空想携帯小説家ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

②反転の月 Remenber my Life

scene 2

無気力と忘却の日々

 

(家財をすべて売り払った一軒家で、膝を抱える葛城。)

成田「おーい。」

 

(葛城の回想:火葬場の焼き場に、三恵子の遺体が入った棺が、流れるように、焼窯に飲まれていく。それを一人で見守る葛城。)

 

葛城「なんだ。」

(回想の余韻から、引き剥がされるように、余りにも、しつこくドアを叩く成田に、根負けした葛城がドアを開く。)

 

草加幹部①

「葛城、純二だな?」

 

(玄関に、処分し忘れた、大学時代の野球部の金属バットを、徐に握る葛城。)

 

葛城

「日本人のくせに、挨拶の仕方が・・・わかんね~ようだな?あ?」

 

草加幹部②

「ぬ、沼田先生から、君の奥さんへの、表彰を用意したから、ぜひ、沼田文化会館へ、来てくれないか?(笑)」

(葛城の自宅前、階下の道路に停めていた、センチュリーの運転席から、満面の笑みで、手をふる成田。)

 

葛城「(罠・・・・だな?)・・・・解った。」

 

(走り出すセンチュリーのなかは、無言の威圧感が満ち満ちていて、それはまるで、護送車のよう。・・・・幼馴染みだった成田は、まるで葛城とは、はなっから、無関係のように、淡々と車を運転している。)

 

成田「じゃ俺、車を返してくるから、先に御本仏に、手を合わせてきなよ(笑)。」

葛城「・・・・・」

 

草加の建物には、みな共通して、正面玄関口には、宝塚歌劇団のような階段がある。これは、教義的意味合いがあるのか?将又、沼田先生の女装目的(しゅみ)か?

 

(奥の間に)