空想携帯小説家(20120708)'s blog9875321

空想携帯小説家(山本 繁一)の作品を公開しています。

tokyo-angle ④アイドル×天使の物語

少しずつワゴン車に火の手が上がりだした。

ノキセアは、
必死にワゴン車のサイドドアを引っ張るが、

実体化していない天使の力は、非力すぎた。

ノキセア(imageディーンフジオカ)「ま、まってくれ、今助けるから!」

メルはスマホで、何処かに連絡している。

ノキセア「天使長(センター)ッ‼・・・あなたは、目の前に苦しんでる人間を・・・見棄てるんですか?‼」

メル📲(image松井玲奈)「閻魔のおじさん‼」

上杉綾の意識が、朦朧しだす。

綾(image中嶋理乃)「ノキセア・・・だれと・・・話してるの?」

綾の背後に、滲んだ銀色の陽炎が、薄気味悪い女の笑い声を上げる。

鏡、その悪意。
「コノ女は、もうじき私と一体となるのよぉ~っ。(笑)」

ノキセアの背後で、閻魔大王に早口で要件を言うメル

メル📲「おじさん!おじさん!おじさん!、私の速効のお願いを、どーか聴いて欲しいのっ‼」

閻魔大王(image中井貴一
📱「やぁメル、久方ぶりだのぉ。(笑)・・・地獄に堕ちた男に、子供を会わせた以来じゃな?」

メル📲「ごごごごめん、おじさんっ、そんなこまいことは、後にして欲しいんだけどっ‼」

綾の体から、鏡へ何かが吸い込まれて行く。

鏡、その悪意。
「ノキセア・・・羨ましいかい?・・・さぁ、愛しいものが、目の前で奪われて行く屈辱感を味わえ・・・苦しめ・・・怒り狂え~っ(笑)」

感情(いたみ)を抑える、
ノキセアの右手が、青白く光り出す。

メルがノキセアの背後で叫ぶ‼

メル📲「上杉綾の魂を、連れてかないでぇっ‼」

ノキセアが、メルの叫びに驚き、
振り返ったノキセアに飛び掛かり、

揉み合い、一瞬の隙をつき、左の首筋に噛みつく鏡。

鏡、その悪意。
「(薄気味悪い女の笑い声)コノ傷は、時が重なる程、お前を苦しめていくのょ。(笑)」

綾の姿を現じる、鏡。

ノキセア「返せ・・・・」

鏡、その悪意。
「はぁ?(笑)」

鏡は、綾の魂を吸いきったのか、満足げに深呼吸をしながら両手を広げる。

ノキセア「もう一度言う・・・・」

再びノキセアの右手が青白く光り出す。

ノキセア「綾の魂を・・・返えせぇぇぇぇぇぇっ‼」

ノキセアの突撃を、寸でで完全な上杉綾を現じて止めた鏡。

上杉綾(鏡)「ノキセア・・・」

ノキセア「違う・・・」

上杉綾(鏡)は、薬物中毒(トランス)状態のような笑顔を振り撒く。

上杉綾(鏡)
「愛してる・・・・」

ノキセア「違う‼」

トランス状態のまま、気持ち悪く体を左右にくねり出す綾(鏡)

ノキセア「お前は綾じゃないっ‼」

綾(鏡)「なら、死ねよ(笑)。」

鏡の後ろから、羽交い攻めするメル。

ノキセア「天使長(センター)!」

メル(image松井玲奈
「ノキセア‼・・・あんた、この子が好きなんでしょ‼」

綾(鏡)「は、ハナセ!・・・」

ノキセア「・・・・でも、人間に恋したら、厳罰を・・・」

いつもはバカしか言わないメルが、本気の表情を表す。

メル「バッカじゃないのっ‼」

ジタバタ始める鏡。

ノキセア「え?」

メル「私、元人間だったから、あんたの気持ちは判るけど・・・

私は逃げない‼・・・

私だったら、絶対逃げない‼・・・

例え、
どんな未来が待っていても・・・・」

鏡、その悪意。
「ギャーハハハ。この女の魂は、我が身となった今、すべては無となるの‼(笑)」

ノキセア「そんな・・・」

メル「ハッタリだよ!ノキセア‼」

ノキセア「周りの時間が止まっている?・・・」

ワゴン車も大破する寸前のままだ。

そのなかに、横たわる上杉綾。

奇声を上げ、アメーバーのように姿を変えようとする鏡。

鏡、その悪意。
「た、魂を・・・・次の弱りきった、人間の魂を、吸わねば・・・」

メルは、羽交い締めする力を強めながら、上空に舞い上がる。

ノキセア「天使長(センター)っ‼・・・何をするんですか?」

ノキセアも、上空に舞い上がる。

鏡、その悪意。
「キモチワルイ存在。離せ!」

体を揺さぶったり、形を変えようとして、もがく鏡。

メルは、形を変える度に、羽交い攻めする手の位置を素早く変えている。

メル「ノキセア!・・・もう、時間がない‼・・・

心の弱った人間を、新たに取り込む前に、私ごと射ぬけ!」

ノキセアの右手から、青白い光の弓と矢が顕れる。

ノキセア「天使長(センター)。」

メル「私の彼はね、年上で優しかったんだけど・・・こんな輩に・・・まぁ、いいや(笑)。

メビウスの輪と言う世界が、何処かにあるなら、

また会えるって、解ってるから。

何度でも信じる‼

だからノキセア。
人間に恋するんなら、

天使として・・・その命を懸けなっ!(笑)」

メルの純粋な想いを、ゲラゲラアザけ嗤う、鏡。

鏡、その悪意。
「得たいの知れぬ存在が、セイギずらかぁ?(気持ち悪く嗤う)」

ノキセアは、光の矢を弓に沿わせ、構えた。

メル「うっせぇよ!・・・あんたの事は、事前に調べてんの(笑)

黒魔術に囚われた、鳥獣(ゲテモノ)の霊の塊だって事を・・・」

ノキセア「その鏡が、人間を使い、心の弱った人間を呼び寄せてた・・・」

躊躇いながらも、矢を引く力を強めるノキセア。

周りの時間がもうじき動き始めるのか、世界が再び色つきだす。

鏡、その悪意。「もう、時間を止める力は無くなるようね~っ(笑)」

再び、上杉綾の姿をとる鏡。

鏡、その悪意。「さぁ、今度こそ、あの女の魂を・・・・」

ノキセア「天使長!、後は私が倒します!・・・さぁ、手を離して!」

首を横に降るメル、
そして鏡は羽交い締めされたまま、

強引に地上に降りようとしている。

メル
「いい?、よく聴きな。

天使(うち)等は、
可愛い後輩の為に、
命懸けられんの・・・

世界が、

人間たちが、
心を歪めても、

得体の知れない者と、
アザけ笑われようと・・・」

ノキセア
「メルっ!・・・そいつから離れるんだ‼」

力尽きながらも、
鏡を羽交い締めしたまま、
自らの背を地上へ向けて墜ちるメル。

メル「絶対・・・逃げない!」

ノキセア
「我が光の矢よ、人間の心に取りつく、深き闇を解き放てーっ!・・・・・エスペランサーアローッ‼」

呪文のような言葉を発して、一本の光の矢を放つ、天使ノキセア。

メル「またね・・・ノキセア。」

刺さった一筋の矢の威力か?くの字に曲がる鏡と天使。


止まっていた、街が動き出した。

(つづく)