空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

#3 天使セシル

僕たちは、出逢ったことが、
遅すぎたのか?

それとも、
ただの偽りが、
二人を遠ざけるのか?

それでも言葉は、
心をつかみ、

不審から、
また、空を切ることもある。

先人たちは、
逢うことで言葉を交わし、
心を通わせてきた。


今は便利すぎるから、

何気無く、
心もない相手の言葉に、傷付き、

時に捩じ込んで受けとめ

長い時間の自縛自苦に苦しめられる。

嗚呼、
今さら、こんな想いに堕ちてしまうなら、

この場を立ち去りたい。

#3

無明

逃げ惑う、教員や生徒たちの、流れに逆らうように、

騒ぎの中心に向かおうとする、
二人の天使。


セシル(image平手友梨奈
「メルさん、この騒ぎ、あの声、・・・吉野井さんだよね?」

メル(image岡田結実
「あー、だめだめ‼・・・セシル?、うちらじゃ、勝てない相手かもよ、出直そうよ‼・・・ねっ‼」

セシル
「吉野井さんに、おじさんのこと・・・諦めてもらう‼」

セシルたちを見つけ、歓喜と怒号を合わせたような、金切り声を上げる怪人。

怪人化・吉野井(image椿鬼奴
「みつけたーっ‼(怒)」

怪人と目があってしまった、セシルは、吉野井の変わり果てた姿に、おもわず息を飲む。

腰の曲がりは、老婆の如く

顔中には、魚のうろこのような斑点が浮き、

眼の黒点には、既に活気はなく、

その背中には、
異様に腫れ上がった腫瘍が見え、

その傷から、
時折、腐った脂肪の、
溶けた匂いがする、

薄い溶液が、
うっすら吉野井の体をつたい、
流れている。

髪は、床に着くほど延びきり、

まるで、古びた書き初めの筆のよう

怪人化・吉野井
「(韓国語)すべて、あんたが悪いのよ!・・・・あの男を独り占め、しやがって!」

猛ダッシュで走りより、

刃先がボロボロになった、出刃包丁二本を、逆手持ちして、一気にセシルに降り下ろした瞬間・・・・

ガチンと、金属音が響き、気が付くと・・・・


セシル「メル・・・さん?」

メルは、セシルの前に立ち、両腕を交差させて、怪人の狂刃を受け止めた。

どこからか通報を受け、
さすまたを持った警察官が、
非日常な光景に、
腰を抜かしている。

警察官
「なんだよ、あの腕・・・・」

メルの両腕は、白銀の西洋甲冑にコーティングされていた。

メル「へへへぇ~(笑)( ̄▽ ̄)・・」sugoidaro~

教職員たちが口々にメル達に、その場を離れるように叫ぶ。

その騒動を、遠くから眺める、アポロガイストと天神

天神(image妻夫木聡
「想造性金属、オリファルコン・・・・」

冥府の騎士・アポロガイスト(image北村 一輝)「なんすか、それ・・・」

天神「出処不明の意思変換性金属で、持ち主との相性が強ければ強いほど、様々な物質に変化する。」

アポロガイスト
「ヘックス(光合成の一種)粒子?(・・・てゆうか、神様のお宅でも、解らんことがあんだ?)」

天神「ちがうな?(笑)( ̄▽ ̄)・・・それは、おれらを象るエネルギー体で、オリファルコンは、意思を持った石だ。」

アポロガイスト
「はー、なるほど・・・」

アポロガイストのなまくらな返事に、確認をとる天神。

天神「僕のだじゃれ、判った?」

アポロガイスト
「えっ⁉(笑)( ̄▽ ̄;) 」

怪人の隙をつき、凶刃を押し返したメル。

メル「ここじゃ、関係ない子まで怪我させちゃうから、出るよっ❗」

セシルは頷き、怪人の注目を、自分に狙わせるように、メルを校庭へと先走らせた。

天神「あ、出てきたよ、あの子。(笑)( ̄▽ ̄)」

天神は、スーツの前ポケットから、何かを取り出した。

アポロガイスト
「ストップウォッチ?」

天神
「いや、僕が初めて作った、機械仕掛けの、天使のカケラ・・・・」

壊れたストップウォッチを、天高く掲げ、絶叫する天神。

天神
「さぁ、君が生んだ天使たちに、最高の戒めを与えてやれ‼・・・クロノスインフィディア!」

クロノスインフィディア(image中尾彬)『すべては・・・時の、命ずるままに・・・・』

まるで墨汁で濁した雲が、数分で空一杯に広がると、

メル、セシル、怪人の動きだけが止まら無かった。

アポロガイスト
「うんじゃあ、行ってきますわ。」

金切り声を上げて、セシル達を追い回す怪人。

その後ろを添うように、冥府の騎士・アポロガイストが、迫る。

怪人との距離を図るため、
一瞬振り向いたセシルに、

怪人を踏み台にして飛び上がり、
真一文字にサーベルを降り下ろす、アポロガイスト

アポロガイスト
「冥府の騎士・・・参上ぉっ❗」

セシル「痛い」

間一髪で攻撃を交わしたが・・・

セシル「て、腕が・・・・」

メル「凍ってる❗」

アポロガイスト
「俺様を誰だと思ってんだ?・・・冥府の騎士だぜ。(笑)( ̄▽ ̄)」

セシル「冥府・・・」

メル「人間が堕ちる、地獄界より、何倍も深い世界・・・・」

セシルを襲いかけた、怪人の後ろ髪を、むんずと掴むアポロガイスト

アポロガイスト
「なんだよ。時間と空間(せかい)を、こきたない人間のおっさんの為に、ねじ曲げたんだろ⁉・・・あ?」

怪人が悲痛な叫びをあげた、その瞬間。

メル「おいさぁーっ❗」