空想携帯小説家ht2355(20120708)'s blog

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

②あ♥️に♥️き ~恋にならない恋~

二話

やるせない想い

(正晴の寝起きする和室)

 

正晴「美沙子先生には言うなよ。」

美晴「え?、まず私が、その傷の理由を知りたいんだけど。」

 

真顔で、傷の理由を語らない、正晴。

正晴「良いから、言うんじゃねーぞ。」

 

廊下で軽い咳払いをしながら、正晴の部屋を除き混む美沙子。

 

正晴「みっ、みしゃこ先生💖」

 

間宮美沙子「その傷。刃物の刺し傷よね?」

正晴「・・・・」

 

美沙子「それも、戦闘用のナイフで。」

 

正晴「し、しらねーよ。、この傷は、若いねーちゃんを、チョメチョメしてたときに、そいつの彼氏に、みっかって、刺身包丁を突っ込まれただけだよ。」

 

兄の思わぬ告白に、頭を抱える美晴。

美沙子「ま、詳細はどーであれ、その傷で、腕が上がらなくなったのは、事実。」

 

美晴「まさか、あにき?、それで刑事を辞めたの?(それで、あのクレームの書類の山が。)」

 

正晴「うっせーな、ちげぇーよ。これは単なる五十肩だっ!(笑)」

 

美沙子「おまけに、今後は、みーちゃん(美晴)、に寄っ掛かろうと、必死なんだってね?(笑)」

 

正晴が美晴を睨み、美晴が背を向け、舌を出す。

 

(リビング)

数時間後、細やかながらも、

久々の一家団欒を想わせる食卓。

正晴たちは、ワイワイ言いながら、

三人で鍋をつついている。

 

上田美晴「美沙子さんて、よく、あにきの事知ってますね?。やーっぱ、あにきの嫁には、もってこいだなー(笑)」

 

美沙子「そりゃあ、よく、うちの病院に通ってるからぁ?・・・・」

 

喉に何かがつまったふりをする、正晴。

箸をくわえたまま、両目を細くして、目の前に座る、正晴を睨む美晴。

 

正晴「な、なんだよ。大腸ポリープやってるから、けっ、経過観察だよっ!」

美晴「さー、はたして、何処の経過観察なんだかっ!(笑)」

美晴と美沙子「ねぇ~(笑)」

 

お互い顔を見合わせて、示し会わせる

美晴と美沙子。

 

突然、キッチンの窓を目掛け、投石される。

 

美晴「キャアッ!」

正晴「美沙子先生、美晴をつれて2階へ」

 

美沙子「あ、あのぅ・・・警察呼んだ方が。」

 

今度はリビング側に投石される。

 

正晴「あー、なべんなかに、石入っちゃった。(^o^;) 先生。俺が戻るまで、下に来んなよ!」

 

美晴「あにき。」

不安がる、美晴の頭を、軽くポンポンする正晴。

 

正晴「大丈夫。、ぜってー、お前に、手出しは、させねぇ。」

 

灯りのリモコンで、1階の明かりはすべて消したあと、外灯の明かりだけで、相手の動きを探る正晴。

二階は、美沙子が、美晴を自室で待たせ、すべての明かりを消した。

 

正晴「(野郎。・・・おれらの居場所を嗅ぎ付けたか?)」

正晴の家の回りに、

2から3名ほどの、黒ずくめの男達が、暗視カメラゴーグルと、ペンライトを使って、

遠巻きから、家の中の様子を探っている。

2階に居る、美晴は何かを思い出したのか、身体を丸めて、唇を噛み締めている。

(フラッシュバックする、美晴の回想)

雨。

一家団欒の掘りごたつで、テレビを観ている幼き美晴たち。。

突然、玄関のドアを激しく叩く音に、

美晴を囲む男女が、

顔を見合わせて何かを話している。

女性に抱き抱えられ、

2階へ上がる美晴。

 

1階では、タオルを使って、缶ビールを開けるような、乾いた破裂音が何度も響く。

 

女性「いい?、押し入れから、絶対出ちゃダメ!、引っ張られそうになったら、思い切り泣きなさい!いい?・・・・・」

 

韓国語でも、中国語出もない、怒鳴り声を上げて階段を上る男達。(銃声)

美晴を現実に引き戻す銃声。

 

間宮美沙子「な、銃声っ?」

男「入国管理局だ!」

なだれ込む数名の職員たち。

蜘蛛の子を散らす様に逃げる、黒ずくめの男たち。

嵐のような物音が去り、

男が、明かりを点けると。

 

上田正晴「どだ。チャカが無くても、格闘技ぐらい、できんだぞ、こらぁ!~(笑)」

黒ずくめの男の一人を、腕4の字で固める正晴がいた。

 

男「先輩!」

正晴「ま、円山~(笑)」

黒ずくめの口から泡が流れる。

正晴「どーだ、落ちやがったぜ!(笑)」

 

黒ずくめの男が、急速に、小刻みに震え出した為、救急要請する円山。

 

円山勇樹「ちがう!先輩っ!、か、カリ。青酸カリですっ!」

正晴「はぁっ!?」

正晴は、その場を起き上がると、

その背中に、細かく刺さったガラス片から、血が滲んできた。

 

美晴「あにき。血が・・・・」

 

正晴「でぇじょぶだ。高校時代、こんな傷は、朝飯前だったぜ!(笑)」

 

美沙子「それを言うなら、日常茶飯事。」

 

軽く咳払いする正晴。

 

正晴「ふん!、んなこたぁ、わかってらぁ!」

 

(警察病院の廊下)

怪我の治療を終え、廊下で不審者の容態を待つ正晴たち。

 

正晴「死んだ?」

 

美晴「あにき、声デカイ!」

正晴「あ、ごめん。」

 

円山勇樹「・・・・はい。」

 

美晴と間宮美沙子は、黙っている。

 

上田正晴「じゃ、奴さんが何処の誰蔵か、わかんねーのか?・・・・じゃ、じゃ、鑑識は?・・・・てゆーか、あの、気持ちわりーゴーグルとか、中身調べねーのかよ!」

 

美沙子や、美晴の前で、言葉を選ぶ円山。

 

円山「国家機密に、関わるかも知れないから、警察をやめた先輩には、話が回らないかもしれません。」

 

正晴「おいおい、こっちは、楽しい夕食中に、邪魔されてんだからよ~(笑)」

 

美沙子「嬉しいけど・・・・」

美晴「そっちかーい。」

 

正晴達を、タクシーに乗せ、見送ると、背中を向け、スマホを取り出し、何処かに電話をかけている。

 

mad fixerと呼ばれる男(imageタモリ)

「私だ・・・・。」

円山勇樹

「例の物は、発見するには至らなかったのですが、ターゲットの子息を確認しました。」

 

mad fixer「(小さいため息)・・・君を、高卒で、ノンキャリで、入国管理官に推薦した、私の気持ち・・・察してくれないか?」

 

円山「はいっ!。すべては、日本の未来のために!」

 

スマホの通話を切る、madfixer。

 

madfixer「本当に、この国を思うものなど、果たして、何人いる事やら。」

 

(夜、上田正晴宅)

お風呂のお湯を、滝行のように被る、正晴。

間宮美沙子と、正式な見合いの予定が出来たか、確認したくて、隣の洗面台に、正晴のジャージと、着替えの下着を持ってきた美晴。

 

美晴「あにきぃ?・・・そんなにバシャバシャやったら、お湯なくなっちゃうし、それより、怪我だって、昼間止血したばっかりじゃん。」

 

正晴「あー?、なんだぁ?・・・・」

 

浴室の折戸を、思いっきり開ける正晴。

思わず、下半身に視線が落ちる美晴。

 

美晴「だーかーらっ!・・・・・!!( ; ロ)゚ ゚・・・・> < ; ぴぎぃやぁーっ!!!へ、変なもん見せんなっ!!」

 

正晴は、段ボールで割れた窓ガラスを、簡易的に補修して、リビングで瓶ビールを開けながら、お笑い番組を観ている。

 

風呂から上がる美晴。

美晴「あにき、お湯使いすぎ。追い焚きする身にもなれっ。(笑)」

美晴は、髪をバスタオルでふきながら、何気に、正晴の向かい側のソファに座ると、テーブルの上に、フライパンで、バター炒めした、エリンギが目にはいる。