた。

店員の顔を見ると、顔を背ける仔犬。


店員「ごめんねぇ~、君を護れなかったよぉ~。」

しとしとと、雨が降りつづく朝・・・

中学生の浅見圭吾が、公園の側道に、雨でよれよれに成った段ボール箱のなかに、ずぶ濡れの仔犬を見付けた。

浅見圭吾
「おーいっ。風邪引くぞ(笑)」

小さい声で浅見圭吾を威嚇する仔犬。

浅見圭吾
「ははーん(笑)( ̄▽ ̄)君、捨てられたんだね?」

頭を撫でようとした手を、不意に噛み付く仔犬。

浅見圭吾「(>_<)痛い‼」

噛みついたまま離さない仔犬。

その勢いに負け、仔犬への恐怖心より、同情が芽生えた、浅見圭吾。

浅見圭吾。
「スゴいねぇ・・・君。僕と友達にならない?」

自分が噛まれているのにも関わらず、仔犬の背中を撫でる浅見圭吾。

小学生の飯田なつみが、浅見に声を掛ける。

飯田なつみ「先輩!私、その犬飼います!」

浅見圭吾「あ、でも、捨て犬っぽいよ・・・ゴールデンレトリバーなのに・・・」

目を見開いたまま、倒れた浅見圭吾が心で呟く。

浅見「う、うそだろ・・・?」

ビデオの早回しのように、浅見圭吾の瞳に、過去が流星のごとく流れて行く。

高校受験のため、浅見が街を離れて行く日、

見送る浅見の友人たち。

そのなかに、飯田なつみと仔犬が居た。

トラックの助手席から手を降る浅見圭吾。

吠える仔犬。

飯田なつみ「あ、だめだよ、」

浅見が小銭入れを落としたことに気づき、飯田なつみから飛び降りて、浅見圭吾を乗せたトラックを追うが、十字路に出た瞬間、

目の前が光に包まれた。

仔犬の前に、純白の袈裟衣を着けた老紳士が、

仔犬の両前足を優しく掴み、

ゆっくりと引き上げると、仔犬から女性(image長澤まさみ)が現れた。

白い袈裟衣の老紳士(image宝田明
「お疲れ様。よく、耐えてきましたね?」

首を傾げる仔犬から出た女性。

女性「私は・・・生まれ変わったの?」

老紳士
「いえ、・・・仮の姿です。」

女性
「え?・・・

あ、はい?・・・

なんかー、言ってることが、

今一つ解んないんですけど・・・」

優しく微笑む老紳士。

老紳士
「貴方の前世の振るまいが、福運(ポイント)となり、

今回は人天の命に変えることができました。

どうですか?

このまま、
人間として
人生を謳歌するのも・・・・」

考え込む女性。

女性「うーん・・・なんか、考えちゃうなぁ・・・」

老紳士「なにか、不安なことって、ありますか?」

女性「じつわ、ある人に、逢いたいんですよぉ・・・」

老紳士「ほぉ・・・」

女性「それでね、それでねっ・・・その人を見守りたいから・・・天使に・・・してもらっていいっ?(笑)」

老紳士は、ハンドバックから、

名簿帳のファイリングを取りだし、

ペラペラと、なにかページをめくっている。

覗き込もうとした女性。

老紳士
「・・・(だ)めっ‼(笑)」

(つづく)