空想携帯小説家ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

④片腕のない天使 ~Another story~

④時を越えた再会。

(機械化天使の基地にいる、ネルとアンチュ)

機械化天使ベリサ(image渡邊理佐)
「ほら、二人とも、食べないとバテるよ。」

(ネルは、ワンプレートに綺麗に盛りつけられた食事を提供され、思わず手を合わす。)

ネル「いただきまーす。😊💓」

ベリサ「あ、手を合わした。(笑)」

(キョトン顔のネル。)

ネル「へ、変ですかぁ?」

ベリサ「あたしさぁ、
ぶっちゃけ、本物の天使を見たのが初めてでさぁ~。

なんか、自然体って言うか、

なんか・・・人間(うちら)と、
かわんないなーって。(笑)

・・・・あっ、あんたも食べな。」

(差し出した食事に、背を向けるアンチュ)

アンチュ「は?、ざっぱな、連中が作った食事なんか、うちは、たべへん!」

(うつむき、ため息をつくベリサ。そんなベリサを気遣うように、

近くで修理していた、
ロボトミーのアシュが、
制止を降りきり、
アンチュへ近付いてきた。)

カトシ「まだ、うごいちゃだめ!」

アシュ「あんたさぁ、差別主義は、孤立するよ。」

アンチュ「じゃかーしいっ!。うちの喉を通っていいのは、ノキセアの作った目玉焼きだけや!」

(調理当番と、ひらがなで書かれた、ゼッケンをエプロンに着けた女の子が現れた。)

機械化天使のメンバー・オグリ(image小栗有以fromAKB 48)
「へーいっ、すんませんねー。下手くそで。次から、おばさん作ってね?(笑)」

(キーッ(#`皿´)となる、寸前のアンチュに話し掛けるネル。)

ネル「アンチュさんにとって、ノキセアさんって、どんな方だったんですか?」

アンチュ「うちの師匠や。」

seven「・・・・」(壁に寄りかかり、腕を組んで、ネル達を見つめている)

アンチュ「天使やった頃、なかなか上手く飛べへんでな、よく、おちこんどったんや。」

(アンチュの回想)

雲の上、素足を投げ出しながら、地上に降りて行く天使達を、恨めしそうな視線と、無言で見送る、天使アンチュ。

背後から、デニム生地のエプロン姿の青年天使が、アンチュに声をかける。

天使ノキセア(imageディーンフジオカ)
「ねぇ、食べるかい?(笑)」

バスケットをもった、ノキセアは、無言のまま、アンチュの左となりに、同じように、足を投げ出しながら座っている。

アンチュ「・・・(あ、あれっ?)出さんのかいっ!」

ノキセアは、わざと突っ込まれようとしたのか、ケラケラ笑ってる。

アンチュ「そんなに、わらわんでもええやない?・・・うち、変な子やて、よけい皆に思われる。*1

ノキセアは、バスケットを開けると、手作りのサンドイッチが見えた。

ノキセア「じゃあ、僕が作ったやつは、もっとわらわれるかな?(笑)」

アンチュは、差し出されたバスケットの中から、サンドイッチを1つ取り出し、ほお張った。

アンチュ「うんまっ!なんやこれ!」

ノキセア「卵の黄身を、緩めにした目玉焼きに、塩コショウと、ちょっとだけ、レタスを挟んだヤツなんだけど・・・・変かな?(笑)」

アンチュ「おっさん、いけるで!(笑)」

アンチュの子供の笑顔に、ホッとするノキセア。

アンチュ「おっさん。」(青年天使に、顔を寄せるように、パタパタ手招きする)

ノキセア「なんだい?。(笑)」

アンチュの気遣いか、ノキセアの左耳へ、何かを呟く。

アンチュ「おっさん。あんた、元、人間やろ?」

(アンチュ:そっからや、うちが一人前の、天使になるための特訓が始まったんや。)

(ノキセアとの回想を、止めるseven。)

seven「御託だか、妄想はいいから、食事が終わったら、私の願い、叶えるわよね?」

(ネルは、とまどう。)

ネル「あのっ、私にそんな力があるか、わからないんですけど?」

seven「は?*2

(はみ出た、左首筋のコードの束を押さえながら、怒りをネルにぶつけるアシュ。)

アシュ「あたしが、こんな体に成ったのも、あんたら、天使のせいじゃないか!」

(アシュの回想:高台の小学校)

(アシュ:あたしは、あの頃、大学を出て、やっと母校で教員を始めた日だった。)

西嶋明日香(アシュ/image齋藤飛鳥)
「はーい、今日から、みんなの先生になります、西嶋ですっ!(笑)」

子供達は落ち着きなく、思い思いにしている。

小学生①
「前の前野せんせーは、どうしたんですかー?(笑)」

小学生②
「ねー、やめちゃったのぉ?」

西嶋
「はい、みなさん、席についてぇ~、先生お話ししまーす(笑)。」

(アシュ:その時だった。私のすべてが変わった瞬間は。)

フラッシュを焚くように、突然校庭が明るくなった。


小学生③
「先生、外が、ま・・・・」

校庭を見ていた小学生が、振り向き様に突然倒れる。

西嶋明日香は、眼を細目ながら、窓辺で倒れた子供を、抱き抱えた。

(アシュ:あたしが、子供を助けあげた時に、間違いなく、聴こえたんだ。ムカつく高飛車な、女の声が。)

謎の声(image藤原紀香)
「オーほほほほ、愚かなる人の子よ。天からの裁きを・・・・受けとるがよい。オーほほほほ・・・・・」

(アシュ:それが、数分だったか、数時間だったか、覚えていないけど・・・

あたしが、護りたかったものは、もう、そこには何にも無かった。

(悲痛に叫ぶアシュ。)

そして、殆んど自由にならない体を、何とか、引きずって、校舎から出てきた所、気が付いたら
、手術台の上にいた。

そして、日本初のAI を共有する、ロボトミーとして、子供達を育成する、教員となった。)

アシュ「いまは、天使(あんたら)をぶちのめす為の、機械(おに)になるけどねっ!」

(カトシが、後ろからアシュの手を握り、伏し目がちに首を横に降る。)

アシュ「なめた真似をしたら、ガチで、殺す!」

(無用な争いを避けるため、自ら謝罪するカトシ)

カトシ「ごめんなさい。ここにいる子達、得たいの知れない者に、家族や、兄弟・・・なかには、恋人を殺された人がいて・・・」

アンチュ「得たいの知れへん者って、天使(うちら)の事やろ!」

カトシ「なにも、天使(あなた)達がしたって、話じゃなくて・・・」

アンチュ「いいや、アシュ(そいつ)が、遭遇(であ)ったのは、天使(ガチ)かもしれん。」

ネル「そんな。」

(突然、ネルの手をとるseven)

seven「もうまてない。来て。」

アンチュ「ちょっとぉっ!、どこつれてく気や!」

(アンチュの食事である、ワンプレートに、拳銃を一発発砲するseven。)

seven「要らないんでしょ?」

アンチュ「・・・・」

(アンチュたちの洞窟とは違い、
一昔前の、SF 映画に出てきそうな通路を、ネルの手首を掴みながら進むseven。)

seven「この奥の部屋には、私の兄がいるの。」

ネル「お兄さん?」

(奥の部屋には、椅子に縛られ、目隠しをした男性がいる。恐る恐る近付くネル。)

seven「いまは投薬で、眠ってるけど、兄は、ひとがた・・・つまり、うちらが着ている、MELU システム(単独飛行兵器)の開発者なの。」

ネル「メル。」

seven「そして、国の依頼で造った、新型メルシステムをつけた、蒼龍の開発時に事故にあい、失明したの。」

(瞳を閉じ、ゆっくり深呼吸をすると、ネルの右手が、柔らかな熱を帯びてきた。)

seven「兄の視力を取り戻してほしい。」

(ネルは、男の後ろに回り、自分の両手の平を合わせ、左右均等に熱が帯びた瞬間。)

ネル「いきます。」

(目隠しの上から、男の眼に自分の両手の平をあてるネル。)

男「あ・・・・なにこれ。暖かい。」

seven「兄さん。雄一兄さん❗️」

ネル「えっ!?」

(ネルがいる、後方に振り向く男)

雄一(imageムロツヨシ)「ネル?・・・君、ネルだよね?」

(雄一の老け具合に、ちょっと引いてるネル。)

(つづく)

*1:/-\*

*2: